必ず受かる情報処理技術者試験

当サイトは、情報処理技術者試験に合格するためのWebサイトです。
ITパスポート試験,基本情報技術者,応用情報技術者,高度試験の過去問題と解答及び詳細な解説を掲載しています。
  1. トップページ
  2. 応用情報技術者
  3. 平成27年度秋季問題
  4. 平成27年度秋季解答・解説

平成27年度秋季解答

問題46

DFDにおけるデータストアの性質として、適切なものはどれか。

最終的には、開発されたシステムの物理ファイルとなる。
データストア自体が、データを作成したり変更したりすることがある。
データストアに入ったデータが出て行くときは、データフロー以外のものを通ることがある。
ほかのデータストアと直接にデータフローで結ばれることはなく、処理が介在する。

解答:エ

<解説>

DFDのデータストア(二重線記号)は、システム上のファイル(データベース)を表す。

データストアには外部から与えられたりプロセス(丸印)によって生成されたりしたデータを格納し、プロセスが処理を実行するときに必要なデータを与える役割を果たす。

× データストアはシステムの物理ファイルだけでなく書類やファイルキャビネットなどを示す場合もある。
× データストアはあくまでもファイルであり、プロセス(処理)ではないため、読み取りや書き込みなどの処理を行わない。
× データの入出力には必ずデータフローを用いる
処理を経ないで他のデータストアと結びつくことはない。ただし複数の処理とデータフローで結ばれる可能性はある。

問題へ

問題47

ソフトウェア開発に利用されるピアレビューの説明として、適切なものはどれか。

同じ職場内の様々なスキルや知識をもつレビューアによって、成果物を検証する。
成果物の内容を審査して、次の開発工程に進むための関門(審査・承認)として実施する。
早期に成果物から欠陥を取り除くことが目的なので、管理職のメンバの参加が必要である。
プロトタイピングで試作したソフトウェアの動作を、発注元の会社と検証する。

解答:ア

<解説>

ピアレビューとは、ソフトウェアプロセスの各段階で生成される成果物を同僚やチームメンバーがレビューすること。あるいはそのための手法の総称をいう。

ピアは「同僚」や「仲間」という意味である。

ピアレビューは、組織がソフトウェア開発の品質保証を行う際の第一歩である。ソフトウェア開発の上流工程から実施可能なレビューは、ソフトウェア品質を向上させるのに有効性の高いやり方だとされる。一方、ソフトウェア成果物の検証作業は、作成した本人以外の人間が行った方が効果が高いとされる。ピアレビューは身近な他人である同僚の力を借りて、成果物の品質向上を図る手法といえる。

同じ職場内の様々なスキルや知識をもつレビューアによって、成果物を検証する。
× 成果物の内容を審査して、誤りを検出することが目的であり、次の開発工程に進むための関門(審査・承認)として実施するわけではない。
× 必ずしも管理職のメンバの参加が必要なわけではない。
× 同僚やチームメンバーと検証するのであり、システムの利用元や発注元の会社などは参加しない。

問題へ

問題48

二つの独立したテストグループA、Bが、あるシステムについて一定期間並行してテストを行い、それぞれNA個及びNB個のエラーを検出した。このうち、共通のエラーはNAB個であった。このシステムの総エラー数Nを予測する式はどれか。ここで、NA > 0、NB > 0、NAB > 0とし、グループA、Bのエラーを検出する能力及び効率は等しいものとする。

N = NA + NB - NAB
N = NAB×NA×NB
N = (NA + NB)/NAB
N = NA×NB/NAB

解答:エ

<解説>

全体のエラーをN個としたとき、それぞれどの位のエラーを見つけだしたか確率を求めます。

  • Aグループのエラー検出確率=NA/N・・・①
  • Bグループのエラー検出確率=NB/N・・・②

両方のグループでエラーが検出される確率はそれぞれが独立した事象なので、

NA/N×NB/A・・・③

となる。

一方で「共通のエラーはNAB個であった」とあるので、A,B共通でエラーを検出した可能性は

NAB/N・・・④

となる。

③と④は、同じ値になるので、

NAB/N=NA/N×NB/N

NAB/N=(NA×NB)/N2

NAB×N=NA×NB

N=(NA×NB)/NAB

問題へ

問題49

エクストリームプログラミング(XP)におけるリファクタリングの説明はどれか。

外部から見た動作を変えずにプログラムをより良く作り直すこと
コーチがチームメンバの意識を高めること
プログラミングとテストを繰り返し行うこと
プログラムを作成するよりも先にテストケースを考えること

解答:ア

<解説>

XP(Extreme Programming)は、設計書よりもコーディングとテストを重視したソフトウェア開発プロセス(開発工程)である。開発者はいくつかのプラクテイス(規則)に沿って開発を進める。

リファクタリングとはコンピュータプログラミングにおいて、プログラムの外部から見た動作を変えずにソースコードの内部構造を整理することである。。

リファクタリングの説明である。
× コーチがチームメンバの意識を高めることはコーチングの説明である。
× プログラミングとテストを繰り返し行うことは、継続的インテグレーションの説明である。
× プログラムを作成するよりも先にテストケースを考えることは、テスト駆動開発の説明である。

問題へ

問題50

共通フレームをプロジェクトに適用する場合の考え方のうち、適切なものはどれか。

JIS規格に基づいているので、個々のプロジェクトの都合でアクティビティやタスクを変えずに、そのまま適用する。
共通フレームで規定しているプロセスの実施順序に合わせて、作業手順を決めて適用する。
共通フレームで推奨している開発モデル、技法やツールを取捨選択して適用する。
プロジェクトの特性や開発モデルに合わせて、アクティビティやタスクを取捨選択して適用する。

解答:エ

<解説>

× アクティビティやタスクはプロジェクトの特性や開発モデルに合わせて、取捨選択して適用する。
× 共通フレームで規定しているプロセスの実施順序に完全に合わせる必要はない。個々のプロジェクトの都合によって実行順序を変更することは可能である。
× 共通フレームでは、特定の開発モデルや技法やツールなどを推奨していない。
プロジェクトの特性や開発モデルに合わせて、アクティビティやタスクを取捨選択して適用する。

問題へ