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平成22年度秋季解答
問題1
電子メールの送信例のうち、受信者への配慮の観点から、最も適切なものはどれか。
ア | 会員から抽出した100名のアドレスを一度にあて先(To)に入れて、会員満足度調査のアンケートを電子メールで送った。 |
イ | 自社製品を紹介する大容量の資料を、圧縮せずに電子メールに添付して得意先に送った。 |
ウ | 製品の質問メールへの回答で、その内容を知ってもらいたい複数の顧客のアドレスをCcに入れて返信した。 |
エ | 特別企画のホームページのURLを特定の限られた顧客に知らせるために、アドレスをBccに入れて送信した。 |
解答:エ
<解説>
電子メールの宛先には、To,CC,BCCがある。
- TO(宛先)
- 送り先が一人の場合,同様に複数の送り先がある場合に使用する。
※「TO」に指定されたメールアドレスは、他の受信者に表示される。- Cc(Carbon copy:カーボンコピー)
- 送り先が複数の場合かつ宛先以外の送り先がある場合に使用する。
※「Cc」に指定されたメールアドレスは、他の受信者に表示される。- Bcc(Blind Carbon Copy:ブラインドカーボンコピー)
- 送り先を知られたくない場合に使用する。
- ※「Bcc」に指定されたメールアドレスは、他の受信者に表示されない。
ア | × | 宛先(TO)に指定されたメールアドレスは、他の受信者に表示される。したがって、会員から抽出した100名のアドレスが、受信者全員に分かってしまう。この場合は、Bccで指定するべきである。 |
イ | × | 大容量の資料は、受信者のネットワークに負荷がかかるので圧縮後に電子メールに添付して得意先に送るべきである。 |
ウ | × | Ccに指定されたメールアドレスは、他の受信者に表示される。したがって、複数の顧客のアドレスが、受信者全員に分かってしまう。この場合は、Bccで指定するべきである。 |
エ | ○ | Bccに指定されたメールアドレスは、他の受信者に表示されないので、正しい。 |
問題2
システム構築プロジェクトを開始するに当たり、"品質"、"コスト"、"納期"の目標値を設定する段階として、適切なものはどれか。
ア | システム化計画の立案 |
イ | システム要件の定義 |
ウ | ソフトウェア導入計画の作成 |
エ | ソフトウェア要求の定義 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | システム化計画の立案では、スケジュール,システムの費用対効果,システムの品質などの目標値を設定する。 |
イ | × | システム要件の定義では、システムが満たすべき機能や性能を設定する。 |
ウ | × | ソフトウェア導入計画の作成では、システムを導入するための計画を設定する。 |
エ | × | ソフトウェア要求の定義では、ソフトウエアに要求される機能や能力を設定する。 |
問題3
アウトソーシング形態の一つであるオフショアアウトソーシングの事例として、適切なものはどれか。
ア | 研究開発の人的資源として高い専門性を有する派遣社員を確保する。 |
イ | サービスデスク機能を海外のサービス提供者に委託する。 |
ウ | システム開発のプログラミング業務を国内のベンダ会社に委託する。 |
エ | 商品の配送業務を異業種の会社との共同配送に変更する。 |
解答:イ
<解説>
アウトソーシングとは、業務を外部委託することである。アウトソーシングのうち、受託企業が海外に存在するような形態のことをオフショアアウトソーシングという。
問題4
複数のシステム開発ベンダからRFPに基づいた提案を受けた。開発ベンダの選定法として、最も適切なものはどれか。
ア | あらかじめ設定しておいた評価基準を用いて、提案内容を比較して選定する。 |
イ | 開発費用を抑えるために、提案内容によらず開発費用が最も安いベンダを選定する。 |
ウ | それぞれのベンダの強みと弱みを、SWOT分析を用いて評価して選定する。 |
エ | ファンクションポイント法を用いて、提案システムの機能の充実度を測定して選定する。 |
解答:ア
<解説>
RFP(Request for Proposal:提案依頼書)とは、ベンダーにシステム見積や提案を依頼することである。RFI(Request for Information:情報提供依頼書)の情報に基づき作成される。
ア | ○ | あらかじめ設定しておいた評価基準を用いて、提案内容を比較して選定する。 |
イ | × | 提案内容によらず開発費用だけでベンダを選定しては、システムの品質が低かったり、納期が守られない恐れがある。 |
ウ | × | SWOT分析とは、企業が戦略立案する際に使われる分析手法。企業や組織の「強み(Strengths)」 、「弱み (Weaknesses)」、「機会 (Opportunities)」、「脅威 (Threats) 」を評価・分析する。 |
エ | × | ファンクションポイント法は、ソフトウェアの機能規模を測定する手法の1つ。開発工数の見積もりに利用される。ソフトウェアの“機能”を基本にして、その処理内容の複雑さなどからファンクションポイントという点数を付けていき、ソフトウェアのすべての機能のポイントを合計して規模や工数を導き出すものである。したがって、開発ベンダの選定法としては誤りである。 |
問題5
PCやサーバ、ネットワークなどの情報通信機器の省エネや資源の有効利用だけでなく、それらの機器を利用することによって社会の省エネを推進し、環境を保護していくという考え方はどれか。
ア | エコファーム |
イ | 環境アセスメント |
ウ | グリーンIT |
エ | ゼロエミッション |
解答:ウ
<解説>
ア | × | エコファームとは、環境配慮型農業のことである。無農薬栽培,廃棄物の堆肥等へのリサイクル,里山の保護,流通の省エネ化など総合的な対策を講じる。 |
イ | × | 環境アセスメントとは、環境に著しい影響を及ぼすおそれがある事業を実施しようとする者が、事業実施前にその事業が環境に及ぼす影響について調査、予測及び評価を行い、その結果を公表し、住民、市町村、県等から意見を聴き、それらを踏まえてその事業を環境保全上より望ましいものとする仕組みのことである。 |
ウ | ○ | グリーンITとは、環境配慮の原則をITにも適用したものであり、IT製品製造時の有害物質含有量の最小化、データセンターのエネルギーや環境面での影響への配慮、さらには、リサイクルへの配慮等も含めた包括的な考え方のことである。 |
エ | × | ゼロエミッションとは、人間の経済活動による自然界への排出をゼロにする仕組みを構築することを基本的な考え方のことである。 |
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