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平成27年度秋季解答
問題61
エンタープライズアーキテクチャにおいて、情報システムの理想を表すモデルはどれか。
ア | EA参照モデル |
イ | To-Beモデル |
ウ | ザックマンモデル |
エ | データモデル |
解答:イ
<解説>
エンタープライズアーキテクチャ(EA:Enterprise Architecture)は、大企業や政府機関などといった巨大な組織の業務手順や情報システムの標準化、組織の最適化を進め、効率よい組織の運営を図るための方法論である。
エンタープライズアーキテクチャを導入することで、現在のアーキテクチャ(As Is)と目指すべきアーキテクチャ(To Be)との差から、組織をあるべき姿へ近づけていくための変革のプランニングを行うことが可能になる。
したがって、イが正解である。
ア | × | EAのひな型のことである。 |
イ | ○ | 情報システムの理想を表すモデルをTo-Beモデルという。また、現状の業務をモデル化したものをAS-ISモデルという。 |
ウ | × | ザックマンモデルは、複雑な構造を持つ組織を体系的に記述・観測できるように、各要素の範囲や関係を分類し、整理したものである。 |
エ | × | データモデルは、業務で利用するデータ構造を明らかにするためのモデルである。 |
問題62
情報化投資計画において、投資価値の評価指標であるROIを説明したものはどれか。
ア | 売上増やコスト削減などによって創出された利益額を投資額で割ったもの |
イ | 売上高投資金額比、従業員当たりの投資金額などを他社と比較したもの |
ウ | 現金流入の現在価値から、現金流出の現在価値を差し引いたもの |
エ | プロジェクトを実施しない場合の、市場での競争力を表したもの |
解答:ア
<解説>
ア | × | 必要な資源を補うために外部資源を活用するので、自社のプロジェクトマネジメントの力量に応じて、構築するシステムの規模を制限するべきではない。 |
イ | × | 現在まで継続して依頼していたベンダより良い条件で新規システムを構築できる場合は別のベンダに依頼してもよい。 |
ウ | × | 自社のシステム部門に十分な人数を擁していても、おり、自社の経験が不足している部分等は外部ベンダに依頼した方がよい。 |
エ | ○ | システムの開発から運用・保守に至るプロセスにおいて全部を外部資源に依頼すると費用が膨大になる。 したがって、ステムの開発から運用・保守に至るプロセスにおいて活用できる内部資源の量と質を把握した上で、外部資源の活用を計画する。 |
問題63
“システム管理基準”によれば、情報戦略における情報システム全体の最適化目標を設定する際の留意事項はどれか。
ア | 開発、運用及び保守の費用の算出基礎を明確にすること |
イ | 開発の規模、システム特性等を考慮して開発手順を決めておくこと |
ウ | 経営戦略との整合性を考慮すること |
エ | 必要な要員、予算、設備、期間等を確保すること |
解答:ウ
<解説>
システム管理基準の全体最適化の方針・目標では次のように定められている。
- ITガバナンスの方針を明確にすること。
- 情報化投資及び情報化構想の決定における原則を定めること。
- 情報システム全体の最適化目標を経営戦略に基づいて設定すること。
- 組織体全体の情報システムのあるべき姿を明確にすること。
- システム化によって生ずる組織及び業務の変更の方針を明確にすること。
- 情報セキュリティ基本方針を明確にすること。
ア | × | 企画業務の開発計画の規定である。 |
イ | × | 開発業務の開発手順の規定である。 |
ウ | ○ | 「3.情報システム全体の最適化目標を経営戦略に基づいて設定すること」より正しい |
エ | × | 企画業務の調達の規定である。 |
問題64
要件定義において、利用者や外部システムと、業務の機能を分離して表現することで、利用者を含めた業務全体の範囲を明らかにするために使用される図はどれか。
ア | アクティビティ図 |
イ | クラス図 |
ウ | 状態遷移図 |
エ | ユースケース図 |
解答:エ
<解説>
ア | × | アクティビティ図は、処理の流れを具体的に明記するための図である。 |
イ | × | クラス図は、システムにおけるクラス間の関係を表した図である。 |
ウ | × | 状態遷移図は、状態が遷移していく様子を表現する図である。 |
エ | ○ | ユースケース図は、利用者からみたシステムを表した図である。ユーザを含めた業務全体の範囲を明らかにするために使用される。 |
問題65
情報システムの調達の際に作成されるRFIの説明はどれか。
ア | 調達者から供給者候補に対して、システム化の目的や業務内容などを示し、情報の提供を依頼すること |
イ | 調達者から供給者候補に対して、対象システムや調達条件などを示し、提案書の提出を依頼すること |
ウ | 調達者から供給者に対して、契約内容で取り決めた内容に関して、変更を要請すること |
エ | 調達者から供給者に対して、双方の役割分担などを確認し、契約の締結を要請すること |
解答:ア
<解説>
RFI(Request for Information:情報提供依頼書)は、入札や調達の事前準備として、ベンダーに保有製品や提供可能なサービスの概要、あるいはその組合せや実績などの情報提供を依頼文章のことである。
ア | ○ | RFI(Request for Information:情報提供依頼書)の説明である。 |
イ | × | RFP(Request for Proposal:提案依頼書)の説明である。 |
ウ | × | 契約内容の変更依頼(要請)の説明である。 |
エ | × | 契約締結の依頼(要請)の説明である。 |
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