平成19年度秋季問題
問題31
コンピュータシステムの構成に関する記述のうち,密結合マルチプロセッサシステムを説明したものはどれか。
ア | 通常は一方のプロセッサは待機しており,本稼働しているプロセッサが故障すると,待機中のプロセッサに切り替えて処理を続行する。 |
イ | 複数のプロセッサが磁気ディスクを共用し,それぞれ独立した OS で制御される。ジョブ単位で負荷を分散することで処理能力を向上させる。 |
ウ | 複数のプロセッサが主記憶を共用し,単一の OS で制御される。システム内のタスクは,基本的にどのプロセッサでも実行できるので,細かい単位で負荷を分散することで処理能力を向上させる。 |
エ | 並列に接続された2台のプロセッサが同時に同じ処理を行い,相互に結果を照合する。1台のプロセッサが故障すると,それを切り離して処理を続行する。 |
問題32
コンピュータの性能評価に用いるベンチマークに関する説明のうち,適切なものはどれか。
ア | オンライントランザクション処理の代表的なベンチマークである TPC は,性能尺度が TPS で客観的であるが,コストの尺度が欠けている。 |
イ | コンピュータシステム全体の性能ベンチマークには,Dhrystone,Whetstone,Livermore Fortran Kernel,Linpack,SPEC などがある。 |
ウ | 性能評価のために複数種類のベンチマークテストを実行することは,システム性能の特徴を理解することができるので,導入機種の選定に有効である。 |
エ | ベンチマークテストは汎用的な評価モデルであり,その結果はコンピュータ性能の評価に広く適用できる。 |
問題33
平均故障間隔が x 時間,平均修理時間が y 時間のシステムがある。使用条件が変わったので,平均故障間隔,平均修理時間がともに従来の 1.5 倍になった。新しい使用条件での稼働率はどうなるか。
ア | x, y の値によって変化するが,従来の稼働率よりは大きい値になる。 |
イ | 従来の稼働率と同じ値である。 |
ウ | 従来の稼働率の1.5倍になる。 |
エ | 従来の稼働率の 2/3 倍になる。 |
問題34
3 台のコンピュータ A、B、C が図のように接続されている場合、システム全体の稼働率は幾らか。ここで、A、B、C の稼働率は、すべて 0.8 とする。また、コンピュータ A、B によって構成されている並列接続部分については、A、B のいずれか 1 台でも稼働していれば、当該並列接続部分は稼働しているものとする。
ア | 0.512 |
イ | 0.768 |
ウ | 0.928 |
エ | 0.992 |
問題35
システムが稼働不能となった際のバックアップサイトをウォームサイト,コールドサイト,ホットサイトの3種類に分類したとき,一般に障害発生から復旧までの時間が短い順に並べたものはどれか。
ア | ウォームサイト,コールドサイト,ホットサイト |
イ | ウォームサイト,ホットサイト,コールドサイト |
ウ | コールドサイト,ウォームサイト,ホットサイト |
エ | ホットサイト,ウォームサイト,コールドサイト |
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