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平成26年度春季解答
問題21
モータの速度制御などにPWM(Pulse Width Modulation)制御が用いられる。 PWMの駆動波形を示したものはどれか。 ここで、波形は制御回路のポート出力であり、低域通過フィルタを通していないものとする。
解答:イ
<解説>
PWM(Pulse Width Modulation)とは、半導体を使った電力を制御する方式の1つ。オンとオフの繰り返しスイッチングを行い、出力される電力を制御する。
一定電圧の入力から、パルス列のオンとオフの一定周期を作り、オンの時間幅を変化させる電力制御方式を PWM と呼ぶ。早い周期でスイッチングを行うことで、オンのパルス幅に比例した任意の電圧が得られる。これは、半導体がオンとオフ状態が最も損失が少ない(中間状態は損失多い)ことを利用した電力制御方式である。
PWM制御では、出力がオンまたはオフのどちらかだけとなるパルスを用いるので、イのようなグラフになる。
問題22
クロックの立上りエッジでデータを最下位ビットから取り込んで上位方向へシフトし、ストローブの立上りエッジで値を確定する8ビットのシリアル入力パラレル出力シフトレジスタがある。各信号の波形を観測した結果が図のとおりであるとき、シフトレジスタの値はどれか。ここで、数値は16進数で表記している。
ア | 63 |
イ | 8D |
ウ | B1 |
エ | C6 |
解答:イ
<解説>
- 各信号の波形を観測した結果から各ビットを読み取る。
- 8ビットなので、先頭にあった1のビットはあふれて消える。
- シフトレジスタに残ったデータを16進数に変換する。
1000 1101(2)→8D(16)となる。
問題23
ワンチップマイコンにおける内部クロック発生器のブロック図を示す。15MHzの発振器と、内部のPLL1、PLL2及び分周器の組合せでCPUに240MHz、シリアル通信(SIO)に115kHzのクロック信号を供給する場合の分周器の値は幾らか。ここで、シリアル通信のクロック精度は±5%以内に収まればよいものとする。
ア | 1/24 |
イ | 1/26 |
ウ | 1/28 |
エ | 1/210 |
解答:エ
<解説>
入力されたクロックはPLL1で8倍されるのでその出力は120MHz(120,000kHz)である。
これを文周した結果が115kHzである。
120,000kHz | × | 1 | =115 |
n | |||
n=1043.478 |
したがって、最も近い選択肢はエであり、この時の誤差は2%程度となる。
問題24
PDFの特徴として、適切なものはどれか。
ア | インターネットでの電子文書の配布に適しており、CSSによって表示や印刷のレイアウト制御が行える。 |
イ | 使用するフォントを文書ファイルに埋め込むことができ、閲覧や印刷時に使用するコンピュータ環境が異なっても、作成時と同じ字形で表示できる。 |
ウ | 一つのファイルの中に複数のページが格納でき、各ページは印刷再現性を重視した高解像度のビットマップ画像である。 |
エ | ファイル構造はXMLの記述形式を用いてレイアウトなどの表示情報をもっており、特定の閲覧ソフトを必要としない。 |
解答:イ
<解説>
Portable Document Format(PDF)は、ソフトウェア、ハードウェア、オペレーティングシステムに関係なく、文書を確実に表示および交換するために使用されるファイル形式。アドビ社が開発したPDFは、現在、国際標準化機構(ISO)で管理されているオープンスタンダードの1つになっている。
ア | × | HTMLやXMLの説明である。 |
イ | ○ | PDFの説明である。 |
ウ | × | TIFの説明である。 |
エ | × | ファイル構造はPostScriptというページ記述言語を基にしている。 |
問題25
SQL文においてFOREIGN KEYとREFERENCESを用いて指定する制約はどれか。
ア | キー制約 |
イ | 検査契約 |
ウ | 参照制約 |
エ | 表明 |
解答:ウ
<解説>
SQL文のREFERENCESは、FOREIGN KEYと合わせて参照制約を指定する。
参照制約は、テーブルのある列(外部キー)に別のテーブルの特定の列(主キー)に含まれるデータしか入力できないようにする制約である。
ア | × | キー制約 は、主キーの列の値が重複してはならないという制約である。 |
イ | × | 検査契約は、テーブルのデータの追加や更新時に各列に指定する制約である。 |
ウ | ○ | 参照制約は、テーブルのある列(外部キー)に別のテーブルの特定の列(主キー)に含まれるデータしか入力できないようにする制約である。 |
エ | × | 表明は、複数のテーブルの行間にまたがる制約条件である。 |
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