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平成16年度秋季解答
問題11
次の表は,入力文字列を検査するための状態遷移表である。この検査では,初期状態を a とし,文字列の入力中に状態が e になれば不合格とする。
解答群で示される文字列のうち,この検査で不合格となるものはどれか。ここで,解答群中の△は空白を表す。
ア | +0010 |
イ | -1 |
ウ | 12.2 |
エ | 9.△ |
解答:ウ
<解説>
ア | +0010
| ||||||||||||
イ | -1
|
||||||||||||
ウ | 12.2
|
||||||||||||
エ | 9.△
|
入力中にeの状態になるのはウである。よって正解はウである。
問題12
次の2分探索木から要素12を削除したとき,その位置に別の要素を移動するだけで2分探索木を再構成するには,削除された要素の位置にどの要素を移動すればよいか。
ア | 9 |
イ | 10 |
ウ | 13 |
エ | 14 |
解答:ウ
<解説>
2分探索木では、次のような特徴をもっています。
- 親のデータ > 左側の子のデータ
- 親のデータ < 右側の子のデータ
ア | 9 →誤:親のデータ < 左側の子のデータなので誤りである。 |
イ | 10 →誤:親のデータ < 左側の子のデータなので誤りである。 |
ウ | 13 →正:正しい。 |
エ | 14 →誤:親のデータ > 右側の子のデータなので誤りである。 |
問題13
クイックソートの処理方法を説明したものはどれか。
ア | 既に整列済みのデータ列の正しい位置に、データを追加する操作を繰り返していく方法である。 |
イ | データ中の最小値を求め、次にそれを除いた部分の中から最小値を求める。この操作を繰り返していく方法である。 |
ウ | 適当な基準値を選び、それより小さな値のグループと大きな値のグループにデータを分割する。同様にして、グループの中で基準値を選び、それぞれのグループを分割する。この操作を繰り返していく方法である。 |
エ | 隣り合ったデータの比較と入替えを繰り返すことによって、小さな値のデータを次第に端のほうに移していく方法である。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 挿入法に関する説明である。挿入法は、既に整列済みのデータ列の正しい位置に、データを追加する操作を繰り返していく方法である。 |
イ | × | 選択法に関する説明である。 選択法は、データの中の最小値を求め、次にそれを除いた部分の中から最小値を求める方法である。 |
ウ | ○ | クイックソートに関する説明である。クイックソートは、適当な基準値を選び、それより小さな値のグループと大きな値のグループに データを分割し、グループの中で基準値を選び、それぞれのグループに分割する操作の繰り返す方法である。 |
エ | × | 交換法(隣接交換法,バブルソート)に関する説明である。交換法(隣接交換法,バブルソート)は、隣り合ったデータの比較と入れ替えを繰り返すことによって、 小さな値のデータを次第に端の方に移していく方法である。 |
問題14
5 けたの a1 a2 a3 a4 a5 をハッシュ法を用いて配列に格納したい。ハッシュ関数を mod(a1+a2+a3+a4+a5, 13) とし、求めたハッシュ値に対応する位置の配列要素に格納する場合、54321 は次の配列のどの位置に入るか。ここで、mod(x,13)の値は x を 13 で割った余りとする。
ア | 1 |
イ | 2 |
ウ | 7 |
エ | 11 |
解答:イ
<解説>
- mod ( a1+a2+a3+a4+a5 ,13 ) に格納する要素は、 54321である。
- mod(5 + 4 + 3 + 2 + 1,13) =mod(15,13) =2
よって正解はイである。
問題15
試験の合否を判定する次の決定表から読み取れるものはどれか。ここで,試験は労務管理,経理及び英語の3科目で構成され,それぞれの満点は 100 とする。
ア | 英語の得点が 90 以上の者は、仮合格か合格になる。 |
イ | 英語の得点が 90 未満の者は、不合格になる。 |
ウ | 業務経験年数が 5 以上の者は、仮合格か合格になる。 |
エ | 経理の得点が 60 未満の者は、不合格になる。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 英語の得点が 90 以上の者は、合格になる。 |
イ | × | 英語の得点が90点未満でも、仮合格の者がいる。 |
ウ | × | 常務経験年数が5以上の者でも、不合格がいる。 |
エ | ○ | 経理の得点が60点未満の場合は、3 科目合計得点は260 点未満になる。 3科目260点未満の者は不合格なので正解である。 |
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