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平成21年度秋季解答
問題21
ITILにおいて、問題管理でエラーの根本原因を識別した後に、RFCを出す対象となるプロセスはどれか。
ア | インシデント管理 |
イ | 可用性管理 |
ウ | 構成管理 |
エ | 変更管理 |
解答:エ
<解説>
問題に関係する用語の説明を記す。
- ITIL(Information Technology Infrastructure Library)
- ITサービス管理・運用規則に関するベストプラクティス(成功事例)を調和的かつ包括的にまとめた一連のガイドブック
- RFC(Request For Change:変更要求)
- はシステムの変更を行うように管理者や作業者に要求する文書
まず、問題管理プロセスで、根本原因を識別した後にRFC(Request For Change:変更要求)を作成する。
その後、変更管理プロセスで、RFC(Request For Change:変更要求)を確認してシステムの変更を行う。
したがって、エが正解である。
問題22
システム監査人が行った監査業務の実施記録であり、監査意見表明の根拠となるべき監査証拠、その他関連資料などをまとめたものはどれか。
ア | 監査チェックリスト |
イ | 監査調書 |
ウ | 監査手続書 |
エ | 監査報告書 |
解答:イ
<解説>
ア | × | 監査チェックリストはシステム監査人が監査を実施するにあたってチェックすべき項目や作業内容などを記載した文章である。 |
イ | ○ | 監査調書は、監査業務の全過程において監査人が行った監査業務の実施記録(監査人が収集又は作成した監査証拠やその他関連資料)をまとめた文章である。 |
ウ | × | 監査手続書は、監査人が十分な監査証拠を入手するために実施する本調査におけるシステム監査手順や組合せを記載した文章である。 |
エ | × | 監査報告書は、システム監査の結果を報告し,助言・勧告を行うための文章である。 |
問題23
エンタープライズアーキテクチャを構成する四つの体系のうち、ビジネスアーキテクチャを策定する場合の成果物はどれか。
ア | 業務流れ図 |
イ | 実体関連ダイアグラム |
ウ | 情報システム関連図 |
エ | ソフトウェア構成図 |
解答:ア
<解説>
エンタープライズアーキテクチャは、大企業や政府機関などといった巨大な組織の業務手順や情報システムの標準化、組織の最適化を進め、効率よい組織の運営を図るための方法論である。各業務と情報システムを,ビジネスアーキテクチャ,データアーキテクチャ,アプリケーションアーキテクチャ,テクノロジアーキテクチャの四つの体系で分析する。
各モデルは、上位から下位の順で次のようになる。
- ビジネス・アーキテクチャ
- 政策・業務の内容、実施主体、業務フロー等について、 共通化・合理化など実現すべき姿を体系的に示したもの。
-
- 業務説明書
- 機能構成図
- 機能情報関連図
- 業務流れ図
- データアーキテクチャ
- 各業務・システムにおいて利用される情報すなわちシステム上のデータの内容、 各情報(データ)間の関連性を体系的に示したもの。
-
- 情報体系整理図
- 情報分析図
- 実態関連ダイアグラム
- データ定義表
- アプリケーション・アーキテクチャ
- 業務処理に最適な情報システムの形態(集中型か分散型か、 汎用パッケージソフトを活用するか個別に開発するか等)を体系的に示したもの。
-
- 情報システム関連図
- 情報システム機能関連図
- 技術(テクノロジー)アーキテクチャ
- 実際にシステムを構築する際に利用する諸々の技術的構成要素 (ハード・ソフト・ ネットワーク等)を体系的に示したもの。
-
- ネットワーク構成図
- ソフトウェア構成図
- ハードウェア構成図
ア | ○ | ビジネスアーキテクチャの成果物である。 |
イ | × | データアーキテクチャの成果物である。 |
ウ | × | アプリケーションアーキテクチャの成果物である。 |
エ | × | テクノロジアーキテクチャの成果物である。 |
問題24
“システム管理基準”によれば、組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にする計画はどれか。
ア | 開発計画 |
イ | 事業継続計画 |
ウ | 全体最適化計画 |
エ | 年間運用計画 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 開発計画は、情報システムを企画・開発するための計画である。 |
イ | × | 事業継続計画は、企業が被災しても事業を継続し、システムを早期に再開できるようにするための計画である。 |
ウ | ○ | 全体最適化計画は、組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にする計画である。 |
エ | × | 年間運用計画は、情報システムを年間において継続運用していくための計画である。 |
問題25
RFIを説明したものはどれか。
ア | サービス提供者と顧客との間で、提供するサービスの内容、品質などに関する補償範囲やペナルティについてあらかじめ契約としてまとめた文章 |
イ | システムの調達に際して、調達側から技術的要件やサービスレベル要件を提示し、ベンダに対して、指定した期限内で効果的な実現策の提案を依頼する文章 |
ウ | ユーザ要件を実現するために、現在の状況において利用可能な技術・製品、ベンダにおける導入実績など実現手段に関する情報提供をベンダに依頼する文章 |
エ | 要求定義との整合性を図り、ユーザと開発要員及び運用要因の共有物とするために、業務処理の概要、入出力情報の一覧、データフローなどをまとめた文章 |
解答:ウ
<解説>
RFI(Request for Information:情報提供依頼書)は、入札や調達の事前準備として、ベンダーに保有製品や提供可能なサービスの概要、あるいはその組合せや実績などの情報提供を依頼文章のことである。
ア | × | SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証制度)に関する説明である。 |
イ | × | RFP(Request for Proposal:提案依頼書)に関する説明である。 |
ウ | ○ | RFI(Request for Information:情報提供依頼書)に関する説明である。 |
エ | × | SOW(Statement of Work:作業範囲記述初)に関する説明である。 |
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