必ず受かる情報処理技術者試験

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平成28年度春季解答

問題1

n ビットの値 L 1L 2がある。次の操作によって得られる値L 3は、L 1L 2に対するどの論理演算の結果と同じか。

[操作]
 (1)  L 1L 2のビットごとの論理和をとって、変数X に記憶する。
 (2)  L 1L 2のビットごとの論理積をとって更に否定をとり、変数Y に記憶する。
 (3)  X Y のビットごとの論理積をとって、結果をL 3とする。
排他的論理和
排他的論理和の否定
論理積の否定
論理和の否定

解答:ア

<解説>

問題の操作手順(1)~(3)に従い、1ビットの心理値表を作成する。

[操作]
 (1)  L 1L 2のビットごとの論理和をとって、変数X に記憶する。
 (2)  L 1L 2のビットごとの論理積をとって更に否定をとり、変数Y に記憶する。
 (3)  X Y のビットごとの論理積をとって、結果をL 3とする。

したがって、

となる。したがって、アが正解である。

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問題2

10進数123を、英字A~Zを用いた26進数で表したものはどれか。 ここで、A = 0、B = 1、…、Z = 25とする。

BCD
DCB
ET
TE

解答:ウ

<解説>

10進数123を26進数で表現すると次のようになる。

126を26で割る・・・4 余り 19

123 = 4×26+19×1 = 4×261 +19×260

したがって、

4・・・・ E

19・・・ T

となる。ウが正解である。

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問題3

多数のクライアントが、LANに接続された1台のプリンタを共同利用するときの印刷要求から印刷完了までの所要時間を、待ち行列理論を適用して見積もる場合について考える。 プリンタの運用方法や利用状況に関する記述のうち、M/M/1の待ち行列モデルの条件に反しないものはどれか。

一部のクライアントは、プリンタの空き具合をみながら印刷要求する。
印刷の緊急性や印刷量の多少にかかわらず、先着順に印刷する。
印刷待ちの文書データがプリンタのバッファサイズを越えるときは、一時的に受付を中断する。
一つの印刷要求にかかる時間は、印刷の準備に要する一定時間と、印刷量に比例する時間の合計である。

解答:イ

<解説>

M/M/1モデルでは、次の条件が前提である。

  1. 要求がランダムに発生する⇒ポアソン分布
  2. 処理時間がランダムである⇒指数分布
  3. 窓口は一つである
  4. 優先度などの概念はなく到着順に処理される
  5. 待ち行列の長さには制限はない
× 1の条件に反する。
4の条件と一致する。
× 5の条件に反する。
× 4の条件に反する。

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問題4

a、b、c、dの4文字からなるメッセージを符号化してビット列にする方法として表のア~エの4通りを考えた。 この表はa、b、c、dの各1文字を符号化するときのときのビット列を表している。 メッセージの中でのa、b、c、dの出現頻度は、それぞれ50%、30%、10%、10%であることが分かっている。符号化されたビット列から元のメッセージが一意に復号可能であって、ビット列の平均長が最も短くなるのはどれか。

解答:ウ

<解説>

  1. 110の左端の1を読み込む:状態がa又はcの時はb、bまたはdの時はdに遷移する
  2. 110の中央の1を読み込む:状態がb又はdの時に1を読み込むとdに遷移する
  3. 110の右端の0を読み込む:状態がdの時に0を読み込むとcに遷移する

したがって、ウが正解である。

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問題5

A、B、Cの順序で入力されるデータがある。 各データについてスタックへの挿入と取出しを1回ずつ行うことができる場合、データの出力順序は何通りあるか。

3
4
5
6

解答:ウ

<解説>

スタックとは、ある場所に格納したデータを、新しく格納した順に取り出すようにする方式。一番古く格納されたデータが一番最後に取り出される、LIFO(Last In, First Out:後入れ先出し)型のバッファのことである。

出力順序を考えると,次の6つの組み合わせがある。

A→B→C AをPush→AをPop→BをPusu→BをPop→CをPop→CをPop
A→C→B AをPush→AをPop→BをPusu→CをPush→CをPop→BをPop
B→A→C AをPush→BをPush→BをPop→AをPop→CをPush→CをPop
B→C→A AをPush→BをPush→BをPop→CをPush→CをPop→AをPop
× C→A→B AをPush→BをPush→CをPusu→CをPop
※Bを取出さずにその下のAを取り出すことができない。
C→B→A AをPush→BをPush→CをPusu→CをPop→BをPop→AをPop

よって、C→A→Bを除く5通りの出力が存在する。

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