必ず受かる情報処理技術者試験

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平成27年度春季解答

問題21

16進数ABCD1234をリトルエンディアンで4バイトのメモリに配置したものはどれか。

解答:イ

<解説>

エンディアン(Endian)とは、複数のバイトからなるデータをメモリに格納するときの格納方法である。

リトルエンディアン(Little Endian)は,1バイトずつ最下位バイトから格納する方式。ビッグエンディアン(Big Endian)は,逆に1バイトずつ最上位バイトから格納する方式である。

1バイトのメモリは8ビットで構成されるので16進数では2桁の値となる。したがってABCD1234はAB,CD,12,34と区切られる。このデータを最下位バイトから格納するのでイが正解である。

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問題22

真理値表に示す3入力多数決回路はどれか。

解答:ア

<解説>

3入力多数決回路は、3つの入力のうち、0のほうが多い時0、1の方が多い時は1を出力する回路である。

A=1,B=0,C=0として出力結果を調査する。0のほうが多いので結果としては0になる必要がある。

(A and B) or (B and C) or (C and A)
=(1 and 0) or (0 and 0) or (0 and 1)
=0 or 0 or 0
=0
× (A xor B) or (B xor C) or (C xor A)
=(1 xor 0) or (0 xor 0) or (0 xor 1)
=1 or 0 or 1
=1
× (A or B) and (B or C) nand (C or A)
=(1 or 0) and (0 or 0) nand (0 or 1)
=1 and 0 nand 1
=1
× (A xor B) and (B xor C) nand (C xor A)
=(1 xor 0) and (0 xor 0) nand (0 xor 1)
=1 and 0 nand 1
=1

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問題23

半導体製造プロセスが微細化することによって問題となってきたリーク電流の低減手段として、適切なものはどれか。

クロックの周波数制御
使用しないブロックへのクロック供給停止
使用しないブロックへの電源供給停止
電源、電圧の調整

解答:ウ

<解説>

リーク電流とは、絶縁されていて本来は電流が流れない箇所に流れる電流のことである。

半導体技術が向上し、非常に薄い絶縁体が使用されるようになると流れる電子の一部が絶縁体を超えて別の導体に流れ出しリーク電流が発生します。

リーク電流の発生は、誤作動の原因ともなり、また、無駄な消費電力の発生、発熱、素子の劣化にもつながる。このため、リーク電流を低減させるための研究が進められている。

半導体の電力消費には動作に伴う消費電力である動的電力消費と電力を供給するだけで発生する静的電力消費がある。

なお、リーク電流は、静的電力消費である。

× 低負荷時に周波数制御し、動作周波数を下げれば動的電力消費を抑えることができる。
また、電流が流れ続けるのでリーク電力は減らない。
× 省電力のために、使用しないブロックへのクロック供給を停止することをクロックゲーティングという。動的電力消費を抑えるための技術である。
また、電流が流れ続けるのでリーク電力は減らない。
使用しないブロックへの電源供給停止をパワーゲーティングという。パワーゲーティングをすることで電流そのものを発生しないようにする。
× 電源、電圧を下げれば動的電力消費を抑えることができるが、動作に必要な敷居値の電圧も下げる必要があり、リーク電力は増加する。
また、電流が流れ続けるのでリーク電力は減らない。

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問題24

Webページの設計の例のうち、アクセシビリティを高める観点から最も適切なものはどれか。

音声を利用者に確実に聞かせるために、Webページの表示時に音声を自動的に再生する。
体裁の良いレイアウトにするために、表組みを用いる。
入力が必須な項目は、色で強調するだけでなく、項目名の隣に“(必須)”などと明記する。
ハイパリンク先の内容が予測できるように、ハイパリンク画像のalt属性にリンク先のURLを付記する。

解答:ウ

<解説>

アクセシビリティとは、高齢者・障害者を含む誰もが、さまざまな製品や建物やサービスなどを支障なく利用できるかどうかを示す度合いのことである。

× 音声自動再生は、静かにWebの閲覧をしたいユーザには迷惑になる。音声自動再生は、閲覧者自身の再生操作によって再生するべきであり自動再生はするべきではない。
× 表組み(table要素)は表形式のデータを表示する場合にのみ使用するべきである。表組みをレイアウトの整形の為に用いるべきではない。
テキストによる"必須"や"重要"などの解説を追加することでユーザは利用しやすくなり、アクセシビリティの向上となる。
× alt属性にリンク先URLを付記しても内容は予測できない。画像のalt属性をには画像の表題や内容を端的に表した代替テキストを入れるべきである。

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問題25

拡張現実(AR:Augmented Reality)の例として、最も適切なものはどれか。

SF映画で都市空間を乗り物が走り回るアニメーションを、3次元空間上に設定した経路に沿って視点を動かして得られる視覚情報を基に作成する。
アバタの操作によって、インターネット上で現実世界を模した空間を動きまわったり、会話したりする。
実際には存在しない衣料品を仮想的に試着したり、過去の建築物を3次元CGで実際の画像上に再現したりする。
臨場感を高めるために大画面を用いて、振動装置が備わった乗り物に見立てた機器に人間が搭乗し、インタラクティブ性が高いアトラクションを体感できる。

解答:ウ

<解説>

「AR(Augmented Reality: 拡張現実)」とは、目の前にある現実空間に、デジタル情報を重ね合わせて表示する技術のことである。

実際には存在しない衣料品を仮想的に試着したり過去の建築物を実際の画像上に再現したりすることができる。

したがって、ウが正解である。

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