必ず受かる情報処理技術者試験

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平成26年度春季解答

問題16

OSのプロセス制御におけるプリエンプティブ方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。

各プロセスがシステム資源を自主管理できるので、マルチプログラミングに向いている。
ノンプリエンプティブ方式に比べて、コンテキスト切替えのためのオーバヘッドが小さい。
ノンプリエンプティブ方式に比べて、特定のプロセスがプロセッサを独占することが多い。
プリエンプティブ方式を実現するには、OSがプロセスを強制的に切り替えて実行する機構が必要になる。

解答:エ

<解説>

プロセッサは常に1つのプログラムしか実行できないため,マルチタスクでは,複数のプログラムを切り替えて実行しなければならない。このプログラムの切り替え方式には,「プリエンプティブ方式」と「ノンプリエンプティブ方式」がある。

プリエンプティブ方式
OSがプロセッサの実行権限を管理し,プロセスの実行を切り替える方式である。現在のOSは,プリエンプティブ方式が主流だ。
ノンプリエンプティブ方式
プロセスの切り替えをプログラム自身に任せる方式である。ただし,ノンプリエンプティブ方式では,あるプログラムがプロセッサを長時間占有することも可能で,この場合はシングルタスクと同じになってしまう。昔のMac OSやWindows 3.1は,ノンプリエンプティブ方式である。
× システム資源はプロセスではなく、OSによって管理される。
× プロセスの実行中に割り込みが多発するのでコンテキスト切り替えの回数が多くなりオーバヘッドも大きくなる。
× ノンプリエンプティブ方式に比べて、特定のプロセスがプロセッサを独占することが少ない。
「プリエンプティブ方式」の説明である。

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問題17

CPUスケジューリングにおけるラウンドロビンスケジューリング方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。

自動制御システムなど、リアルタイムシステムのスケジューリングに適している。
タイマ機能のないシステムにおいても、簡単に実現することができる。
タイムシェアリングシステムのスケジューリングに適している。
タスクに優先順位をつけることによって、容易に実現することができる。

解答:ウ

<解説>

ラウンドロビン方式とは、プロセスに一定の長さのCPU使用時間(タイムクォンタム)を与え、その時間を使い切ったプロセスはタイマ割り込みによってCPUの使用を中断させて待ち行列の最後に回し、待ち行列の先頭のプロセスに次のCPU資源を割り当てるという形式でスケジューリングを行う。

ラウンドロビン方式ではすべてのプロセスが平等に扱われる。

× リアルタイムシステムでは優先度順のスケジューリングが適している。ラウンドロビンスケジューリング方式では優先度順という概念がない。
× ラウンドロビンスケジューリング方式にはタイマ機能が必要である。
ラウンドロビンスケジューリング方式は、タイムシェアリングシステムのスケジューリングに適している。
× 到着順位やタイムスライスの管理が必要である。

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問題18

仮想記憶方式において、論理アドレスから物理アドレスへの変換を行うのはいつか。

主記憶に存在するページをアクセスするとき
ページフォールトが発生したとき
ページを主記憶にページインするとき
ページを補助記憶にページアウトするとき

解答:ア

<解説>

主記憶に存在するページをアクセスするときには、MMUが論理アドレスから物理アドレスへの返還を行ってCPUがデータにアクセスできるようにする。
× ページフォールトが発生したとき、MMUはページ単位でページアウトとページインを行う。この時に必要なのはページ番号のみなのでアドレス変換を行う必要はない。
× ページを主記憶にページインするときにアドレス変換は必要ない
× ページを補助記憶にページアウトするときにアドレス変換は必要ない

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問題19

ハッシュ表の理論的な探索時間を示すグラフはどれか。 ここで、複数のデータが同じハッシュ値になることはないものとする。

解答:エ

<解説>

ハッシュ探索は、キーの値を基に格納先(記録媒体上)のアドレスを算出し、そのアドレス位置にあるデータを検索する方法である。

問題文に、「複数のデータが同じハッシュ値になることはないものとする。」との記述があるので、データ数によらず探索時間は一定となる。

したがって、エが正解である。

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問題20

NAND素子を用いた次の組合せ回路の出力Z を表す式はどれか。 ここで、論理式中の“・”は論理積、“+”は論理和、“X ”はX の否定を表す。

X Y
X + Y
X Y
X + Y

解答:イ

<解説>

  1. NANDの真理値表を作成する。
  2. 問題の図の内容より真理値表を作成する。
  3. 2の出力Zと等しいのは(イ)X・Yである。

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