必ず受かる情報処理技術者試験

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平成27年度春季解答

問題51

PERT図で表されるプロジェクトにおいて、プロジェクト全体の所要日数を1日短縮できる施策はどれか。

作業BとFを1日ずつ短縮する。
作業Bを1日短縮する。
作業Iを1日短縮する。
作業Jを1日短縮する。

解答:エ

<解説>

PERT図の各ノードの最速結合点時刻とクリティカルパスを示す。

クリティカルパス上の作業の完了を早めるとプロジェクト全体の完了は早くなる。

解答群の作業のうち、クリティカルパス上にあるのは作業Jだけなので、この作業の完了を1日早くすればプロジェクト全体の所要日数を1日短縮できる。

したがって、エが正解である。

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問題52

PMBOKによれば、“アクティビティ定義”プロセスで実施するものはどれか。

作業順序、所要期間、必要な資源などから実施スケジュールを作成する。
作業を階層的に要素分解してワークパッケージを定義する。
プロジェクトで実施する作業の相互関係を特定して文書化する。
プロジェクトの成果物を生成するために実施すべき具体的な作業を特定する。

解答:エ

<解説>

PMBOKのアクティビティ定義とは、プロジェクトの要素成果物(設計書)を生成するために実行するべき具体的な作業を特定するプロセスである。

したがって、エが正解である。

× プロジェクトスケジュールを作成するスケジュール作成である。
× WBS作成である。
× プロジェクトマネジメント計画書の作成である。
アクティビティ定義である。

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問題53

あるプログラムの設計から結合テストまでの開発工数ごとの見積工数を表1に示す。 また、この間の開発工程ごとの上級SEと初級SEの要員割当てを表2に示す。 上級SEは、初級SEに比べて、プログラムの作成・単体テストについて2倍の生産性を有する。 表1の見積工数は、上級SEを基に算出している。 全ての開発工程で、上級SEを1人追加して割り当てると、この間の開発工程の期間を何か月短縮できるか。 ここで、開発工程の期間は重複させないものとし、要員全員が1カ月当たり1人月の工数を投入するものとする。

1
2
3
4

解答:エ

<解説>

  1. 当初の開発工数期間を計算する。下表より13カ月(3カ月+4カ月+6カ月)である。
  2. 上級SEを1人追加した開発工数期間を計算する。下表より9カ月(2カ月+3カ月+4カ月)である。
  3. したがって、4カ月(13カ月-9カ月)短縮できる。

よってエが正解である。

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問題54

プロジェクトマネジメントにおけるリスクの対応例のうち、PMBOKのリスク対応戦略の一つである転嫁に該当するものはどれか。

あるサブプロジェクトの損失を、他のサブプロジェクトの利益で相殺する。
個人情報の漏えいが起こらないように、システムテストで使用する本番データの個人情報部分はマスキングする。
損害の発生に備えて、損害賠償保険を掛ける。
取引先の業績が悪化して、信用に不安があるので、新規取引を止める。

解答:ウ

<解説>

リスクの対応戦略には次のものがある。

リスク回避
リスクそのものを発生させなくさせること
リスク転嫁
リスク発生時の影響,損失,責任の一部または全部を他社に肩代わりさせること
リスク軽減
リスクの発生確率及び影響度を受容できるレベルまで低減させること
リスク受容
軽微なリスクに対してはあえて対策を行なわずリスクが発生した場合の損失は自社で負担すること
× リスク受容に該当する。
× リスク軽減に該当する。
リスク転嫁に該当する。
× リスク回避に該当する。

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問題55

ITILの可用性管理プロセスにおいて、ITサービスの可用性と信頼性の管理に関わるKPIとして用いるものはどれか。

サービスの中断回数
災害を想定した復旧テストの回数
処理能力不足に起因するインシデントの数
目標を達成できなかったSLAの項目数

解答:ア

<解説>

KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)とは、企業目標やビジネス戦略を実現するために設定した具体的な業務プロセスをモニタリングするために設定される指標のうち、特に重要なものを指す。

サービスの中断回数が多いほど可用性が損なわれ信頼性のないサービスになる。
× 災害を想定した復旧テストの回数は、ITサービスの可用性と関わりがない。
× 処理能力不足に起因するインシデントの数はITサービスの品質の低下にはなるが、サービスの中断にはならないので可用性に影響はない。
× SLAは、サービスの品質に関して提供者と利用者でかわす合意なので、ITサービスの可用性とは関係ない。

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