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平成16年度秋季解答
問題56
ある開発プロジェクトの全体の開発工数の見積りは 88 人月である。作業を開始した1 月から 5 月までは各月 10 名を投入したが、5 月末時点で 40 人月分の作業しか完了していない。8 月末までにこのプロジェクトを完了するためには、6 月以降あと何名の追加要員が必要か。ここで、6 月以降のすべての要員の作業効率は、5 月までの要員と同じであるものとする。
ア | 6 |
イ | 10 |
ウ | 16 |
エ | 20 |
解答:イ
<解説>
- 最初の見積もり工数は88人月である。
1月から5月までの5ヶ月間に10名投入、50人月消化したことになる。
しかし、40人月分の作業しかできていない。
よって作業効率:40÷50=0.8 - 8月末まで6,7,8の3ヶ月で48人月の作業をこなすには
1ヶ月 48÷3=16人月だが、作業効率が0.8なので、
実数:16÷0.8=20 - 追加要員を聞かれているので追加要因は:20-10=10人
問題57
データベースの障害に備えて作成するバックアップファイルの管理として、適切なものはどれか。
ア | 定期的にデータベース全体のバックアップファイルを新しい媒体に作成し、毎日、変更のあったデータだけの差分バックアップファイルを別の媒体に作成している。 |
イ | データベースには重要なデータが格納されているので、そのバックアップファイルが悪用されないように、媒体にはラベルを付けないで保管している。 |
ウ | バックアップファイルの作成は、データベースを更新した人に、その都度行ってもらっている。 |
エ | バックアップファイルを作成するときは、直前のバックアップファイルを格納した媒体に上書きするようにしている。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 定期的にデータベース全体のバックアップファイルを新しい媒体に作成し、毎日、変更のあったデータだけの差分バックアップファイルを別の媒体に作成している。 |
イ | × | 媒体にはラベルを貼り内容を把握すべきである。悪用されないようにする為には、物理的に鍵をかけるなどの対策をするべきです。 |
ウ | × | バックアップファイルの作成は、常に決まった人間(通常、管理者が好ましい)が 定期的に実行することにより、スムーズな復旧が望める。 |
エ | × | バックアップ実行中にトラブルがあった場合、直前のバックアップファイルが失われる恐れがある。バックアップは、ある程度の期間はどれでも利用できるように別のものとして保存する必要がある。 |
問題58
運用中のデータベースに対し、定期的に再編成処理を行う目的はどれか。
ア | 一度登録したキーのレコードは、削除してしまうと再登録できず、不便である。キーの整理を行って、一度削除したキーを再利用できるようにするために行う。 |
イ | データベース内のレコードを更新するたびに新しいレコードが作られ、データベース容量が増大し、処理速度が低下する。複数になった更新レコードを一つにまとめて、処理速度を回復させるために行う。 |
ウ | データベースに対し、追加、更新、削除を繰り返すと、再利用されない領域が発生し、データベース容量の増大と処理速度の低下を招く。不連続な空き領域を整理して、性能劣化を回避するために行う。 |
エ | データベースの利用を進めていく過程で、データ項目の追加などデータベースの定義の一部を変更しなければならない事態が発生する。データベースの定義を変更し、データベースを再利用できるようにするために行う。 |
解答:ウ
<解説>
データベースを長期間運用し,レコードの追加や削除,フィールドの更新を行っていくと,データの格納効率が低下する。。
こうした現象が現れてきたときは,データベースの再編成を行なう必要がある。
再編成を行うことでハードディスク上のデータを整理整頓し,効率よくデータが格納されるのでアクセス効率が回復する。
問題59
システムの一斉移行方式の特徴に関する記述として、適切なものはどれか。
ア | 運用方法はシステム稼働後に段階的に周知されるので、利用者の混乱が避けられる。 |
イ | システム規模が小さい場合に行われ、移行に失敗した場合の影響範囲を限定することができる。 |
ウ | 新旧システムを並行して運用することによる作業の二重負担を避けることができ、経済的効果が大きい。 |
エ | 新システムの処理結果と従来システムの処理結果を比較しながら運用することができ、問題がなければ比較作業を一斉にやめて新システムに移行できる。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 運用方法はシステム稼働前に周知しないと利用者が混乱する。 |
イ | × | システム規模の大小に関わらず、一斉移行方式は適用可能である。また移行に失敗した場合の影響範囲は大きい。 |
ウ | ○ | 一斉移行は一度に旧システムから新システムに切り替えるため、経済的な負担は少ない。 |
エ | × | 一斉移行方式では並行運用は行わない。 |
問題60
クライアント管理ツールに備わっている機能のうち、業務に無関係なソフトウェアがインストールされていないことを確認するのに最も有効なものはどれか。
ア | インベントリ収集 |
イ | 遠隔操作 |
ウ | ソフトウェア配信 |
エ | ライフサイクル管理 |
解答:ア
<解説>
インベントリ(inventory)とは、商品や財産などの目録とか在庫調査という意味。インベントリ収集は、クライアント管理ツールの機能のひとつ で、クライアント資源情報を収集することによって、業務に無関係なソフトウェアがインストールされていないことを検出することができる。
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