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平成28年度春季解答
問題71
製品開発のスピードアップ手法を次のa~dに分類した場合、bに相当するものはどれか。 ここで、ア~エは、a~dのいずれかに該当する。
ア | CAD、CAM、CAEなど既に一部利用しているツールの積極的な活用 |
イ | 消費者ニーズを調査し、製品開発につなげるための市場調査会社の活用 |
ウ | 設計部門と生産部門の作業を並列に進めるコンカレントエンジニアリング |
エ | 大学との共同研究開発や、同業他社からの技術導入 |
解答:ウ
<解説>
分類されたa ~ d の組み合わせは次のようになる。
- a:経営資源組織内・・・・技術的アプローチ
- b:経営資源組織内・・・・組織的アプローチ
- c:経営資源組織外・・・・技術的アプローチ
- d:経営資源組織外・・・・組織的アプローチ
ア | × | 既に一部利用しているツールなので、経営資源組織内である。 CAD、CAM、CAEを使用するので、技術的アプローチである。 したがって、a に該当する。 |
イ | × | 市場調査会社を活用するので、経営資源組織外である。 消費者ニーズを調査し、製品開発につなげるので組織的アプローチである。 したがって、d に該当する。 |
ウ | ○ | 設計部門と生産部門の作業なので、経営資源組織内である。 複数の部門が共同で開発作業を進めるので組織的アプローチである。 したがって、b に該当する。 |
エ | × | 大学や、同業他社からの技術導入なので、経営資源組織外である。 共同研究開発や、技術導入なので、技術的アプローチである。 したがって、c に該当する。 |
問題72
EDIを説明したものはどれか。
ア | 0SI基本参照モデルに基づく電子メールサービスの国際規格であり、メッセージの生成・転送・処理に関する総合的なサービスである。 |
イ | ネットワーク内で伝送されるデータを蓄積したり、データのフォーマットを変換したりするサービスなど、付加価値を加えた通信サービスである。 |
ウ | ネットワークを介して、商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換することである。 |
エ | 発注情報をデータエントリ端末から入力することによって、本部又は仕入先に送信し、発注を行うシステムである。 |
解答:ウ
<解説>
EDI(Electronic Data Interchange)とは,電子商取引において使用される情報やその書式などを企業間で標準的なフォーマットとして統一し,ネットワーク(通信回線)を介してデータ交換を行う仕組み,及びそれらの仕組みに関する規約群のことである。
ア | × | MHS(Message Handling System)に関する説明である。 |
イ | × | VAN(Value Added Network)に関する説明である。 |
ウ | ○ | EDI(Electronic Data Interchange)に関する説明である。 |
エ | × | EOS(Electronic Ordering System)に関する説明である。 |
問題73
SEOの説明はどれか。
ア | ECサイトにおいて、個々の顧客の購入履歴を分析し、新たに購入が見込まれる商品を自動的に推奨する機能 |
イ | Webページに掲載した広告が契機となって商品が購入された場合、売主から成功報酬が得られる仕組み |
ウ | 検索エンジンの検索結果一覧において自社サイトがより上位にランクされるようにWebページの記述内容を見直すなど様々な試みを行うこと |
エ | 検索エンジンを運営する企業と契約し、自社の商品・サービスと関連したキーワードが検索に用いられた際に広告を表示する仕組み |
解答:ウ
<解説>
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、自社のWebページのURLがWeb検索サイトの上位に表示されるようにWebページのタイトルや記述内容を見直したり改善したいすることである。
よってウが正解である。
ア | × | レコメンデーションの説明である。 |
イ | × | アフィリエイトの説明である。 |
ウ | ○ | SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)の説明である。 |
エ | × | 検索連動型広告の説明である。 |
問題74
SRI(Socially Responsible Investment)を説明したものはどれか。
ア | 企業が社会的責任を果たすために、環境保護への投資を行う。 |
イ | 財務評価だけでなく、社会的責任への取組みも評価して、企業への投資を行う。 |
ウ | 先端技術開発への貢献度が高いベンチャ企業に対して、投資を行う。 |
エ | 地域経済の活性化のために、大型の公共事業への投資を積極的に行う。 |
解答:イ
<解説>
SRI(SRI:Socially responsible investment:社会的責任投資)とは、従来の投資判断基準である財務内容(目に見える価値)に加えて、その企業が「社会的責任を積極的に果たしているか」を判断材料として行なう投資方法である。「企業が社会的責任を果たすことは、企業の持続可能性を高め、株主価値の向上に貢献する」との考えにもとづき投資を行う。
ア | × | CSRの説明である。 |
イ | ○ | SRIの説明である。 |
ウ | × | ベンチャー投資の説明である。 |
エ | × | コミュニティ投資の説明である。 |
したがって、イが正解である。
問題75
リーダに求められる機能としてPM理論がある。 P機能(Performance function)が大きく、M機能(Maintenance function)が小さいリーダのタイプはどれか。
ア | 業務遂行能力が不足し、メンバの気持ちにも疎いので、目標達成ができない。 |
イ | メンバの気持ちは大事にしているが、一向に目標達成に導けない。 |
ウ | メンバの参加を促し、目標達成に導くので、決定事項に対するメンバの納得度が高い。 |
エ | 目標達成を急ぐ余り、一部のメンバの意見を中心にまとめてしまうので、他のメンバから抵抗を受けることが多い。 |
解答:エ
<解説>
PM 理論は,リーダシップの能力が次の二つの機能から構成されているとする理論です。
- P 機能(Performance function,目標達成機能):メンバに適切な指示や命令を与えるとともに,組織内の意見を統括して今後の方針を決定すること
で,組織の目標を達成する能力。 - M 機能(Maintenance function,集団維持機能):組織の人間関係を重んじ,メンバの気持ちを大事にすることで集団を維持する能力。
P 機能が大きいことを「P」,小さいことを「p」で表し,M 機能が大きいことを「M」,小さいことを「m」で表すと,リーダのタイプは次の四つに分類される。
① PM タイプ:目標を達成する力が強く,かつ集団を維持する力も高い。理想的なリーダである。
② Pm タイプ:目標を達成する力が強いが,メンバの気持ちに配慮せず,リーダや一部のメンバの意見を他のメンバに押し付けるので,人間関係が悪化しやすい。
③ pM タイプ:メンバの気持ちに配慮して集団を維持する力は強いが,優柔不断などの理由で一向に目標達成ができない。
④ pm タイプ:目標達成力が弱く,かつ集団を維持する力も弱い。
ア | × | pm タイプのリーダである。 |
イ | × | pM タイプのリーダである。 |
ウ | × | PM タイプのリーダである。 |
エ | ○ | Pm タイプのリーダである。 |
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