- トップページ
- 応用情報技術者
- 平成28年度春季問題
- 平成28年度春季解答・解説
平成28年度春季解答
問題51
あるプロジェクトのステークホルダとして、プロジェクトスポンサ、プロジェクトマネージャ、プロジェクトマネジメントオフィス及びプロジェクトマネジメントチームが存在する。 ISO 21500によれば、組織としての標準化、プロジェクトマネジメントの教育訓練、プロジェクトの監視などの役割を主として担うのはどれか。
ア | プロジェクトスポンサ |
イ | プロジェクトマネージャ |
ウ | プロジェクトマネジメントオフィス |
エ | プロジェクトマネジメントチーム |
解答:ウ
<解説>
ア | × | プロジェクトスポンサとは、プロジェクトの資金や資源などを提供します。 |
イ | × | プロジェクトマネージャとは、プロジェクトの実行を管理する責任者である。 |
ウ | ○ | プロジェクトマネジメントオフィスとは、組織のプロジェクトマネジメントを支援するために設置する専門部署である。 |
エ | × | プロジェクトマネジメントチームプロジェクトを実行するために配置される従業員の集合である。 |
問題52
組織が遂行する業務を定常業務とプロジェクトとに類別したとき、定常業務の特性はどれか。
ア | ある業務のために編成された期間限定のチームで遂行する。 |
イ | 成果物を反復的に生産して提供する活動を継続的に遂行する。 |
ウ | 独自のプロダクトやサービスを創造する。 |
エ | 目的を達成するために開始し、目的を達成したときに終了する。 |
解答:イ
<解説>
組織が遂行する業務は次の二つに分類できる。
- 定常業務(日常業務)
- 会社や店舗を運営・維持するために必要な、継続性のある業務。
- プロジェクト業務
- 有期的でかつ独自性のある業務。
ア | × | プロジェクト業務の説明である。 |
イ | ○ | 定常業務の説明である。 |
ウ | × | プロジェクト業務の説明である。 |
エ | × | プロジェクト業務の説明である。 |
問題53
プロジェクトのスケジュールを短縮したい。 当初の計画は図1のとおりである。 作業Eを作業E1、E2、E3に分けて、図2のように計画を変更すると、スケジュールは全体で何日短縮できるか。
ア | 1 |
イ | 2 |
ウ | 3 |
エ | 4 |
解答:ア
<解説>
- 図1では、最長の経路は、A → B → E → H → I である。
所要日数は 5+8+9+4+2=28 日である。
- 図2では、最長の経路は、A → B → D → G である。
所要日数: 5+8+7+7=27日である。
- 1と2より1日短縮することが可能である。
28-27=1日
問題54
システム開発における工数の見積りに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | COCOMOの使用には、自社における生産性に関する、蓄積されたデータが必要である。 |
イ | 開発要員の技量は異なるので工数は参考にならないが、過去に開発したプログラムの規模は見積りの参考になる。 |
ウ | 工数の見積りは、作業の進捗管理に有効であるが、ソフトウェアの品質管理には関係しない。 |
エ | ファンクションポイント法による見積りでは、プログラムステップ数を把握する必要がある。 |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | COCOMO(COnstructive COst MOdel)とは、ソフトウェアの開発規模(開発するプログラムの行数)をベースに、各工程の難易度やエンジニアの能力などいくつかの補正係数を掛け合わせて、開発工数(人月)を見積もる手法。 補正係数は、過去の経験がベースになってくるため、 自社における十分な生産性・実績データの収集が必要になる。 |
イ | × | 開発要員の技量が異なるのは事実だが、過去の技量のレベルと工数の実績値を参考にして見積もりを作成するべきである。 |
ウ | × | 工数の見積りは作業の進捗管理に有効である。またソフトウェアの品質をどのレベルで考えるかによって、工数の見積もりも大きく変わる。 すなわち、工数の見積もりと品質管理には関係がある。 |
エ | × | ファンクションポイント法では、ファンクション(機能)をベースに見積りを行う。 したがって、プログラムステップ数を把握する必要はない。 |
問題55
ITILにおけるサービスデスクを配置する方法の一つである“フォロー・ザ・サン”の説明はどれか。
ア | インターネット技術を利用して、単一のサービスデスクであるかのようにして運用する。 |
イ | スタッフを物理的に一か所に集約し、複数のサービスデスクを単一の場所に統合する。 |
ウ | 地理的に分散した二つ以上のサービスデスクを組み合わせて、24時間体制でサービスを提供する。 |
エ | 夜間帯にサービスデスクで受け付けたインシデントを昼間帯のシフトリーダがフォローする。 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | バーチャルサービスデスクの説明である。 バーチャルサービスデスクとは、サービス要員は複数の地域や部門に分散しているが,通信技術を利用して,あたかも単一のサービスデスクであるかのようなサービスを提供する。 |
イ | × | 中央サービスデスクの説明である。 中央サービスデスクでは、サービスデスクを1 拠点又は少数の場所に集中する。 |
ウ | ○ | フォロー・ザ・サンの説明である。 フォロー・ザ・サンとは、地理的に分散した二つ以上の拠点のサービス要員全員を,中央で統括して管理し,24 時間体制でサービスを提供する。 |
エ | × | フォロー・ザ・サンでは、24時間365日のサービスを提供する。 |
お問い合わせ