必ず受かる情報処理技術者試験

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平成23年度秋季解答

問題16

監査役を選任する者又は機関として、適切なものはどれか。

会計監査人
株式総会
社長
取締役会

解答:イ

<解説>

会社法には、次の規程がある。

会社法 第329条

1. 役員(取締役,会計参与及び監査役)及び会計監査人は、株主総会の決議によって選任する。

したがって、監査役は株主総会によって選任される。

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問題17

ある情報システムの構築において、ビジネスプロセス上の独立した業務機能という視点で部品化して情報システムを構築しておく。そし て、将来の変更や他の情報システムの開発に、それらの部品を容易に利用できる仕組みを作り上げたい。この方法に適合する考え方として、適切なものはどれ か。

ASP
DOA
ISP
SOA

解答:エ

<解説>

SOA (Service-Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)とは、ビジネスプロセスの構成単位に合わせて構築・整理されたソフトウェア部品や機能を、ネットワーク上に公開し、これらを相互に連携させることにより、柔軟なエンタープライズ・システム、企業間ビジネスプロセス実行システムを構築しようというシステムアーキテクチャのこと。

× ASP(Application Service Provider)とは、業務アプリケーション・ソフトウェアをはじめとする各種システム機能をネットワーク経由で提供する事業者、ないしサービスのこと。
× DOA(Data Oriented Approach:データ中心アプローチ)とは、業務で扱うデータの構造や流れに着目し、システム設計を行う手法である。
× ISP(Internet Service Provider)は、インターネットへの接続を提供するインターネット接続業者のことである。プロバイダと呼ばれることが多い。
正しい。

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問題18

製造物責任法によって責任を問われるのはどのケースか。

再販売価格を維持することを条件に小売店に製品を販売した。
実際には無い機能をもっていると誤解される広告をして製品を販売した。
取扱説明書に従った使い方をしていても過熱してやけどするなどの危険がある製品を販売した。
兵器として転用可能な製品を担当省庁の許可なしにテロ支援の懸念がある国家に販売した。

解答:ウ

<解説>

製造物責任法とは、製品の欠陥によって生命,身体又は財産に損害を被ったことを証明した場合に,被害者は製造会社などに対して損害賠償を求めることができる法律である。製造物責任法によって円滑かつ適切な被害救済が行われる。

したがって、(ウ)「取扱説明書に従った使い方をしていても過熱してやけどするなどの危険がある製品を販売した。」は、製造物責任法によって責任を問われる。

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問題19

ベルトコンベア方式による分業型の流れ作業ではなく、一人又は少人数で最初の工程から最後の工程までを担当する多品種少量生産向きの生産方式はどれか。

セル生産方式
ファブレス生産方式
ライン生産方式
ロット生産方式

解答:ア

<解説>

セル生産方式とは、1人または少数の作業者チームで製品の組み立て工程を完成(または検査)まで行う生産方式である。
× ファブレス生産方式とは、自社で工場などの設備を持たず、外部の協力企業に完全に生産を委託する生産方式である。
× ライン生産方式とは、生産ラインを構成する各工程にあらかじめ作業を割り付けておき、品物がラインを移動するにつれて加工が進んでいく生産方式である。
× ロット生産方式とは、品種ごとに生産量をまとめて複数の製品を交互に生産する生産方式である。

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問題20

コンピュータソフトウェアを使った新しいビジネスの方法に関して取得できる知的財産権として、適したものはどれか。

意匠権
実用新案権
商標権
特許権

解答:エ

<解説>

特許法は、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なものを保護する法律である。ビジネスの方法をITを利用して実現する装置・方法の発明に対して与えられる特許のことをビジネスモデル特許と呼ぶ。

× 意匠権では、新製品の形状、模様、色彩など、斬新な発想で創作されたデザインを保護する。
× 実用新案権では、物品の形状、構造又は組合せに係る考案を保護する。
× 商標権では、商標を使用する者の業務上の信用を維持し、需要者の利益を保護する。
特許権では、機能を実現するために考え出された独創的な発明について保護する。

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