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平成20年度春季解答
問題76
ある工場では,これまでに発生した不良品について,発生要因ごとの件数を記録している。この記録を基に,不良品発生の上位を占める要因と割合を表している図はどれか。
解答:ア
<解説>
品質不良の原因や状況を示す項目(不良品数や損失金額など)を層別して値の大きい順に並べた棒グラフで表し、その累積百分率を折れ線グラフで示した図のこと。QC7つ道具の1つ。
問題77
いずれも時価 100 円の株式A~Dのうち,一つの株式に投資したい。経済の成長を高,中,低の三つに区分したときのそれぞれの株式の予想値上がり幅は,表のとおりである。マクシミン原理に従うとき,どの株式に投資することになるか。
ア | A |
イ | B |
ウ | C |
エ | D |
解答:ア
<解説>
マクシミン戦略は、いくつかの選択肢があるとき、それぞれの選択によって、 最悪の場合でも得られる利得を考え、最悪の場合の利得が最大になるものを選ぶ戦略である。
- 株式Aを選んだ場合の最小予想利得は10である。
- 株式Bを選んだ場合の最小予想利得は5である。
- 株式Cを選んだ場合の最小予想利得は5である。
- 株式Dを選んだ場合の最小予想利得は-10である。
最悪の場合の利得が最大なのは、株式Aを選んだ場合なのでアが正解である。
問題78
三つの製品 A,B,C を,2台の機械 M1,M2 で加工する。加工は,M1 → M2 の順で行わなければならない。各製品をそれぞれの機械で加工するのに要する時間は,表のとおりである。
このとき,三つの製品をどの順序で加工すれば,加工を始めてから全製品の加工が終了するまでの時間が最も短くなるか。ここで,ある製品の M1 での加工が終了したとき,別製品を続けて M1 で加工することができるものとする。また,段取りなどの準備時間は無視する。
ア | A → C → B |
イ | B → A → C |
ウ | B → C → A |
エ | C → B → A |
解答:イ
<解説>
各加工順序での加工時間は、下記のようになる。
加工を始めてから全製品の加工が終了するまでの時間が最も短くなるのは,B→A→C の 18(時間)である。
よって正解はイである。
問題79
特に取決めのない場合,労働者派遣契約によって派遣された派遣労働者が,派遣先企業の指示の下に開発したプログラムの著作権の帰属先はどれか。
ア | 派遣先企業 |
イ | 派遣先企業の直接指揮命令者 |
ウ | 派遣元企業 |
エ | 派遣労働者 |
解答:ア
<解説>
業務上開発したプログラムの著作権は、特に取決めのない場合は法人に帰属する。派遣契約での指示命令は派遣先企業なので,著作権の帰属先は、派遣先企業である。
問題80
ボリュームライセンス契約を説明したものはどれか。
ア | 企業などソフトウェアの大量購入社向けに,マスタを提供して,インストールの許諾数をあらかじめ取り決める契約 |
イ | 使用場所を限定した契約であり,特定の施設の中であれば台数や人数に制限なく使用が許される契約 |
ウ | ソフトウェアをインターネットからダウンロードしたとき画面に表示される契約内容に同意すると指定することで,使用が許される契約 |
エ | 標準の使用許請条件を定め,その範囲で二定量のパッケージの包装を解いたときに,権利者と購入者との間に使用許諾契約が自動的に成立したとみなす契約 |
解答:ア
<解説>
ボリュームライセンスとは、1つのソフトウェア製品に複数の利用権(ライセンス)をまとめて、割引価格で提供する販売形態のことである。
ボリュームライセンスの方式は、企業や学校、官公庁などにおいて採用されることが多い。
ア | ○ | 企業などソフトウェアの大量購入社向けに,マスタを提供して,インストールの許諾数をあらかじめ取り決める契約 |
イ | × | サイトライセンス契約に関する説明である。 |
ウ | × | エンドユーザライセンス契約に関する説明である。 |
エ | × | シュリンクラップ契約に関する説明である。 |
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