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平成24年度春季解答
問題6
プロセス間で受け渡されるデータの流れの視点から、業務やシステムを分析するために用いられるモデリング手法はどれか。
ア | BPR |
イ | DFD |
ウ | MRP |
エ | WBS |
解答:イ
<解説>
ア | × | BPR(Business Process Re-engineering)とは、企業活動に関するある目標(売上高、収益率など)を設定し、それを達成するために業務内容や業務の流れ、組織構造を分析、最適化すること。 |
イ | ○ | DFD(Data Flow Diagram)とは、システム間のデータの流れを示す図。データを発生・吸収・処理・蓄積するシステムの間を、データの流れを示す矢印で繋いで作成する。業務やシステムを分析するために用いられる。 |
ウ | × | MRP(Material Requirements Planning)とは、企業の生産計画達成を前提に、部品表と在庫情報から発注すべき資源の量と発注時期を割り出すもの。 |
エ | × | WBS(Work Breakdown Structure)とは、プロジェクトマネジメントで計画を立てる際に用いられる手法の一つで、プロジェクト全体を細かい作業に分割した構成図。 |
問題7
CRMの目的として、適切なものはどれか。
ア | 長期的視点から顧客と良好な関係を築いて、収益の拡大を図ること |
イ | 調達から製造、物流、販売までの複数企業にわたる一連のプロセスを改善し、納期、コストの最適化を図ること |
ウ | 部署別に個別管理されている情報を統合し、一元管理することによって、経営資源の有効活用を図ること |
エ | 部品表と在庫情報を基に、製品を製造するために必要な資材を、いつ、どれだけ購入すべきかを決定すること |
解答:ア
<解説>
CRM(Customer Relationship Management)は、企業内のすべての顧客チャネルで情報を共有し、サービスのレベルを引き上げて顧客満足度を高め、収益向上に結びつける考え方である。
ア | CRM(Customer Relationship Management)の目的である。 |
イ | SCM(Supply Chain Manegement)の目的である。 |
ウ | ERP(Enterprise Resource Planning)の目的である。 |
エ | MRP(Materials Requirements Planning)の目的である。 |
問題8
システム開発における業務要件を定義する目的として、適切なものはどれか。
ア | 企業の営業資源を有効に活用し、統合的に管理すること |
イ | 業務フロー、組織、システムを抜本的に見直し、再構築すること |
ウ | 経営目標を達成するためにIT化の方針と実施計画を作成すること |
エ | システム化の範囲と機能を具体化し、利害関係者間で合意すること |
解答:エ
<解説>
業務要件を定義する際には、システムを利用する利用者の要求を考慮した上で、業務内容や業務特性などを定義する。
業務要件を定義することでシステム化の範囲が明確になりシステムが備えるべき機能が具体化され利害関係者間でシステム化の範囲と機能について合意することができる。
ア | × | ERP(EnterPrise Resource Planning)の目的である。 |
イ | × | BPR(Business Process Reengineering)の目的である。 |
ウ | × | 企画プロセスの目的である。 |
エ | ○ | 業務要件を定義する目的として、適切である。 |
問題9
X社の要員をA社に在住させ、A社のプロジェクトリーダの指示の下でヘルプデスク業務を行っている。このときA社がX社と取り交わす契約書として適切なものはどれか。
ア | 請負契約書 |
イ | 雇用契約書 |
ウ | 売買契約書 |
エ | 労働派遣契約書 |
解答:エ
<解説>
雇用関係はX社とX社の要員にあるが、指揮命令関係はA社とX社の要員の間にあります。このように請負企業の社員が契約先の指揮命令で働くことができるようにした契約を労働派遣契約という。
問題10
情報戦略に基づいて、開発の対象業務、費用、スケジュール、体制、投資効果などを明確化する業務はどれか。
ア | 運用業務 |
イ | 開発業務 |
ウ | 企画業務 |
エ | 保守業務 |
解答:ウ
<解説>
ア | × | 運用業務とは、システムを正常に稼動させるための継続的な業務である。 |
イ | × | 開発業務とは、システムやソフトウェアの設計を行ない設計書に沿ってシステムを作成する業務である。 |
ウ | ○ | 企画業務とは、企業が立案した情報戦略に基づき業務効率の向上などを目的とした情報システムを開発するために適切なスケジュールを作成したりシステム化の対象となる業務を明かっかすることである。 |
エ | × | 保守業務とは、システムを運用している過程で発見された誤りを修正したり、利用者からの追加要求に対応するためにシステムに新しい機能を追加したりする。 |
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