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平成23年度特別解答
問題21
LRUアルゴリズムで,ページ置換えの判断基準に用いられる項目はどれか。
ア | 最後に参照した時刻 |
イ | 最初に参照した時刻 |
ウ | 単位時間当たりの参照顔度 |
エ | 累積の参照回数 |
解答:ア
<解説>
LRU(Least Recently Used)方式とは、キャッシュアルゴリズムなどで用いられる、置換対象のデータを定める方式のうち、参照されていない時間が最も長いデータを置換対象にする方式のことである。
問題22
組込みシステムでリアルタイムOSが用いられる理由として,適切なものはどれか。
ア | アプリケーションがハングアップしでも,データが失われない。 |
イ | 期待される応答時間内にタスクや割込みを処理するための仕組みが提供される。 |
ウ | グラフイカルなユーザインタフェースを容易に利用できる。 |
エ | システムのセキュリティが保証される。 |
解答:イ
<解説>
リアルタイムOSは、処理をリアルタイムに実行することを重視し、そのための機能を実装したOSのことである。
リアルタイムOSでは、時間制約を守ることが最優先される。
問題23
Javaなどのバイトコードプログラムをインタプリタで実行する方法と,コンパイルしてから実行する方法を,次の条件で比較するとき,およそ何行以上のバイトコードであれば,コンパイル方式の方がインタプリ夕方式よりも処理時間(コンパイル時間も含む)が短くなるか。
〔条件〕
(1) | 実行時間はプログラムの行数に比例する。 |
(2) | 同じ100行のバイトコードのプログラムをインタプリタで実行すると0.2秒掛かり,コンパイルしてから実行すると0.003秒掛かる。 |
(3) | コンパイル時間は100行当たり0.1秒掛かる。 |
(4) | コンパイル方式の場合は,プログラムの行数に関係なくファイル入出力,コンパイラ起動などのために常に0.15秒のオーバヘッドが掛かる。 |
(5) | プログラムファイルのダウンロード時間など,そのほかの時間は無視して考える。 |
ア | 50 |
イ | 75 |
ウ | 125 |
エ | 155 |
解答:エ
<解説>
- インタプリタ
- ソースコードを1行ずつ機械語に変換しながら実行するプロセッサ
- コンパイラ
- ソースコードを一括で機械語に変換(コンパイル)してから実行するプロセッサ
- プログラム行数をaとする。コンパイラ方式の処理時間=実行時間+コンパイル時間+オーバヘッドより
0.003÷100×a+0.1÷100×a+0.15 - プログラム行数をaとする。インタプリタ方式の処理時間=実行時間より
0.2÷100×a - コンパイラ方式の処理時間<インタプリタ方式の処理時間より、
( 0.003 ÷ 100 )× a +( 0.1 ÷ 100 )× a +( 0.15 )<( 0.2 ÷100 )× a - a > 約 154.64≒155となり、155行以上であればコンパイラ方式の方が早いことになる。
問題24
4ビットの入力データに対し, 1の入力数が0個又は偶数個のとき出力が1に,奇数個のとき出力が0になる回路はどれか。解答:エ
<解説>
下図より、エが正解である。
問題25
図に示す1けたの2進数 xとyを加算し,z (和の1けた目)及びc(けた上げ)を出力する半加算器において, AとBの素子の組合せとして,適切なものはどれか。
解答:ア
<解説>
2進数 x と y と z(和の1けた目)及び c (けた上げ)の関係は次のようになる。
素子Aの出力であるzはxとyの値が異なるとき1となるので,素子Aは排他的論理和である。
素子Bの出力であるcはxとyの値がともに1のときのみ1となるので,素子Bは論理積である。
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