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平成26年度春季解答
問題46
モジュール分割の良否を、モジュール結合度の視点から評価する場合、最も適切な記述はどれか。
ア | 共通データ領域は、全てのモジュールからアクセスできるようになっていることが望ましい。 |
イ | ソフトウェア全体のモジュール分割の良否は、モジュール間の結合度のうちで最も強いものがどのように分布しているかで判断するのが望ましい。 |
ウ | 直接の呼出し関係になっていないモジュール間で情報を交換するには、共通データ領域を用いるのが最も望ましい。 |
エ | 呼び出す側と呼び出される側のモジュール間のデータの受渡しは、引数としてデータ項目を列挙するのが最も望ましい。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 共通データ領域が、全てのモジュールからアクセスできるようになっていることが望ましくない。(共通結合) |
イ | × | ソフトウェア全体のモジュール分割の良否は、モジュール間の結合度のうちで最も弱いものがどのように分布しているかで判断するのが望ましい。 |
ウ | × | 共通データ領域を用いるのは結合度が強くなるため、望ましくない。(共通結合) |
エ | ○ | 呼び出す側と呼び出される側のモジュール間のデータの受渡しは、引数としてデータ項目を列挙するのが最も望ましい。 |
問題47
ソフトウェアの使用性を向上させる施策として、適切なものはどれか。
ア | オンラインヘルプを充実させ、利用方法を理解しやすくする。 |
イ | 外部インタフェースを見直し、連携できる他システムを増やす。 |
ウ | 機能を追加し、業務においてシステムが利用できる範囲を拡大する。 |
エ | ファイルを分散して配置し、障害によるシステム停止のリスクを減らす。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 使用性を向上させることができる。 |
イ | × | 機能性を向上させることができる。 |
ウ | × | 機能性を向上させることができる。 |
エ | × | 信頼性を向上させることができる。 |
問題48
プログラムのテストに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 静的テストとは、プログラムを実行することなくテストする手法であり、コード検査、静的解析などがある。 |
イ | 単体テストでは、スタブから検査モジュールを呼び出し、検査モジュールから呼び出されるモジュールの代わりにドライバを使用する、 |
ウ | トップダウンテストは、仮の下位モジュールとしてスタブを結合してテストするので、テストの最終段階になるまで全体に関係するような欠陥が発見されにくい。 |
エ | ブラックボックステストは、分岐、反復などの内部構造を検証するため、全ての経路を通過するように、テストケースを設定する。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 静的テストとは、プログラムコードを実行せずに、ドキュメントやソースコードなどのチェックによって誤りや脆弱性を検出するテスト手法のことである。 |
イ | × | 単体テストでは、モジュール単体の処理内容を検証する。したがって、ドライバも スタブも必要ない。 |
ウ | × | トップダウンテストは、仮の下位モジュールとしてスタブを結合してテストするので、テストの早い段階で欠陥を発見することができる。 |
エ | × | ホワイトボックステストは、分岐、反復などの内部構造を検証するため、全ての経路を通過するように、テストケースを設定する。 |
問題49
エクストリームプログラミング(XP)におけるリファクタリングの説明はどれか。
ア | 外部から見た動作を変えずにプログラムをより良く作り直すこと |
イ | コーチがチームメンバの意識を高めること |
ウ | プログラミングとテストを繰り返し行うこと |
エ | プログラムを作成するよりも先にテストケースを考えること |
解答:ア
<解説>
XP(Extreme Programming)は、設計書よりもコーディングとテストを重視したソフトウェア開発プロセス(開発工程)である。開発者はいくつかのプラクテイス(規則)に沿って開発を進める。
リファクタリングとはコンピュータプログラミングにおいて、プログラムの外部から見た動作を変えずにソースコードの内部構造を整理することである。。
ア | ○ | リファクタリングの説明である。 |
イ | × | コーチがチームメンバの意識を高めることはコーチングの説明である。 |
ウ | × | プログラミングとテストを繰り返し行うことは、継続的インテグレーションの説明である。 |
エ | × | プログラムを作成するよりも先にテストケースを考えることは、テスト駆動開発の説明である。 |
問題50
マッシュアップに該当するものはどれか。
ア | 既存のプログラムから、そのプログラムの仕様書を導き出す。 |
イ | 既存のプログラムを部品化し、それを組み合わせて、新規のプログラムを開発する。 |
ウ | クラスライブラリを利用して、新規プログラムを開発する。 |
エ | 公開されている複数のサービスを利用して、新たなサービスを提供する。 |
解答:エ
<解説>
マッシュアップ(Mashup)とは、複数の Web サービスの API を組み合わせ、あたかも一つの Web サービスのようにする機能のことである。
ア | × | リバースエンジニアリングの説明である。 |
イ | × | コンポーネントプログラミングの説明である。 |
ウ | × | オブジェクト指向プログラミングの説明である。 |
エ | ○ | マッシュアップの説明である。 |
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