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平成25年度春季解答
問題16
Webコンテンツの作成に当たって、アクセシビリティを確保する観点から考慮すべきことはどれか。
ア | キーボードだけでも操作ができるように、TabキーとEnterキーでリンクを選択できるようにする。 |
イ | どこに入力するかを分かりやすくするために、項目名の直後に入力欄を配置し、“(半角)”などの入力方法は入力欄の後ろに配置する。 |
ウ | 文字位置をそろえるために、単語の途中に空白を入れて調整する。 |
エ | 利用者がどこを誤ったか分かるように、入力エラーがあった項目名を赤字の文字に変更した入力画面を再表示する。 |
解答:ア
<解説>
Webアクセシビリティとは、高齢者・障害者を含む誰もが、さまざまな製品や建物やサービスなどを支障なく利用できるかどうか、あるいはその度合いのことである。
ア | ○ | Web コンテンツのアクセシビリティ規格である JIS X 8341-3 には、「キーボード操作可能に関するガイドライン すべての機能をキーボードから利用できるようにする。」が存在する。 |
イ | × | どこに入力するかを分かりやすくするために、項目名の直後に“(半角)”などの入力方法を記載し入力欄はその後ろに配置する。 |
ウ | × | 文字位置をそろえるために、単語の途中に空白を入れて調整すのではなく,tr 要素・td 要素・th 要素にalign 属性や valign 属 性の値を設定するなどHTMLタグを付けて指定する。 |
エ | × | 入力エラーが自動的に発見された場合はエラーとなっている箇所を特定し,そのエラーを利用者にテキストで説明する必要がある。また、色だけでは不十分である。 |
問題17
SOA(Service Oriented Architecture)でサービスを設計する際の注意点のうち、適切なものはどれか。
ア | 可用性を高めるために、ステートフルなインタフェースとする。 |
イ | 業務からの独立性を確保するために、サービスの命名は役割を表すものとする。 |
ウ | 業務の変化に対応しやすくするために、サービス間の関係は疎結合にする。 |
エ | セキュリティを高めるために、一度開発したサービスは再利用しない方がよい。 |
解答:ウ
<解説>
SOA (Service-Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)とは、ビジネスプロセスの構成単位に合わせて構築・整理されたソフトウェア部品や機能を、ネットワーク上に公開し、これらを相互に連携させることにより、柔軟なエンタープライズ・システム、企業間ビジネスプロセス実行システムを構築しようというシステムアーキテクチャのことである。
ア | × | ステートフルとは、セッションのステータスを維持せずその都度完了させる方式である。可用性を高める効果はない。 |
イ | × | 業務からの独立性とサービスの命名に関連性はない。 |
ウ | ○ | サービス間の関係を疎結合(緩やかな連携)にすることでサービスの追加,更新,削除が容易になる。その結果、業務の変化に対応しやすくするために、する。 |
エ | × | 一度開発したサービスを再利用した方がセキュリティを高めるためにはよい。 |
問題18
ソフトウェア開発におけるプロセスモデルに関する記述として、適切なものはどれか。
ア | ウォータフォールモデルでは、企画段階での誤りは、開発の初期段階でほとんど判明する。 |
イ | スパイラルモデルによる開発では、段階的に機能追加を繰り返し、各繰返しの段階でユーザの要求を確定して機能を充実していく。 |
ウ | スパイラルモデルによる開発で用いられるプロトタイピングは、ウォータフォールモデルの欠点を補う手法であるが、要求仕様の早期の確定のためにはエンドユーザの参加は望ましくない。 |
エ | スパイラルモデルは、プロトタイプによって仕様を確定していくことが前提となっている。 |
解答:イ
<解説>
- ウォータフォールモデル
- システムの開発手順を示すモデルの一つ。システム開発モデルとしては古典的なものである。システム全体を一括して管理し、分析・設計・実装・テスト・運用をこの順に行っていく(実際はもう少し細かく分ける)
- スパイラルモデル
- システムの開発手順を示すモデルの一つで、システムの一部分について設計・実装を行い、仮組みのプログラムを元に顧客からのフィードバックやインターフェースの検討などを経て、さらに設計・実装を繰り返していく手法のこと。
ア | × | ウォータフォールモデルとは、システムの開発手順を示すモデルの一つ。システム開発モデルとしては古典的なものである。システム全体を一括して管理し、分析・設計・実装・テスト・運用をこの順に行っていく(実際はもう少し細かく分ける)。ウォータフォールモデルでは、企画段階での誤りは、開発の初期段階でほとんど判明するとはいえない。 |
イ | ○ | スパイラルモデルによる開発では、段階的に機能追加を繰り返し、各繰返しの段階でユーザの要求を確定して機能を充実していく。 |
ウ | × | ウォータフォールモデルによる開発で用いられるプロトタイピングは、ウォータフォールモデルの欠点を補う手法であるが、要求仕様の早期の確定のためにはエンドユーザの参加が望ましい。 |
エ | × | スパイラルモデルは、プロトタイプによって仕様を確定していくことが前提とはなっていない。 |
問題19
情報システムの設計のうち、フェールソフトの例はどれか。
ア | UPSを設置することによって、停電時に手順通りにシステムを停止できるようにし、データを保全する。 |
イ | 制御プログラムの障害時に、システム暴走を避け、安全に停止できるようにする。 |
ウ | ハードウェア障害時に、パフォーマンスは低下するが、校正を縮小して運転を続けられるようにする。 |
エ | 利用者の誤操作やご入力を未然に防ぐことによって、システムの誤動作を防止できるようにする。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | フェールセーフの例である。 フェールセーフとは、 故障や操作ミス、設計上の不具合などの障害が発生することをあらかじめ想定し、起きた際の被害を最小限にとどめるような工夫をしておくという設計思想。 |
イ | × | フェールセーフの例である。 フェールセーフとは、 故障や操作ミス、設計上の不具合などの障害が発生することをあらかじめ想定し、起きた際の被害を最小限にとどめるような工夫をしておくという設計思想。 |
ウ | ○ | フェールソフトの例である。 フェールソフトとは、システム障害時に、機能低下を許しても、被害を最小限に抑えシステムを完全には停止させずに機能を維持した状態で処理を続行する設計である。 |
エ | × | フールプルーフの説明である。 フールプルーフとは、工業製品や生産設備、ソフトウェアなどで、利用者が誤った操作をしても危険に晒されることがないよう、設計の段階で安全対策を施しておくこと。 |
問題20
サーバ上のデータのバックアップに関する記述として、最もっ適切なものはどれか。
ア | 一定の期間を過ぎて利用頻度が下がったデータは、現在のディスクから消去するとともに、バックアップしておいた分も消去する。 |
イ | システムの本稼働開始日に全てのデータをバックアップし、それ以降は作業時間を短縮するために、更新頻度が高いデータだけをバックアップする。 |
ウ | 重要データは、バックアップの媒体を取り違えないように、同一の媒体に上書きでバックアップする。 |
エ | 複数のファイルに分散して格納されているデータは、それぞれのファイルへの一連の更新処理が終了した時点で、バックアップする。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 一定の期間を過ぎて利用頻度が下がったデータでも必要に応じては、現在のディスク、バックアップ共に保存しておいた方がよい。 |
イ | × | システムの本稼働開始日に全てのデータをバックアップし、それ以降は作業時間を短縮するために、差分または増分だけをバックアップする。 |
ウ | × | 重要データは、バックアップの媒体を、異なる媒体に別ファイルとしてバックアップする。 |
エ | ○ | 複数のファイルに分散して格納されているデータは、それぞれのファイルへの一連の更新処理が終了した時点で、バックアップする。 |
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