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平成20年度春季解答
問題6
方程式 f (x) = 0 の解の近似値を求めるアルゴリズムとして知られているニュートン法に関する記述として,適切なものはどれか。
ア | y = f (x) の接線を利用して解の近似値を求めるものである。 |
イ | 関数 f (x) が解の付近で微分不可能であっても、解の近似値を求めることができる。 |
ウ | 異なる初期値を二つ与える必要がある。 |
エ | どのような初期値を与えても,必ず解の近似値が得られる。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | ニュートン法に関する記述である。 |
イ | × | 微分不可能の場合には解の近似値を求めることができない。 |
ウ | × | 異なる初期値を二つ与える必要はない。初期値は一つである。 |
エ | × | 初期値によっては、解の近似値を得られない場合がある。 |
問題7
2個の文字AとBを使って,長さ1以上7以下の文字列は何通りできるか。
ア | 128 |
イ | 254 |
ウ | 255 |
エ | 256 |
解答:イ
<解説>
長さ1の文字列 | A,B | 21通り | → | 2 |
長さ2の文字列 | AA,AB,BA,BB | 22通り | → | 4 |
長さ3の文字列 | AAA,AAB,ABA,BAA,ABB,BAB,BBA,BBB | 23通り | → | 8 |
長さ4の文字列 | : | 24通り | → | 16 |
長さ5の文字列 | : | 25通り | → | 32 |
長さ6の文字列 | : | 26通り | → | 64 |
長さ7の文字列 | : | 27通り | → | 12通り |
よって、2+4+8+16+32+64+128=254通りある。
問題8
標本相関係数が-0.9,-0.7,0.7,0.9 のいずれかとなる標本の分布と回帰直線を表したグラフのうち,標本相関係数が -0.9 のものはどれか。
解答:ウ
<解説>
相関係数が正の値の場合には回帰直線は右上がりになる。また負の値の場合には回帰直線は右下がりになる。
また相関係数の値が1に近いほうが回帰直線に近い分布となり,相関係数の値が0に近づくに従い回帰直線から離れた分布となる。
ア | × | 右上がりなので、正の値である。回帰直線に近い分布なので,相関係数は正の値で1に近い値となり0.9に該当する |
イ | × | 右上がりなので、正の値である。回帰直線から離れた分布なので,相関係数は正の値でアの場合よりも0に近い値となり0.7に該当する。 |
ウ | ○ | 右下がりなので、負の値である。回帰直線に近い分布なので,相関係数は負の値で1に近い値となり-0.9に該当する。 |
エ | × | 右下がりなので、負の値である。回帰直線から離れた分布なので,相関係数は正の値でウの場合よりも0に近い値となり-0.7に該当する |
問題9
x,y,z を論理変数,T を真,F を偽とするとき,次の真理値表で示される関数 f(x,y,z) を表す論理式はどれか。ここで∧は論理積,∨は論理和, Aは A の否定を表す。
ア | (x ∧ y) ∨ (y ∧ z) |
イ | (x ∧ y) ∨ (y ∧ z) |
ウ | (x ∧ y) ∨ (y ∧ z) |
エ | (x ∧ y) ∨ (y ∧ z) |
解答:イ
<解説>
解説省略問題10
7ビットの文字コードの先頭に1ビットの偶数パリティビットを付加するとき,文字コード 30,3F,7A にパリティビットを付加したものはどれか。ここで,文字コードは 16 進数で表している。
ア | 30, 3F, 7A |
イ | 30, 3F, FA |
ウ | B0, 3F, FA |
エ | b0, BF, 7A |
解答:イ
<解説>
- 文字コード 30,3F,7A を7ビットの2進数に変換する
- 30→0011 0000
- 3F→0011 1111
- 7A→0111 1010
- 先頭に1ビットの偶数パリティビットを付加します。
偶数パリティビットは,文字列内の1の数が偶数になるように先頭に0または1の値を付加します。- 0011 0000→0011 0000→30
- 0011 1111→0011 1111→3F
- 0111 1010→1111 1010→FA
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