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平成23年度秋季解答
問題11
電化製品などに組込みシステムを採用する利点として、適切なものはどれか。
ア | PCとはソフトウェアの構造が異なり、ウイルス感染の危険性がない。 |
イ | システム設計において、ハードウェアの制約を受けない。 |
ウ | 製品の改良に当たって、ソフトウェアの変更だけで一定範囲の機能追加が可能となる。 |
エ | フェールセーフを担保する環境が提供されており、システムごとの対策が不要である。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 組込みシステムでもウイルス感染の危険性はある。 |
イ | × | システム設計においては、PCシステム以上にハードウェアの制約を受ける。 |
ウ | ○ | 製品の改良に当たって、ソフトウェアの変更だけで一定範囲の機能追加が可能となる。 |
エ | × | フェールセーフとは、故障や操作ミス、設計上の不具合などの障害が発生することをあらかじめ想定し、起きた際の被害を最小限にとどめるような工夫をしておくという設計思想のことである。組込みシステムとは関連性がない。 |
問題12
システム開発に関する投資プロジェクトA~Dのうち、最も早く投資を回収できるものはどれか。ここで、毎年の維持管理費用として、初期投資の10%が発生するものとする。
ア | A |
イ | B |
ウ | C |
エ | D |
解答:ウ
<解説>
下記より、(イ)投資プロジェクトBのみ2年で投資を回収できることが分かる。
- 投資プロジェクトA:初期投資額 200,年間維持管理費用 20(初期投資額200の10%)
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1年目 : -200-20+50=-170 2年目 : -170-20+150=-40 3年目 : 3年目=-40-20+200=140 - 投資プロジェクトB:初期投資額 300,年間維持管理費用 30(初期投資額300の10%)
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1年目 : -300-30+100=-230 2年目 : -230-30+200=-60 3年目 : -60-30+300=210 - 投資プロジェクトC:初期投資額 500,年間維持管理費用 50(初期投資額500の10%)
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1年目 : -500-50+200=-350 2年目 : -350-50+400=0 3年目 : 0-50+400=350 - 投資プロジェクトD:初期投資額 600,年間維持管理費用 60(初期投資額600の10%)
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1年目 : -600-60+300=-360 2年目 : -360-60+400=-20 3年目 : -20-60+400=320
問題13
外部のストレージサービスの利用を検討している。可用性の観点でサービスを評価する項目として、適切なものはどれか。
ア | 緊急のメンテナンスに伴うサービスの計画外の停止時間 |
イ | サービス利用の際のユーザインタフェースの分かりやすさ |
ウ | 保管データや利用者に対するアクセス権の設定の自由度 |
エ | 利用するストレージの単位容量当たりの費用 |
解答:ア
<解説>
ストレージサービスとは、インターネット上でファイル保管用のディスクスペースにデータを保存することができるサービスのことである。
可用性とは、システムの壊れにくさのことである。障害の発生しにくさや、障害発生時の修復速度などによって計られる。
(ア)「緊急のメンテナンスに伴うサービスの計画外の停止時間」は、可用性の低下要因となる。
問題14
パレート図の説明として、適切なものはどれか。
ア | 作業を矢印で、作業の始点/終点を丸印で示して、それらを順次左から右へとつなぎ、作業の開始から終了までの流れを表現した図 |
イ | 二次元データの値を縦軸と横軸の座標値としてプロットした図 |
ウ | 分類項目別に分けたデータを件数の多い順に並べた棒グラフで示し、重ねて総件数に対する比率の累積和を折れ線でグラフで示した図 |
エ | 放射状に伸びた数値軸上の値を線で結んだ多角形の図 |
解答:ウ
<解説>
パレート図は、データを幾つかの項目に分類し、横軸方向に大きさの順に棒グラフとして並べ、累積値を折れ線グラフで描き、問題点を整理する図である。
ア | × | アローダイアグラム(PERT)に関する説明である。 |
イ | × | 散布図に関する説明である。 |
ウ | ○ | パレート図に関する説明である。 |
エ | × | レーダーチャートに関する説明である。 |
問題15
標準化規格とその対象分野の組合せのうち、適切なものはどれか。
解答:イ
<解説>
各選択肢の説明を下記に記す。
- IEEE802.3
- 米国電機電子技術者協会(IEEE)により策定されたLANの規格の一つ。イーサネットを標準化した規格である。
- ISO9001
- 品質マネジメントシステム関係の国際標準化機構による規格。
- ISO14001
- 環境マネジメントシステム関係の国際標準化機構による規格。
したがって、イが正解である。
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