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平成18年度秋季解答
問題46
表の機能と特性をもったプログラムのファンクションポイント値は幾らか。ここで、複雑さの補正係数は0.75とする。
ア | 18 |
イ | 24 |
ウ | 30 |
エ | 32 |
解答:ア
<解説>
ファンクションポイント法は、ソフトウェアの機能規模を測定する手法の1つ。開発工数の見積もりに利用される。ソフトウェアの“機能”を基本にして、その処理内容の複雑さなどからファンクションポイントという点数を付けていき、ソフトウェアのすべての機能のポイントを合計して規模や工数を導き出すものである。
ファンクションポイント数 | = | (測定個数と重み付け係数の総和)×(複雑さの補正係数) |
= | (1×4+2×5+1×10+0×7+0×4)×0.75 | |
= | 24×0.75 | |
= | 18 |
よってアが正解である。
問題47
オンラインシステムの障害対策に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | ジャーナルファイルやマスタファルのバックアップファイルは、すぐに復旧処理ができるようにオリジナルファイルと同一の場所に保管する。 |
イ | トランザクションの処理が正常に終了できなかったときは、トランザクシ塔Uクション開始直前の状態に戻すために、ロールフォワード処理を実行する。 |
ウ | マスタファイルと、一定時間ごとに作成したマスタファイル更新用のトランザクションファイルを用いて、システム障害発生直前の最新データを復元する。 |
エ | マスタファイルは、オンラインサービスの終了時にバックアップを取得するだけでなく、システムの特性に応じた時期にバックアップファイルを取得する。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 火災や地震などの不測の事態に備え,その影響の及ばない離れた場所に保管すべきである。 |
イ | × | トランザクションの処理が正常に終了できなかったときは、トランザクション開始直前の状態に戻すために、ロールバック処理を実行する。 |
ウ | × | マスタファイルのバックアップと一定時間ごとに作成したチェックポイントファイル,更新前後のジャーナルファイルを用いて障害発生直前に復元する。 |
エ | ○ | マスタファイルは、オンラインサービスの終了時にバックアップを取得するだけでなく、システムの特性に応じた時期にバックアップファイルを取得する。 |
問題48
システムの保守に関する記述のうち、MTBFを長くできるものはどれか。
ア | 遠隔保守を実施する。 |
イ | 故障発生個所の臨時保守を実施する。 |
ウ | 保守センタを1か所集中配置から分散配置に変える。 |
エ | 予防保守を実施する。 |
解答:エ
<解説>
MTBF(Mean Time Between Failure:平均故障間隔) | ある機器やシステムが故障するまでの時間の平均値。 |
MTTR(Mean Time To Repair:平均修理時間) | 故障したコンピュータシステムの復旧にかかる時間の平均値。 |
ア | × | MTTRは短くなるが、MTBFは変わらない。 |
イ | × | MTTRは短くなるが、MTBFは変わらない。 |
ウ | × | MTTRは短くなるが、MTBFは変わらない。 |
エ | ○ | MTBFは長くなる。 |
問題49
ソースコードやオブジェクトコードを解析して、プログラムの仕様と設計の情報を取り出す手法はどれか。
ア | リエンジニアリング |
イ | リストラクチャリング |
ウ | リバースエンジニアリング |
エ | リファクタリング |
解答:ウ
<解説>
ア | × | リエンジニアリングとは、企業を改革するために既存の組織やビジネスルールを抜本的に見直し、プロセスの視点で職務、業務フロー、管理機構、情報システムを再設計すること |
イ | × | リストラクチャリングとは、事業環境の変化に合わせて、経営組織やビジネスモデルを見直し、事業構造を再構築すること |
ウ | ○ | リバースエンジニアリングとは、ソフトウェアやハードウェアなどを分解、あるいは解析し、その仕組みや仕様、目的、構成部品、要素技術などを明らかにすること |
エ | × | リファクタリングとは、プログラムの振る舞いを変えることなくソースコードを変更すること |
問題50
次の条件でのアプリケーションプログラムの初年度の修正費用の期待値は、およそ何万円か。
[条件]
(1) プログラム規模:2,000kステップ
(2) プログラムの潜在不良率:0.04件/kステップ
(3) 潜在不良の年間発見率:20%/年
(4) 発生不良の分類
影響度大の不良:20%、影響度小の不良:80%
(5) 不良1件当たりの修正費用
影響度大の不良:200万円、影響度小の不良:50万円
(6) 修正するのは、影響度大の不良だけとする。
ア | 640 |
イ | 1,280 |
ウ | 1,600 |
エ | 6,400 |
解答:ア
<解説>
- 潜在不良件数を計算する
。
潜在不良件数 = 2000×0.04=80件 - 潜在不良の年間発見件数を計算する
。
潜在不良の年間発見件数 = 80×0.2=16件/年 - 年間の影響大の不良発見件数を計算する
。
年間の影響大の不良発見件数 = 16×0.2=3.2件/年 - 年間修理費用を計算する
。
年間修理費用 = 3.2×200万円=640万円
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