- トップページ
- 基本情報技術者
- 平成20年度春季問題
- 平成20年度春季解答・解説
平成20年度春季解答
問題71
取引先企業の年間購買推定金額と自社との年間取引実績金額をグラフ上にプロットした。今後の営業方針に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア | 領域 A の取引先は,大口顧客となる可能性を秘めており,営業を強化する方がよい。 |
イ | 領域 B の取引先は,固定客と見てよく,営業力の投入を最小限に抑えておく方がよい。 |
ウ | 領域 C の取引先は,大口顧客になる可能性は低いが,固定客になる可能性を秘めており,営業を強化する方がよい。 |
エ | 領域 D の取引先は,一層の取引増加が見込まれ,営業を強化する方がよい。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | 領域 A の取引先は,年間購買推定金額は多いが、年間取引金は少ない企業である。営業を強化し他社の取引を取り込むことによって大口顧客となる可能性を秘めているので営業を強化する方がよい。 |
イ | × | 領域 B の取引先は,年間購買推定金額・年間取引金ともに多い企業である。引き続き取引を行っていかなければならない取引先であり営業力を投入する必要がある。 |
ウ | × | 領域 C の取引先は,年間購買推定金額・年間取引金はともに少ない企業である。営業を強化する必要はない。 |
エ | × | 領域 D の取引先は,年間購買推定金額は少ないが、年間取引金は多い企業である。これ以上の取引増加は期待できないので営業を強化する必要はない。 |
問題72
財務諸表のうち,一定時点における企業の資産,負債及び純資産を表示し,企業の財政状態を明らかにするものはどれか。
ア | 株主資本等変動計算書 |
イ | キャッシュフロー計算書 |
ウ | 損益計算書 |
エ | 貸借対照表 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 株主資本等変動計算書は、株主資本等変動計算書とは、貸借対照表の純資産の部の変動状況を示すものである。 |
イ | × | キャッシュフロー計算書は、期首の貸借対照表に示された現金及び現金同等物が、当期間にどのような資金の流入及び流出(キャッシュ・フロー)があって当期末の残高になったか情報開示するものである。 |
ウ | × | 損益計算書は、会計期間に属するすべての収益と費用を記載し,算出した利益を示したものである。 |
エ | ○ | 貸借対照表は、一定時点における企業の資産,負債及び純資産を表示し,企業の財政状態を明らかにするものである。 |
問題73
ある商品の当期の売上高,費用,利益は表のとおりである。この商品の販売単価が5千円の場合,来期の利益を2倍以上にするには少なくとも何個販売すればよいか。
ア | 2,400 |
イ | 2,500 |
ウ | 3,000 |
エ | 4,000 |
解答:ウ
<解説>
当期の売上高が10,000千円で,商品の販売単価が5千円なので,次式より
当期の販売個数 | = | 10,000÷5 |
= | 2,000個 |
当期の販売個数は2,000個である。
また、次式より、
変動費単価 | = | 6,000千円÷2,000個 |
= | 3千円 |
変動費単価は3千円となる。
来期の利益を2倍の4,000千円以上にするために必要な販売個数をN個とすると,次の式が成立つ。
販売単価×N-固定費-変動費単価×N≧4,000
5×N-2,000-3×N≧4,000
N≧3,000個
よって3,000個販売すればよい。
問題74
ワークサンプリング法はどれか。
ア | 観測回数・観測時刻を設定し,実地観測による観測点数の比率などから,統計的理論に基づいて作業時間を見積もる。 |
イ | 作業動作を基本動作にまで分解して,基本動作の時間標準テーブルから,構成される基本動作の時間を合計して作業時間を求める。 |
ウ | 実際の作業動作そのものをストップウォッチで数回反復測定して,作業時間を調査する。 |
エ | ベテランの実務担当者にアンケート調査票を記入してもらい,集計して作業時間を算出する。 |
解答:ア
<解説>
ワークサンプリングとは、作業の現場状況を観測し、作業ごとの構成比率や所要時間を統計的に分析し、統計結果から問題点を解明して効率よく作業が行えるようにする ことを目的とした一手法である。
定量化しにくい作業の分析に向いている。
ア | ○ | ワークサンプリング法に関する説明である。 |
イ | × | PTS法(既定時間標準法)に関する説明である。 |
ウ | × | ストップ・ウォッチ法(時間観測法)に関する説明である。 |
エ | × | アンケートによる標準時間の設定方法である。 |
問題75
アローダイアグラムのクリティカルパスでの総所要日数は何日か。ここで,矢印に示す数字は各作業の所要自数を表す。
ア | 7 |
イ | 8 |
ウ | 10 |
エ | 11 |
解答:エ
<解説>
クリティカルパスは、下図の赤線の作業である。よって総所要日数は11日である。
お問い合わせ