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平成23年度秋季解答
問題1
情報システム部員の技術スキル習得に関する施策のうち、OJTに該当するものはどれか。
ア | 参画しているプロジェクトにおいて、モデル化のスキルを習得するため、一部の業務プロセスのモデル化を担当した。 |
イ | 数年後のキャリアや将来像を描き、そのために必要となるスキルの洗い出しや習得のための計画を自主的に策定した。 |
ウ | セキュリティに関するスキルを習得するため、専門性の高い社外のセミナーに参加した。 |
エ | 本年度の業務目標の一つとして、今後必要なスキルの習得を通信教育によって行うことを、上司と合意した。 |
解答:ア
<解説>
OJT(On-the-Job Training)とは企業内で行われる企業内教育・教育訓練手法のひとつで職場の上司や先輩が部下や後輩に対し具体的な仕事を通じて仕事に必要な知識・技術・技能・態度などを意図的・計画的・継続的に指導し、修得させることによって全体的な業務処理能力や力量を育成するすべての活動である。
OJTに対し、社外での研修などによる職場を離れての訓練はOff-JT(Off the Job Training)と呼ばれる。
(ア)「参画しているプロジェクトにおいて、モデル化のスキルを習得するため、一部の業務プロセスのモデル化を担当した。」だけが具体的な仕事を通じて活動を行っているのでOJTである。
問題2
CIOの役割として、最も適切なものはどれか。
ア | 客観的な立場から、自社の業務に問題がないか、ITの統制が有効に機能しているかなどを監査する。 |
イ | 経営戦略を実現するための情報戦略の立案及び実施を主導する。 |
ウ | 経営戦略を実現するための人事制度を構築し、勤務の実態を把握するなど管理・運営全般を掌握する。 |
エ | 自社の資金効率の向上、及び財務会計の正当性を維持する。 |
解答:イ
<解説>
CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)は、企業内の情報システムや情報の流通を統括する担当役員のことで、企業において情報に関する資源を統括する最高責任者である。
ア | × | システム監査人に関する説明である。 |
イ | ○ | CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)に関する説明である。 |
ウ | × | CHO(Chief Human resource Officer:最高人事責任者)に関する説明である。 |
エ | × | CFO(Chief Financial Officer:最高財務責任者)に関する説明である。 |
問題3
業務分析を行うときに、DFDを用いて検討するのに適しているものはどれか。
ア | 業務のクリティカルパス |
イ | 業務の作業コスト |
ウ | 業務の作業日程 |
エ | 業務の流れの改善点 |
解答:エ
<解説>
DFD(Data Flow Diagram)は、企業のビジネスプロセスを,データフロー,プロセス,ファイル,データ源泉/データ吸収の四つの基本要素で抽象化して表現するための技法である。
データの発生源から出力先までを視覚的に表すことによって、業務の流れが明確になる。これにより、業務の効率化ポイントを容易に発見することが可能になる。
したがって、エが正解である。
問題4
コンピュータプログラムに関する著作権の説明として、最も適切なものはどれか。
ア | 改変が認められているフリーソフトを改変した場合、改変部分も含めてその著作権は、別段の定めがない限り、元のフリーソフトの著作者だけに帰属する。 |
イ | 外部のソフトウェアハウスに委託して開発したプログラムの著作権は、別段の定めがない限り、委託元の会社に帰属する。 |
ウ | 派遣社員が派遣先で、業務上、作成したプログラムの著作権は、別段の定めがない限り、派遣元の会社に帰属する。 |
エ | 法人の発意に基づき、その法人の従業員が職務上作成するプログラムの著作権は、別段の定めがない限り、その法人が著作権者となる。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 改変が認められているフリーソフトを改変した場合、改変部分の著作権は、改変者に帰属する。 |
イ | × | 外部のソフトウェアハウスに委託して開発したプログラムの著作権は、別段の定めがない限り、委託先の会社に帰属する。 |
ウ | × | 派遣社員が派遣先で、業務上、作成したプログラムの著作権は、別段の定めがない限り、派遣先の会社に帰属する。 |
エ | ○ | 法人の発意に基づき、その法人の従業員が職務上作成するプログラムの著作権は、別段の定めがない限り、その法人が著作権者となる。 |
問題5
業務で利用されるIT関連サービスに関する記述a~cと、サービス名称の適切な組合せはどれか。
a | 自社のサーバや通信機器を専門業者の施設内に預けて使用する。 | |
b | 専門業者の通信設備やサーバの一部を利用者が利用できる。 | |
c | ソフトウェアの必要な機能だけを必要時に、利用者がネットワーク経由で利用できる。 |
解答:イ
<解説>
各選択肢の説明を下記に記す。
- ハウジング
- 主に通信事業者が自社の敷地内のスペースを契約者に提供し、契約者はそのスペースを利用してシステムの開発、構築を行うことができるようにしたサービスのことである。
⇒「a:自社のサーバや通信機器を専門業者の施設内に預けて使用する。」に該当する。 - ホスティング
- メールサーバー、Webサーバー、ファイルサーバーなど各種サーバーの提供と運用管理を行うサービスである。
⇒「b:専門業者の通信設備やサーバの一部を利用者が利用できる。」に該当する。 - Saas(Software as a Service)
- ユーザーに対して、インターネット経由でアプリケーションの機能を提供するサービス。あるいはそれを実現するための仕組みのことである。
⇒「c:ソフトウェアの必要な機能だけを必要時に、利用者がネットワーク経由で利用できる。」に該当する。
したがって、イが正解である。
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