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平成16年度秋季解答
問題31
スプーリング機能の説明として、適切なものはどれか。
ア | あるタスクを実行しているときに、入出力命令の実行によって CPU がアイドル状態になると、ほかのタスクに CPU を割り当てる。 |
イ | 実行中のプログラムを一時中断して、制御プログラムに制御を移す。 |
ウ | 主記憶装置と低速の入出力装置との間のデータ転送を、補助記憶装置を介して行うことによって、システム全体の処理能力を高める。 |
エ | 多数のバッファからなるバッファプールを用意し、主記憶にあるバッファをアクセスする確率を増すことによって、アクセス時間を短縮する。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | ディスパッチャに関する説明である。 |
イ | × | 割込みに関する説明である。 |
ウ | ○ | スプーリングに関する説明である。 |
エ | × | バッファリングに関する説明である。 |
問題32
記憶領域の動的な割当て及び解放を繰り返すことによって、どこからも利用されない記憶領域が発生することがある。このような記憶領域を再び利用可能にする処理はどれか。
ア | ガーベジコレクション |
イ | スタック |
ウ | ヒープ |
エ | フラグメンテーション |
解答:ア
<解説>
ガーベジコレクションとは、アプリケーションソフトを実行するために確保されたメモリ領域のうち、そのアプリケーションの終了後も確保されたままになっている領域をクリアして、ほかのアプリケーションソフトで使えるようにすることである。
問題33
マルチプロセッサ環境で動作するOSの特徴に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 疎結合マルチプロセッサシステムでは、主記億とデータを共有する。 |
イ | 疎結合マルチプロセッサシステムでは、主記憶に存在する物理的に一つのOS によって制御される。 |
ウ | 密結合マルチプロセッサシステムでは、各タスクはどのプロセッサでも実行できるので、タスク間で同期をとる機能が必要になる。 |
エ | 密結合マルチプロセッサシステムでは、主にジョブやトランザクションなどの一まとまりの仕事の単位で負荷配分が行われる。 |
解答:ウ
<解説>
- 密結合マルチプロセッサ
- 複数のプロセッサが主記憶を共有(共有メモリ型)
- 共有メモリ上の1つのOSにより全体を制御する方式
- 疎結合マルチプロセッサ
- プロセッサごとにローカルメモリとOSをもったモジュールを単位として、複数のプロセッサを結合
- 各モジュールごとに分散するOSにより制御する方式
- 共有メモリをもたないので、メモリの競合はない
ア | × | 密結合マルチプロセッサシステムでは、主記億とデータを共有する。 |
イ | × | 密結合マルチプロセッサシステムでは、主記憶に存在する物理的に一つのOS によって制御される。 |
ウ | ○ | 密結合マルチプロセッサシステムでは、各タスクはどのプロセッサでも実行できるので、タスク間で同期をとる機能が必要になる。 |
エ | × | 疎結合マルチプロセッサシステムでは、主にジョブやトランザクションなどの一まとまりの仕事の単位で負荷配分が行われる。 |
問題34
シノニムレコードの発生する可能性があるファイルアクセスはどれか。
ア | 区分編成ファイルヘのレコードの追加 |
イ | 索引順編成ファイルのレコードの更新 |
ウ | 順編成ファイルのレコードの更新 |
エ | 直接編成ファイルへのレコードの追加 |
解答:エ
<解説>
ファイルの編成方法の一つである直接編成ファイルにおいて、複数のレコードキー値が同一のレコードアドレスに変換されてしまう現象のことをシノニムと呼ぶ。
シノニムが発生して本来指定されたレコードアドレスに格納できないキー値をシノニムレコードという。
よって正解はエである。
問題35
ファイルの格納に関する記述のうち、アーカイブの説明として適切なものはどれか。
ア | 主記憶における特定のデータやレジスタの値などを一時的にほかの記憶装置に格納する。 |
イ | 同一のファイルを二つのディスクにコピーし、データ保存の信頼性を確保する。 |
ウ | ファイルの更新履歴を碗気ディスク装置に格納する。 |
エ | 複数のファイルを一つのファイルにまとめて、記憶装置に格納する。 |
解答:エ
<解説>
アーカイブとは、複数のファイルを一つのファイルにまとめること。そのためのソフトウェアをアーカイバという。関連するファイルをひとまとめにすることで、ネットワークを通じた送受信の手間を軽減したり、ディスクの管理を容易にしたりできる。最近ではファイルをまとめる際に圧縮を施すのが一般的になりつつある。
ア | × | キャッシュメモリに関する説明である。 |
イ | × | ミラーリングに関する説明である。 |
ウ | × | ジャーナルファイルに関する説明である。 |
エ | ○ | アーカイブに関する説明である。 |
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