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平成22年度秋季解答
問題51
図のように、プロジェクトチームが実行すべき作業を上位から下位の階層へ段階的に分解したものを何と呼ぶか。
ア | CPM |
イ | EVM |
ウ | PERT |
エ | WBS |
解答:エ
<解説>
WBS(Work Breakdown Structure)とは、プロジェクトマネジメントで計画を立てる際に用いられる手法の一つで、プロジェクト全体を細かい作業に分割した構成図である。
WBSでは、プロジェクトの成果物をできるだけ細かい単位に分解し、階層的に構造化していく。
問題52
図のアローダイアグラムで表されるプロジェクトは、完了までに最短で何日を要するか。
ア | 115 |
イ | 120 |
ウ | 125 |
エ | 130 |
解答:イ
<解説>
下図より、完了までに最短で120日を要する。
問題53
システムを構成するプログラムの本数とプログラム 1 本当りのコーディング所要工数が表のとき、システムを 95 日間で開発するには少なくとも何人の要員が必要か。ここで、コーディングのほかに、設計やテストの作業が必要であり、それらの作業の遂行にはコーディング所要工数の 8 倍の工数がかかるものとする。
ア | 8 |
イ | 9 |
ウ | 12 |
エ | 13 |
解答:イ
<解説>
- コーディングに要する時間を計算する。
入力処理 : 20×1=20人日 出力処理 : 10×3=30人日 計算処理 : 5×9=45人日 合計 : 20+30+45=95人日 - 設計やテストの作業は、コーディング所要工数の 8 倍の工数がかかる。
設計やテストの作業 : 95×8人日 - 95人日+95×8人日なので9人の要因が必要である。
問題54
リスク識別に使用する技法の一つであるデルファイ法の説明はどれか。
ア | 確率分布を使用したシミュレーションを行う。 |
イ | 過去の情報や知識を基にして、あらかじめ想定されるリスクをチェックリストにまとめておき、チェックリストと照らし合わせることでリスクを識別する。 |
ウ | 何人かが集まって、他人のアイディアを批判することなく、自由に多くのアイディアを出し合う。 |
エ | 複数の専門家から得られた匿名の見解を要約して、再配布することを何度か繰り返して収束される。 |
解答:エ
<解説>
デルファイ法は、現在の動向から未来を予測したり、システム分析に使用したりする手法であり、専門的知識や経験を有する複数の人にアンケート調査を行い、その結果を互いに参照した上で調査を繰り返して、集団として意見を収束させる手法である。
ア | × | モンテカルロ法に関する説明である。 |
イ | × | チェックリスト法に関する説明である。 |
ウ | × | ブレーンストーミングに関する説明である。 |
エ | ○ | デルファイ法に関する説明である。 |
問題55
EUC の説明として、適切なものはどれか。
ア | エディタ、コンパイラ、デバッガなどプログラミングに必要なツールが一つに統合され、一つのインタフェースで扱えるようになっている開発環境である。 |
イ | 簡易な GUI 構築、ウィザードによるプログラムスケルトンの作成、ASP (Active Server Pages) の利用などによって、Web 環境で稼動するシステムを開発することである。 |
ウ | 簡易な GUI 構築ツールを使って、システム開発の初期の段階で画面を作成し、機能や操作性などを確認しながら、開発を行う手法である。 |
エ | 利用者自身が、表計算ソフトや簡易データベースなどを活用し、業務を遂行することである。 |
解答:エ
<解説>
EUC(End User Computing)とは、企業内で、コンピュータシステムを利用して現場で実際に業務を行う者(エンドユーザ)が、自らシステムの構築や運用・管理に積極的に携わることである。
ア | × | IDE(Integrated Development Environment:統合開発環境)に関する説明である。 |
イ | × | フレームワークに関する説明である。 |
ウ | × | RAD(Rapid Application Development)に関する説明である。 |
エ | ○ | EUC(End User Computing)に関する説明である。 |
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