平成23年度特別解答

問題16

装置aとbのMTBFとMTTRが表のとおりであるとき， aとbを直列に接続したシステムの稼働率は幾らか。

ア	0.72
イ	0.80
ウ	0.85
エ	0.90

解答：ア

＜解説＞

1. 装置aの装置の稼働率を計算する。
   

   80	＝	0.8
   80＋20

2. 装置bの稼働率を計算する。

   180	＝	0.9
   180＋20

3. 装置と装置bは直列に接続する。

   0.8×0.9＝

   0.72

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問題17

システムの信頼性設計のうち， フールプルーフを採用した設計はどれか。

ア	オペレータが不注意による操作誤りを起こさないように，操作の確認などに配慮した設計
イ	システムの一部に異常や故障が発生したとき，その影響が小さくなるような設計
ウ	障害の発生を予防できるように，機器の定期保守を組み入れた運用システムの設計
エ	装置を二重化し，一方が故障してもその装置を切り離してシステムの運用を継続できる設計

解答：ア

＜解説＞

フールプルーフとは、工業製品や生産設備、ソフトウェアなどで、利用者が誤った操作をしても危険に晒されることがないよう、設計の段階で安全対策を施しておくことである。

ア	○	フェールセーフに関する説明である。
イ	×	フェールセーフに関する説明である。
ウ	×	フォールトアボイダンスに関する説明である。
エ	×	フェールオーバに関する説明である。

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問題18

CPUが1台で，入出力装置(I/O)が同時動作可能な場合の二つのタスクA，Bのスケジューリングは図のとおりであった。この二つのタスクにおいて，入出力装置がCPUと同様に，一つの要求だけを発生順に処理するように変更した場合，両方のタスクが終了するまでのCPU使用率はおよそ何%か。

ア	43
イ	50
ウ	60
エ	75

解答：ウ

＜解説＞

一つの要求だけを発生順に処理するように変更した場合，タスクは次のようになる。

タスクが終了するまでに25目盛かかり、そのうちCPUを使用している目盛は15である。

よってCPUの使用率は、

15÷20=0.6→60%

となる。

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問題19

Webサーバとデータベースサーバ各1台で構成されているシステムがある。次の運用条件の場合，このシステムでは最大何TPS処理できるか。ここで，各サーバのCPUは，1個とする。
〔運用条件〕

(1)	トランザクションは， Webサーバを経由し，データベースサーバでSQLが実行される。
(2)	Webサーバでは， 1トランザクション当たり， CPU時間を1ミリ秒使用する。
(3)	データベースサーバでは， 1トランザクション当たり，データベースの10データブロックにアクセスするSQLが実行される。1データブロックのアクセスに必要なデータベースサーバのCPU時間は， 0.2ミリ秒である。
(4)	CPU使用率の上限は， Webサーバが70%，データベースサーバが80%である。
(5)	トランザクション処理は， CPU時間だけに依存し， Webサーバとデータベースサーバは互いに独立して処理を行うものとする。

ア	400
イ	500
ウ	700
エ	1,100

解答：ア

＜解説＞

TPS(Transaction Per Second)とは、1秒当たりのトランザクション処理件数を指す単位である。

1. WebサーバのTPSを計算する。
   1. 1トランザクション当たりCPU時間が1ミリ秒必要なので、1秒(1000ミリ秒)間では1,000トランザクションを実行することができる。
   2. CPU使用率の上限が70%なので1,000×0.7＝700TPS
2. データベースサーバのTPSを計算する。
   1. 1トランザクション当たりのCPU使用時間が2ミリ秒(10データブロック×0.2ミリ秒＝2ミリ秒)必要なので、1秒(1000ミリ秒)間では500トランザクションを実行することができる。
   2. CPU使用率の上限が80%なので500×0.8＝400TPS
3. データベースサーバが最大400TPSしか処理できないのでシステム全体の最大TPSは、400TPSとなる。
   

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問題20

ページング方式の説明として，適切なものはどれか。

ア	仮想記憶空間と実記憶空間を，固定長の領域に区切り，対応づけて管理する方式
イ	主記憶装置の異なった領域で実行できるように，プログラムを再配置する方式
ウ	主記憶装置を，同時に並行して読み書き可能な複数の領域に分ける方式
エ	補助記憶装置に，複数のレコードをまとめて読み書きする方式

解答：ア

＜解説＞

ア	○	ページング方式に関する説明である。
イ	×	動的再配置に関する説明である。
ウ	×	メモリインタリーブに関する説明である。
エ	×	ブロック化に関する説明である。

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