必ず受かる情報処理技術者試験

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平成20年度春季解答

問題16

DRAM の説明として,適切なものはどれか。

コンデンサに電荷を蓄えた状態か否かによって1ビットを表現する。主記憶としてよく用いられる。
製造時にデータが書き込まれる。マイクロプログラム格納用メモリとして用いられる。
専用の装置でデータを書き込むことができ,紫外線照射で消去ができる。
フリップフロップで構成され,高速であるが製造コストが高い。キャッシュメモリなどに用いられる。

解答:ア

<解説>

DRAMに関する説明である。
× マスクROM(Read Only Memory)に関する説明である。
× EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)に関する説明である。
× SRAM(Static Random Access Memory)に関する説明である。

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問題17

スーパスカラの説明はどれか。

処理すべきベクトルの長さがベクトルレジスタより長い場合,ベクトルレジスタの長さの組に分割して処理を繰り返す方式である。
パイプラインを更に細分化することによって,高速化を図る方式である。
複数のパイプラインを用いて,同時に複数の命令を実行可能にすることによって,高速化を図る方式である。
命令語を長く取り,一つの命令で複数の機能ユニットを童子に制御することによって,高速化を図る方式である。

解答:ウ

<解説>

スーパスカラとは、プロセッサの中に複数の処理系統(パイプライン)を用意し、複数の命令を並列に処理することである。

× ベクトルプロセッサに関する説明である。
× スーパーパイプラインに関する説明である。
スーパスカラに関する説明である。
× VLIW(Very Long Instruction Word:超長命令語)に関する説明である。

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問題18

主記憶へのアクセスを伴う演算命令を実行するとき,命令解読とオペランド読出しの間に行われる動作はどれか。

実効アドレス計算
入出力装置起動
分岐アドレス計算
割込み発生

解答:ア

<解説>

オペランドは,命令コードが演算で参照するデータ。したがってオペランド読出しの前に実際にアドレスが格納されているアドレスを計算する処理(実効アドレス計算)が必要である。

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問題19

クロック周波数が1GHz の CPU がある。この CPU の命令種別が,表に示す二つから成っているとき,処理能力は約何 MIPS か。

34
100
125
133

解答:ウ

<解説>

命令1回あたりに必要なクロック数 10×0.6+5×0.4
  6+2
  8
1秒間に処理する命令数 1000百万(10GHz)÷8
  125百万
  125MIPS

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問題20

処理装置で用いられるキャッシュメモリの使用目的として,適切なものはどれか。

仮想記憶のアドレス変換を高速に行う。
仮想記憶のページング処理を高速に行う。
主記憶へのアクセス速度とプロセッサの処理速度の差を埋める。
使用頻度の高いプログラムを常駐させる。

解答:ウ

<解説>

キャッシュメモリ (cache memory) は、CPUなど処理装置がデータや命令などの情報を取得/更新する際に主記憶装置やバスなどの遅延/低帯域を隠蔽化させ、処理装置と記憶装置の性能差を埋めるために用いる高速小容量メモリのことである。よってウが正解である。

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