必ず受かる情報処理技術者試験

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平成24年度春季解答

問題41

プロジェクトマネジメントにおいて計画を立てる際に用いられる手法の一つであり、プロジェクト全体を細かい作業に分割し、階層化した構成図で表すものはどれか。

DFD
WBS
状態遷移図
リスク分析シート

解答:イ

<解説>

× DFD(Data Flow Diagram)とは、システム間のデータの流れを示す図。データを発生・吸収・処理・蓄積するシステムの間を、データの流れを示す矢印で繋いで作成する。
WBS(Work Breakdown Structure)とは、プロジェクトマネジメントで計画を立てる際に用いられる手法の一つで、プロジェクト全体を細かい作業に分割した構成図である。WBSでは、プロジェクトの成果物をできるだけ細かい単位に分解し、階層的に構造化していく。
× 状態遷移図とは、有限オートマトンをグラフィカルに表現するために使われる図のことである。
× リスク分析シートとは、自社のシステムやデータなどに損失を与える可能性がある事象(リスク)の分析に用いられる表でリスクの名称やその損失の大きさなどを列挙したものである。

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問題42

ITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワークはどれか。

ISO 14001
ISO 27001
ITIL
JIS Q 15001

解答:ウ

<解説>

ISO 14001は、国際標準化機構 (ISO) が発行した環境マネジメントシステムに関する国際規格 (IS) 群の総称である。
ISO 27001は、組織が保有する情報にかかわるさまざまなリスクを適切に管理し、組織の価値向上をもたらすISMSの国際規格である。情報の機密性(C:Confidentiality)・完全性(I:Integrity)・可用性(A:Availability)の3つをバランスよくマネジメントすることで、企業は保有する情報資産を有効に活用することができる。
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)はITサービス管理・運用規則に関するベストプラクティス(成功事例)を調和的かつ包括的にまとめた一連のガイドブックである。
JIS Q 15001は、事業者が業務上取り扱う個人情報を安全で適切に管理するための標準となるべく、財団法人日本規格協会の原案によって策定された日本工業規格の一つである。

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問題43

ソフトウェア開発におけるシステム要件定義において、業務上の要件が満たされていることを確認するのに適切な者は誰か。

運用部門のオペレータ
開発部門のプログラマ
監査部門のシステム監査人
利用部門の部門長

解答:エ

<解説>

× 運用部門のオペレータは、システムを利用するわけではないので誤りである。
× 開発部門のプログラマは、システムを利用するわけではないので誤りである。
× 利用部門の部門長は、システムを利用するわけではないので誤りである。
ソフトウェア開発のシステム要件は,ソフトウェアを使用する人の要求に基づいて作成されている。したがって、要件が満たされているかを確認するのは利用者である利用部門の部門長が適切だと考えられる。

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問題44

プロジェクトチームの要員に対し、プロジェクトの進行にとって望ましい行動を促進する仕組みを表す用語として、適切なものはどれか。

インセンティブ
コンピテンシ
コンプライアンス
コンフリクト

解答:ア

<解説>

インセンティブとは、人や組織のモチベーションを誘引するもの。
× コンピテンシとは、職務や状況において、期待される業績を安定的・継続的に達成している人材に、一貫して見られる行動・態度・思考・判断・選択などにおける傾向や特性のこと。
× コンプライアンスとは、企業が経営・活動を行ううえで、法令や各種規則などのルール、さらには社会的規範などを守ることである。
× コンフリクトとは、意見・感情・利害の衝突のことである。

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問題45

プロジェクトの進捗を管理する場合の留意事項として、適切なものはどれか。

進捗の状況は管理者の判断で訂正することができる。
進捗管理の管理項目には、定性的な項目を設定する。
進捗状況を定量的に判断するために、数値化できる項目を選び、目標値を設定する。
進捗を把握しやすくするためには、レーダチャートを用いる。

解答:ウ

<解説>

× 進捗の状況を管理者の判断で訂正すると進捗の恐れを隠ぺいする事が可能になる。その結果、進捗の遅れに気付けなくなる可能性がある。
× 進捗管理の管理項目には、定量的な項目を設定する。
進捗状況を定量的に判断するために、数値化できる項目を選び、目標値を設定する。
× 進捗を把握しやすくするためには、ガントチャートを用いる。レーダーチャートとは、複数の項目の大きさを一見して比較することのできるグラフである。

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