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平成22年度秋季解答
問題56
文章の構造などに関する指定を記述する“<"と“>"に囲まれるタグを、利用者が目的に応じて定義して使うことができる言語はどれか。
ア | COBOL |
イ | HTML |
ウ | Java |
エ | XML |
解答:エ
<解説>
ア | × | COBOLは、事務処理用に開発されたプログラミング言語である。 |
イ | × | HTML(HyperText Markup Language)は、Webページを記述するためのマークアップ言語。文書の論理構造や表示の仕方などを記述することができる。 |
ウ | × | Javaは、Sun Microsystems社が開発したプログラミング言語。ブラウザで動作するアプレットなどを作成できる。 実行時にはJava仮想マシン(JVM)と呼ばれるソフトウェアによって、実行するプラットフォームに対応した形式(ネイティブコード)に変換され、実行される。プラットフォーム間の違いはJava仮想マシンが吸収するため、開発時にはプラットフォームの違いを意識しなくてよい。 |
エ | ○ | XML(eXtensible Markup Language)は、文書の構造やそれぞれの要素の意味などを記述するためのマークアップ言語である。HTMLがあらかじめ決められたタグしか使えない仕様であるのに対して、ユーザーが自由に独自のタグを定義して使える。 |
問題57
クロック周波数2GHzのプロセッサにおいて一つの命令が5クロックで実行できるとき、1命令の実行に必要な時間は何ナノ秒か。
ア | 0.1 |
イ | 0.5 |
ウ | 2.5 |
エ | 10 |
解答:ウ
<解説>
- クロック周波数を計算する。
クロック周波数とは、1秒間に何回のクロックが発振されるかを表す数値である。
したがって、クロック周波数2GHz=1秒間に2G回=(2×109)クロックの発振がある。 - 1クロック当たりの時間を計算する。
1秒÷2×109回=0.5×10-9 = 0.5ナノ秒 - 1命令を実行するのに必要な時間を計算する。
一つの命令が5クロックで実行される。
0.5ナノ秒 × 5クロック = 2.5ナノ秒
問題58
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)のPDCA(計画・実行・点検・処置)において、処置フェーズで実施するものはどれか。
ア | ISMSの維持及び改善 |
イ | ISMSの確立 |
ウ | ISMSの監視及びレビュー |
エ | ISMSの導入及び運用 |
解答:ア
<解説>
PDCAモデルとは、マネジメント手法の一種で、「計画」(Plan)、「実行」(Do)、「点検」(Check)、「改善」(Action)の頭文字をとったものである。
ア | ○ | 「改善」(Action)フェーズで実施するものである。 |
イ | × | 「計画」(Plan)フェーズで実施するものである。 |
ウ | × | 「点検」(Check)フェーズで実施するものである。 |
エ | × | 「実行」(Do)フェーズで実施するものである。 |
問題59
クッキー(cookie)に関する記述a~cのうち、適切なものだけをすべて挙げたものはどれか。
a | Webサイトを前回閲覧した際に入力したIDやパスワードなどは、別のPCを使用して閲覧する場合でもクッキーで引き継がれるので再入力が要らない。 | |
b | インターネットカフェなどで一時的にPCを借用してWebサイトを閲覧したときは、閲覧が終わったらクッキーを消去すべきである。 | |
c | クッキーに個人情報が保存されている場合、クロスサイトスクリプティングなどで、その個人情報が盗まれることがある。 |
ア | a,c |
イ | a,b,c |
ウ | a,c |
エ | b,c |
解答:エ
<解説>
クッキーは、WebブラウザーがアクセスしたときにWebサイトから送信され、利用者のパソコンのハードディスク上に保存される情報ファイルのことである。
a | × | クッキーは前回閲覧したPC上に作成されるため、別のPCを使用して閲覧する場合はクッキーは引き継がれない。 | |
b | ○ | クッキーの情報からIDやパスワードが流失する可能性があるので、閲覧が終わったらクッキーを消去すべきである。 | |
c | ○ | クロスサイトスクリプティング (Cross Site Scripting) とは、動的にWebページを生成するアプリケーションのセキュリティ上の不備を意図的に利用し、狭義にはサイト間を横断して悪意のあるスクリプトを混入させることである。クロスサイトスクリプティングなどで、その個人情報が盗まれることがある。 |
したがって、エが正解である。
問題60
インターネットでは、通信プロトコルとして使用されてきたIPv4以外にもIPv6が使用され始めている。IPv6の説明のうち、適切なものはどれか。
ア | IPv4のネットワークとは共存できないので、独立したネットワークとして構築する必要がある。 |
イ | IPアドレスのビット長がIPv4の4倍あり、心配されていたIPアドレスの枯渇が回避できる。 |
ウ | IPアドレスは数値ではなく、ホスト名とドメイン名による文字列で構成されている。 |
エ | 暗号通信の機能はなく、暗号化と復号は上位層のプロトコルで行われる。 |
解答:イ
<解説>
IPv6(Internet Protocol Version 6)は、管理できるアドレス空間の増大、セキュリティ機能の追加、優先度に応じたデータの送信などの改良を施したインターネットプロトコルの次世代版 (Version 6)となる通信プロトコルである。
ア | × | IPv4とIPv6のネットワーク共存は可能である。 |
イ | ○ | IPv4では約43億個だった最大アドレス数を、IPv6では約3.4×10の38乗と、ほぼ無限大にまで拡大した。 |
ウ | × | IPv6でもIPアドレスは数値で構成されている。 |
エ | × | IPv6には、暗号化機能が標準的に実装されている |
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