- トップページ
- 基本情報技術者
- 平成24年度春季問題
- 平成24年度春季解答・解説
平成24年度春季解答
問題36
インターネットにおける電子メールの規約で,ヘッダフィールドの拡張を行い,テキストだけでなく,音声,画像なども扱えるようにしたものはどれか。
ア | HTML |
イ | MHS |
ウ | MIME |
エ | SMTP |
解答:ウ
<解説>
ア | × | HTML(Hyper Text Markup Language )は、Webページを作成するためのマークアップ言語である。 |
イ | × | MHS(Message Handling System)電子メールのサービスとそのプロトコルを定めた国際規格である。 |
ウ | ○ | MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)とは、インターネットにおける電子メールの規約でメッセージヘッダの拡張を行い,テキストだけでなく,音声,画像なども扱えるようにしたものである。 |
エ | × | SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、インターネット、イントラネット上で、電子メールを転送するための通信プロトコルである。 |
問題37
プライベートIPアドレスの複数の端末が,一つのグローバルIPアドレスを使ってインターネット接続を利用する仕組みを実現するものはどれか。
ア | DHCP |
イ | DNS |
ウ | NAPT |
エ | RADIUS |
解答:ウ
<解説>
ア | × | DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、インターネットなどのネットワークに一時的に接続するコンピュータに、IPアドレスなど必要な情報を自動的に割り当てるプロトコルである。 |
イ | × | DNS(ドメイン ネーム システム:Domain Name System)はインターネットを使った階層的な分散型データベースシステムである。 現在ではおもにインターネット上のホスト名や、電子メールに使われるドメイン名とIPアドレスとの対応づけを管理するために使用されている。 |
ウ | ○ | NAPT(Network Address Port Translation:IPマスカレード)は、インターネットに接続された企業などで、一つのグローバルなIPアドレスを複数のコンピュータで共有する技術。組織内でのみ通用するIPアドレス(ローカルアドレス)と、インターネット上のアドレス(グローバルアドレス)を透過的に相互変換することにより実現される。 |
エ | × | RADIUS(Remote Authentication Dial-In User Service)は、ダイヤルアップユーザの認証システムのことである。 電話回線などを通じてアクセスサーバにダイヤルアップしたユーザを認証し、割り当てるべきIPアドレスをアクセスサーバに伝えたり、課金情報を収集したりする。アクセスサーバとの間で認証用のユーザIDやパスワードをやり取りする際にはMD5を使った独自の方式を用い、セキュリティを高めている。 |
問題38
電子メールシステムで使用されるプロトコルであるPOP3の説明として,適切なものはどれか。
ア | PPPのリンク確立後に,利用者IDとパスワードによって利用者を認証するときに使用するプロトコルである。 |
イ | メールサーバ間でメールメッセージを交換するときに使用するプロトコルである。 |
ウ | メールサーバのメールボックスから電子メールを取り出すときに使用するプロトコルである。 |
エ | 利用者が電子メールを送るときに使用するプロトコルである。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | PAPやCHAPに関する説明である。 |
イ | × | SMTPに関する説明である。 |
ウ | ○ | POP3 に関する説明である。 |
エ | × | SMTPに関する説明である。 |
問題39
HTMLやXMLの要素をどのように表示するかを指示する場合に用いられ,表示クライアント側で処理されるものはどれか。
ア | CGI |
イ | CSS |
ウ | PHP |
エ | SSI |
解答:イ
<解説>
ア | × | CGI(Common Gateway Interface)は、Webブラウザの要求に応じて,サーバー上のプログラムを起動してデータを処理し,その結果をブラウザに送信する仕組みである。 |
イ | ○ | CSS(Cascading Style Sheets)とは、HTML や XML の要素をどのように修飾(表示)するかを指示するものである。文書の構造と体裁を分離させることができる。 |
ウ | × | PHPとは、動的にHTMLデータを生成することによって、動的なウェブページを実現することを主な目的としたプログラミング言語、およびその言語処理系である。 |
エ | × | SSI (Server Side Includes)とは、Webサーバの機能の1つである。 HTMLの中にWebサーバ側で実行するコマンドを埋め込んでおき、その実行結果をクライアントサーバに返す仕組みである。 |
問題40
送信者から電子メール本文とそのハッシュ値を受け取り,そのハッシュ値と,受信者が電子メール本文から求めたハッシュ値とを比較することで実現できることはどれか。ここで,受信者が送信者から受け取るハッシュ値は正しいものとする。
ア | 電子メールの送達の確認 |
イ | 電子メール本文の改ざんの有無の検出 |
ウ | 電子メール本文の盗聴の防止 |
エ | なりすましの防止 |
解答:イ
<解説>
ハッシュ値とは、元のデータから一定の計算手順により求められた、そのデータの特徴を表す固定長の擬似乱数。その性質から暗号や認証、データ構造などに応用されている。
ア | × | 暗号化を行っても送達の確認はできない。メールソフトの開封確認の設定などで対処する。 |
イ | ○ | ハッシュ値を利用すれば、メール本文が改ざんされたかどうかを確認できる。 |
ウ | × | 暗号化しても盗聴は可能である。メールの暗号化等により対処する。 |
エ | × | 暗号化してもなりすましは防止できない。ディジタル署名等により対処する。 |
お問い合わせ