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平成21年度春季解答
問題51
ソフトウェア開発を請負契約で外部委託するときに、発注側が行わなければならないことはどれか。
ア | 契約前の作業着手の指示 |
イ | 作業者名簿の提出の要求 |
ウ | 作業場所や使用するコンピュータの手配 |
エ | 成果物一覧や納期の提示 |
解答:エ
<解説>
請負契約とは、当事者の一方(請負人)が相手方に対し仕事の完成を約し、他方(注文者)がこの仕事の完成に対する報酬を支払うことを約することを内容とする契約である。よって、発注側は外部委託する際に成果物一覧や納期の提示を行わなければならない。
問題52
ITガバナンスについて説明したものはどれか。
ア | ITサービスの管理・運用規則に関するベストプラクティス(優れた事例)を、包括的にまとめたフレームワーク |
イ | 企業が競争優位性を構築するために、IT戦略の策定・実行をガイドし、あるべき方向へ導く組織能力 |
ウ | 企業が情報システムやITサービスなどを調達する際、受注先となるITベンダに具体的なシステム提案を要求した仕様書 |
エ | サービスを提供するプロバイダが、品質を保証するため、提供するサービスの水準を明確に定義した合意書 |
解答:イ
<解説>
ITガバナンスとは、ITへの投資・効果・リスクを継続的に最適化する為の組織的な仕組みのこと。
ア | × | ITIL(Information Technology Infrastructure Library)に関する説明である。 |
イ | ○ | ITガバナンスに関する説明である。 |
ウ | × | RFP(Request For Proposal:提案依頼書)に関する説明である。 |
エ | × | SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意書)に関する説明である。 |
問題53
プログラムテストに関する記述として、適切なものはどれか。
ア | ソフトウェアの品質は、設計段階で向上させるよりもテスト段階で保証したほうがよい。 |
イ | テスト完了後のプログラムを修正した場合、修正部分を確認するテストデータを確認済みのテストデータに追加して再テストを行う方がよい。 |
ウ | テストの目的はプログラムが正常に稼動することの確認なので、プログラムにエラーを起こさせるテストデータを含めない方がよい。 |
エ | プログラムの作成者が、テストケースを設計してテストをする方がよい。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | ソフトウェアの品質は、テスト段階よりも上流工程にある設計段階で向上させる方が戻り作業が少ないのでよい。 |
イ | ○ | 今まで正常に動作していたほかの部分に影響を与えていないかを検証することができるので正しい。なお、このようなテストのことをレグレッションテスト(Regression Test:退行テスト)と呼ぶ。 |
ウ | × | エラー処理が適切に動作するかを検証するために、プログラムにエラーを起こさせるテストデータを含める方がよい。 |
エ | × | テストケースは、プログラムの作成者以外の者が作成した方が客観的な検証ができる。 |
問題54
企業の情報セキュリティポリシの策定及び運用に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 各セキュリティ対策ソフトウェアに設定すべき内容の定義を明確にしなければならない。 |
イ | 経営トップは情報セキュリティポリシに対する会社の考え方や取組み方について、社員への説明を率先して推進しなければならない。 |
ウ | 情報セキュリティポリシの策定においては最初に、遵守すべき行為及び判断の基準を策定しなければならない。 |
エ | 目標とするセキュリティレベルを達成するために、導入する製品を決定しなければならない。 |
解答:イ
<解説>
情報セキュリティポリシとは、企業などの組織における情報資産の情報セキュリティ対策について、総合的・体系的かつ具体的にとりまとめたものである。
ア | × | 情報セキュリティポリシーには、各セキュリティ対策ソフトウェアの設定内容のような具体的な項目は含めない。 |
イ | ○ | 経営トップは情報セキュリティポリシに対する会社の考え方や取組み方について、社員への説明を率先して推進しなければならない。 |
ウ | × | 情報セキュリティポリシの策定においては最初に、基本方針を策定しなければならない。 |
エ | × | 導入する製品は、セキュリティポリシーを策定した後で決定する。 |
問題55
オープンソースソフトウェアに関する記述として、適切なものはどれか。
ア | 一定の試用期間の間では無料で利用することができるが、継続して利用するには料金を支払う必要がある。 |
イ | 公開されているソースコードは入手後、改良してもよい。 |
ウ | 著作権が放棄されている。 |
エ | 有償のサポートサービスは受けられない。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | シェアウエアに関する説明である。 |
イ | ○ | 公開されているソースコードは入手後、改良してもよい。 |
ウ | × | 著作権は放棄されていない。 |
エ | × | 有償のサポートサービスが提供されているものもある。 |
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