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平成27年度春季解答
問題66
業務要件定義において、業務フローを記述する際に、処理の分岐や並行処理、処理の同期などを表現できる図はどれか。
ア | アクティビティ図 |
イ | クラス図 |
ウ | 状態遷移図 |
エ | ユースケース図 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | アクティビティ図は、流れ図に似ているUMLで処理の流れを表現する図である。流れ図と異なり、並列や同期の振る舞いを表すことができる。 |
イ | × | クラス図は、クラス間の相互関係などを表現する。 |
ウ | × | 状態遷移図は、システムの状態と別の状態への遷移条件を表現する。 |
エ | × | ユースケース図は、システムが利用者などに提供する機能を表現する。 |
問題67
コアコンピタンスに該当するものはどれか。
ア | 主な事業ドメインの高い成長率 |
イ | 競合他社よりも効率性の高い生産システム |
ウ | 参入を予定している事業分野の競合状況 |
エ | 収益性の高い事業分野での市場シェア |
解答:イ
<解説>
コアコンピタンスは、競合他社に真似できない核となる能力のことである。コアコンピタンスは他社との差別化や競争優位の源泉となる。
したがって、イが正解である。
ア | × | 事業ドメインとは、企業が経済活動を展開する事業領域、または主力事業となる本業のことである。 |
イ | ○ | 競合他社よりも効率性の高い生産システムは強みであり、競合他社に真似できない核となる能力である。 |
ウ | × | 参入を予定している事業分野の競合状況は、その事業分野へ参入するかどうかの判断材料とはなるが、コアコンピタンスとは関係がない。 |
エ | × | 収益性の高い事業分野での市場シェアは、企業の位置づけ(地位)を示すものである。 |
問題68
コモディティ化の説明はどれか。
ア | 革新的な発明に基づいて、従来は市場に存在しなかった製品を開発し、市場に投入すること |
イ | 技術革新によって、後発製品が先発製品の市場を衰退させること |
ウ | 技術の成熟などによって、他社製品との差別化が価格以外の点で困難になること |
エ | 市場での価格競争を避けるために、他社製品とは異なる機能をもった製品を開発し、販売すること |
解答:ウ
<解説>
コモディティ化とは、市場参入時に、高付加価値を持っていた商品の市場価値が低下し、一般的な商品になることである。
高付加価値は差別化戦略のひとつで、機能、品質、ブランド力などが挙げられるが、コモディティ化が起こると、これらの特徴が薄れ、消費者にとっての商品選択の基準が市場価格や量に絞られる。
ア | × | プロダクトイノベーションの説明である。 |
イ | × | プロダクトライフサイクルの衰退期の説明である。 |
ウ | ○ | コモディティ化の説明である。 |
エ | × | 差別化の説明である。 |
問題69
施策案a~dのうち、利益が最も高くなるマーケティングミックスはどれか。 ここで、広告費と販売促進費は固定費とし、1個当たりの変動費は1,000円とする。
ア | a |
イ | b |
ウ | c |
エ | d |
解答:ウ
<解説>
施策案a~dの利益を計算すると次のようになる。
したがって、施策案cが一番利益が高い。ウが正解である。
問題70
プロセスイノベーションに関する記述として、適切なものはどれか。
ア | 競争を経て広く採用され、結果として事実上の標準となる。 |
イ | 製品の品質を向上する革新的な製造工程を開発する。 |
ウ | 独創的かつ高い技術を基に革新的な新製品を開発する。 |
エ | 半導体の製造プロセスをもっている企業に製造を委託する。 |
解答:イ
<解説>
各イノベーション(技術革新)に関する説明を下記に記す。
- ラディカルイノベーション
- ラディカルとは根本的,根源的という意味。ラディカルイノベーションは従来の価値基準を覆すほどの急進的で根源的なイノベーション(技術革新)のことである。
- インクリメンタルイノベーション
- 部分的な細かな改良を積み重ねるイノベーション(技術革新)のことである。
- プロダクトイノベーション
- 製品そのものに対するイノベーション(技術革新)のことである。
- プロセスイノベーション
- 製造工程などの業務プロセスに対するイノベーション(技術革新)のことである。
ア | × | デファクトスタンダードの説明である。 |
イ | ○ | プロセスイノベーションの説明である。 |
ウ | × | プロダクトイノベーションの説明である。 |
エ | × | ファブレスの説明である。 |
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