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平成18年度秋季解答
問題21
メモリインタリーブの説明として、適切なものはどれか。
ア | CPUと主記憶間のアクセスを高速化するために、キャッシュメモリと主記憶の両方に同時にデータを書き込む。 |
イ | CPUと主記憶のアクセス速度の違いによるボトルネックを解消するために、高速かつ小容量のメモリを配置する。 |
ウ | 主記憶へのアクセスを高速化するために、主記憶内部を複数のバンクに分割し、各バンクを並列にアクセスする。 |
エ | パイプライン処理を乱す要因をなくすために、キャッシュメモリを命令用とデータ用の二つに分離する。 |
解答:ウ
<解説>
メモリインターリーブとは、メモリのデータ転送を高速化する技術の一つ。複数のメモリバンクに同時並行で読み書きを行うことにより高速化を行う手法。
ア | × | キャッシュメモリのライトスルー方式に関する説明である。 |
イ | × | キャッシュメモリに関する説明である。 |
ウ | ○ | 主記憶へのアクセスを高速化するために、主記憶内部を複数のバンクに分割し、各バンクを並列にアクセスする。 |
エ | × | ハーバード方式に関する説明である。 |
問題22
回転数が4,200回/分で、平均位置決め時間が5ミリ秒の磁気ディスク装置がある。この磁気ディスク装置の平均待ち時間は約何ミリ秒か。
ア | 7 |
イ | 10 |
ウ | 12 |
エ | 14 |
解答:ウ
<解説>
- 平均待ち時間は次の式より求められる。
平均待ち時間=平均位置決め時間 + 平均回転待ち時間 - 平均位置決め時間 は設問より5ミリ秒である。
- 平均回転待ち時間を計算する。
平均回転待ち時間は、1回転に要する時間÷2で求める。
- 1回転に要する時間= 60(秒) ÷ 4200(回転数/分) ≒ 0.014 秒。すなわち1回に14 ミリ秒要する。
- 平均回転待ち時間=1回転あたりの時間÷2= 14 ミリ秒÷2=7ミリ秒
- 平均待ち時間=5ミリ秒+7ミリ秒= 12 ミリ秒
よって正解はウである。
問題23
図に示すように,データを細分化して複数台の磁気ディスクに格納することを何と呼ぶか。ここで,b0 ~ b15 はデータがビットごとにデータディスクに格納される順番を示す。
ア | ストライピング |
イ | ディスクキャッシュ |
ウ | ブロック化 |
エ | ミラーリング |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | ストライピングは、複数台のディスクにデータを分散して書き込み、読み書きを高速化すること |
イ | × | ディスクキャッシュは、補助記憶装置へのアクセスを高速化するために主記憶装置と補助記憶装置との間に設置された緩衝記憶装置 |
ウ | × | ブロック化とは、ディスクに対する入出力を効率化するために複数レコードをまとめたブロック単位で入出力する方式 |
エ | × | ミラーリングは、2台のディスクに同じデータを同時に書込み,信頼性を向上させる方式 |
問題24
シリアルATAの特徴として、適切なものはどれか。
ア | 1本のケーブルにマスタとスレーブの2台が接続できる。 |
イ | 内蔵ハードディクス専用の規格である。 |
ウ | 複数のポートを束ねて用いることによって高速化できる。 |
エ | ポートマルチプライヤを用いてポート数が拡張できる。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | マスタとスレーブは、1つのIDEケーブルに2つの機器をつなぐ際に、認識をわけるために行う設定。シリアルATAでは1対1で接続を行うので設定は必要ありません。必要なのはパラレルATAの場合である。 |
イ | × | 内蔵ハードディクス専用の規格ではない。他の補助記憶装置でも使用可能である。 |
ウ | × | シリアルATAではポートと周辺装置を1対1で接続する |
エ | ○ | ポートマルチプライヤを用いてポート数が拡張できる。 |
問題25
液晶ディスプレイと比較した場合、有機ELディスプレイの特徴として、適切なものはどれか。
ア | 視野角が狭い。 |
イ | 寿命が長い。 |
ウ | 発熱が少ない。 |
エ | 自ら発光する。 |
解答:エ
<解説>
有機 EL ディスプレイは、電圧をかけると自ら発行する有機物を使ったディスプレイである。
ア | × | 視野角は広い。 |
イ | × | 寿命が短い。 |
ウ | × | 発熱は多い。 |
エ | ○ | 自ら発光する。 |
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