- トップページ
- 基本情報技術者
- 平成18年度秋季問題
- 平成18年度秋季解答・解説
平成18年度秋季解答
問題51
相手のIPアドレスは分かっているがMACアドレスが未知の場合、そのMACアドレスを取得するのに使用されるものはどれか。
ア | ARP |
イ | DHCP |
ウ | ICMP |
エ | NAT |
解答:ア
<解説>
ア | ○ | ARP(Address Resolution Protocol)は、IP アドレスから MAC アドレスを 得るために用いられるプロトコル |
イ | × | DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、TCP/IP ネットワークにおいて、 IP アドレスを動的に割り当てるプロトコル |
ウ | × | ICMP(Internet Control Message Protocol)は、 IP のエラーメッセージや制御メッセージを転送するプロトコル |
エ | × | NAT(Network Address Translation ) はグローバル IP アドレスとプライベート IP アドレスを 1 対 1 で変換する機能 |
問題52
TCP/IPのネットワーク192.168.31.0をサブネットマスク255.255.255.248のサブネットに分割する。このネットワーク全体では最大幾つのホストアドレスを割り当てることができるか。
ア | 192 |
イ | 224 |
ウ | 240 |
エ | 254 |
解答:ア
<解説>
248 は 2 進数で 11111000 なので,サブネットマスクの下位 8 ビットは 11111000 になる。この 11111 に対応する上位 5 ビットの部分がサブネットワークのネットワーク部として使用され,000 に対応する下位 3 ビットの部分がホストアドレスとして使われる。
したがって,サブネットワーク数は 25=32 個となる。ホスト部がすべて 1,またはすべて 0 のアドレスは使用できないので,各サブネットワーク内の最大ホスト数は 23-2=6 台となる。
これより,このネットワーク全体の最大ホスト数は 32×6=192 台になる。
問題53
通信回線のパリティチェック方式 (垂直パリティ) に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 1ビットの誤りを検出できる。 |
イ | 1ビットの誤りを訂正でき、2ビットの誤りを検出できる。 |
ウ | 奇数パリティならば1ビットの誤りを検出できるが、偶数パリティは1ビットの誤りも検出できない。 |
エ | 奇数パリティなら奇数個のビット誤りを、偶数パリティならば偶数個のビット誤りを検出できる。 |
解答:ア
<解説>
パリティチェック方式は、データにパリティビットと呼ばれる1ビットの検査用ビットを付加して、ビット列から1ビットの誤りを検出する方式である。
ア | ○ | 1ビットの誤りを検出できる。 |
イ | × | 1ビットの誤りを訂正できるが、2ビットの誤りは検出できない。 |
ウ | × | 奇数パリティ、偶数パリティどちらも1ビットの誤りを検出できる。 |
エ | × | 奇数パリティ、偶数パリティどちらも1ビットの誤りを検出できる。奇数個、偶数個の誤りは検出することはできない。 |
問題54
ATM交換機に関する記述として、適切なものはどれか。
ア | 事業所などの限られた範囲の構内に設置された内線電話機相互間の接続や、加入者電話回線と内線電話機との接続に用いる構内交換機の総称である。 |
イ | データをセルと呼ばれる固定長のブロックに分割し、各セルにあて先情報を含むヘッダを付加することによって、種々のデータを統一的に扱う交換機である。 |
ウ | データをブロック化された単位に区切って転送する蓄積型の交換機であり、伝送速度は数十kビット/秒程度までである。 |
エ | フレームと呼ばれる単位に区切られたデータを交換する交換機であり、伝送誤りに対する再送を行わないので、ネットワーク内の処理を高速化することができる。 |
解答:イ
<解説>
ア | × | PBX(電話加入者の構内交換機)に関する説明である。 |
イ | ○ | ATM交換機に関する説明である。 |
ウ | × | 蓄積交換機に関する説明である。 |
エ | × | フレームリレー交換機に関する説明である。 |
問題55
通信速度64,000ビット/秒の専用線で接続された端末間で、平均1,000バイトのファイルを、2秒ごとに転送するときの回線利用率 (%) はどれか。ここで、ファイル転送に伴い、転送量の20%の制御情報が付加されるものとする。
ア | 0.9 |
イ | 6.3 |
ウ | 7.5 |
エ | 30.0 |
解答:ウ
<解説>
1秒間当たりに転送されるデータ転送容量 | = | (1,000バイト×8 ビット/バイト÷2)×1.2 |
= | 4,800 ビット | |
回線利用率 | = | 4,800÷64,000×100 |
7.5% |
お問い合わせ