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平成27年度秋季解答
問題66
環境省の環境表示ガイドラインによれば、環境表示の説明はどれか。
ア | 温室効果ガスを削減するために、企業や国が排出枠を決め、温室効果ガスが排出枠に届かない不足分と、排出枠に収まらない超過分を、企業や国が市場で取引することを明らかにしたもの |
イ | 国や地方公共団体などの公的機関が、率先して環境物品(環境負荷の低減に資する製品やサービス)の調達を推進するなど、環境物品への需要の転換を促進するために必要な事項を規定したもの |
ウ | 製品やサービスについて、環境に配慮した点や環境負荷の低減効果などの特徴、事業者の環境配慮への姿勢を、説明文やシンボルマーク、図表などを通して主張したもの |
エ | 風力、太陽光、バイオマスなどの再生可能エネルギーによって発電されたグリーン電力が、化石燃料に比較して温室効果ガスの排出量が少ないなどという環境付加価値を取引可能な証書にしたもの |
解答:ウ
<解説>
環境表示ガイドラインとは、主に自己宣言により環境表示を行う事業者及び事業者団体を対象に、望ましい環境表示を目指す上で必要な環境情報提供のあり方について整理し、まとめたものである。
ガイドラインによれば、「環境表示」とは、製品の原料採取から製造、流通、使用、リサイクル・廃棄の段 階において、環境に配慮した点や環境負荷低減効果等の特徴を説明したものをいい、説明 文やシンボルマーク、図表などを用いて行われています。
ア | × | 排出量取引(排出権取引)の説明である。 |
イ | × | グリーン購入法の説明である。 |
ウ | ○ | 環境表示の説明である。 |
エ | × | グリーン電力証書の説明である。 |
問題67
多角化戦略のうち、M&Aによる垂直統合に該当するものはどれか。
ア | 銀行による保険会社の買収・合併 |
イ | 自動車メーカによる軽自動車メーカの買収・合併 |
ウ | 製鉄メーカによる鉄鋼石採掘会社の買収・合併 |
エ | 電機メーカによる不動産会社の買収・合併 |
解答:ウ
<解説>
垂直統合とは、ある企業(あるいは企業グループ)が、自社の製品やサービスを市場に供給するためのサプライチェーンに沿って、付加価値の源泉となる工程を企業グループ内で連携して、時にはM&Aなどを通じて経営資源を補いながら特定事業ドメインの上流から下流までを統合して競争力を強めるビジネスモデルのことをいう。
水平統合とは、同一業種の他社とのM&Aや系列化や連携を行うことで、一体化することである。主にスケール・メリットによるコスト優位を狙う事業展開である。
ア | × | 同じ金融業界である保険会社の買収・合併は水平統合である。 |
イ | × | 同じ自動車メーカの買収・合併は水平統合である。 |
ウ | ○ | 鉄鋼石採掘会社の買収・合併することで製鉄メーカによる上流から下流までを統合して競争力を強めることができる。 |
エ | × | 多角化に該当する。多角化は別の業種の企業を買収・合弁することで、新しい事業分野に進出することである。 |
問題68
現在の動向から未来を予測したり、システム分析に使用したりする手法であり、専門的知識や経験を有する複数の人にアンケート調査を行い、その結果を互いに参照した上で調査を繰り返して、集団としての意見を収束させる手法はどれか。
ア | 因果関係分析法 |
イ | クロスセクション法 |
ウ | 時系列回帰分析法 |
エ | デルファイ法 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 因果関係分析法は、因果関係の有無を分析して利益をもたらす原因を分析する手法である。 |
イ | × | クロスセクション法は、個々に起きた類似事例から、将来起こりうる事象を分析する手法である。 |
ウ | × | 時系列回帰分析法は過去から現在における時間経過の統計量で回帰分析を行う分析手法である。 |
エ | ○ | デルファイ法は、ある事象の予測を多数の専門家にアンケートし、その結果を示して、さらに予測させ、絞り込む分析手法である。 |
問題69
SFAを説明したものはどれか。
ア | 営業活動にITを活用して営業の効率と品質を高め、売上・利益の大幅な増加や、顧客満足度の向上を目指す手法・概念である。 |
イ | 卸売業・メーカが小売店の経営活動を支援することによって、自社との取引量の拡大につなげる手法・概念である。 |
ウ | 企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し、経営の効率向上を図るための手法・概念である。 |
エ | 消費者向けや企業間の商取引を、インターネットなどの電子的なネットワークを活用して行う手法・概念である。 |
解答:ア
<解説>
SFA(Sales Force Automation)とは、パソコンやインターネットなどの情報通信技術を駆使して企業の営業部門を効率化すること。また、そのための情報システム。
ア | ○ | SFA(Sales Force Automation)の説明である。 |
イ | × | リテールサポートの説明である。 |
ウ | × | ERP(Enterprise Resource Planning)の説明である。 |
エ | × | EC(Electronic Commerce)の説明である。 |
問題70
IoT(Internet of Things)の実用例として、適切でないものはどれか。
ア | インターネットにおけるセキュリティの問題を回避する目的で、サーバに接続せず、単独でファイルの管理や演算処理、印刷処理などの作業を行うコンピュータ |
イ | 大型の機械などにセンサと通信機能を内蔵して、稼働状況や故障箇所、交換が必要な部品などを、製造元がインターネットを介してリアルタイムに把握できるシステム |
ウ | 自動車同士及び自動車と路側機が通信することによって、自動車の位置情報をリアルタイムに収集して、渋滞情報を配信するシステム |
エ | 検針員に代わって、電力会社と通信して電力使用量を申告する電力メータ |
解答:ア
<解説>
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)とは、身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながる仕組みのことである。
これまでも、パソコンや携帯電話などのモノがインターネットにつながっていた。IoTではこれまでインターネットとは無縁だったテレビやエアコンがインターネットにつながることにより、モノが相互通信し、遠隔からも認識や計測、制御などが可能となる。
ア | ○ | インターネットに接続せず、単独で各種の処理を行うためIoTの実用例ではない。 |
イ | × | 何らかのネットワークに接続され通信を行っているのでIoTの実用例である。 |
ウ | × | 何らかのネットワークに接続され通信を行っているのでIoTの実用例である。 |
エ | × | 何らかのネットワークに接続され通信を行っているのでIoTの実用例である。 |
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