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平成29年度秋季解答
問題51
ソフトウェア開発プロジェクトで行う構成管理の対象項目はどれか。
ア | 開発作業の進捗状況 |
イ | 成果物に対するレビューの実施結果 |
ウ | プログラムのバージョン |
エ | プロジェクト組織の編成 |
解答:ウ
<解説>
ソフトウェア開発における構成管理とはソフトウェア開発プロジェクトをその成果物を通して制御・管理する方法論である。ソースコードや文書などの成果物の変更履歴を管理し、製品のバージョンやリビジョンに個々の成果物のどのバージョンが対応しているかを識別し、任意のバージョンの製品を再現可能とする。
したがって、ウが正解である。
ア | × | 進捗管理の対象である。 |
イ | × | 品質管理やプロジェクト管理の対象である。 |
ウ | ○ | 構成管理の対象である。 |
エ | × | 人的資源管理の対象である。 |
問題52
プロジェクト管理においてパフォーマンス測定に使用するEVMの管理対象の組みはどれか。
ア | コスト、スケジュール |
イ | コスト、リスク |
ウ | スケジュール、品質 |
エ | 品質、リスク |
解答:ア
<解説>
EVM(Earned Value Management:アーンドバリュー分析)とは、プロジェクトやシステムの工数を「費用」すなわち金銭価値でとらえることによって、プロジェクトのスケジュールの遅れやコストの超過などを具体的な数値で可視化する進捗管理手法である。
EVMでは、コスト,スケジュール(進捗)の両面からプロジェクトの状況とパフォーマンスを数値化することができる。
EVMで使用される主な用語は次のとおりである。
- AC(Actual Cost:実コスト)
- 発生したコストの総額
- EV(Earned Value:出来高)
- 完了した作業の承認済み予算で図った価値
- PV(Planned Value:計画価値)
- 予定した作業に割り当てられた承認済み予算
- SV(Schedule Variance:スケジュール差異)
- SV=EV-PV
作業の進捗をスケジュールと比較して金額換算したもの。
SV>0ならスケジュールより早く進んでいること,SV<0ならスケジュールより遅れて進んでいることを示す。 - CV(Cost Variance:コスト差異)
- CV=EV-AC
発生した実コストを予定コストと比較した差異。
CV>0なら実コストが予算内に収まっていることを示しCV<0なら予算超過していることを示す。 - WP(Work Packae:ワークパッケージ)
- WBSにおけるコントロールの最小単位,詳細作業
- CPI(Cost Performance Index:コスト効率指数)
- CPI=EV / AC
- SPI(Schedule Performance Index:スケジュール効率指数)
- SPI=EV / PV
- BAC(Budget at Completion:完成時総予算)
- プロジェクトの完了時の実行予算総額
- EAC(Estimate At Completion:完成時総コスト見積り)
- プロジェクトの総コストの予測
EAC=AC+(BAC-EV) / CV
品質やリスクはEVMの管理項目ではない。
問題53
次のプレシデンスダイアグラムで表現されたプロジェクトスケジュールネットワーク図を、アローダイアグラムに書き直したものはどれか。 ここで、プレシデンスダイアグラムを依存関係は全てFS関係とする。
解答:イ
<解説>
解説省略問題54
品質の定量的評価の指標のうち、ソフトウェアの保守性の評価指標になるものはどれか。
ア | (最終成果物に含まれる誤りの件数)÷(最終成果物の量) |
イ | (修正時間の合計)÷(修正件数) |
ウ | (変更が必要となるソースコードの行数)÷(移植するソースコードの行数) |
エ | (利用者からの改良要求件数)÷(出荷後の経過月数) |
解答:イ
<解説>
ア | × | この計算式で求めるのは、最終成果物1単位当たりに含まれる誤りの件数である。 →ソフトウェアの信頼性の評価指標である。 |
イ | ○ | この計算式で求めるのは、1件当たりの修正時間である。 →ソフトウェアの保守性の評価指標である。 |
ウ | × | この計算式で求めるのは、移植の難易度である。 →ソフトウェアの移植性の評価指標である。 |
エ | × | この計算式で求めるのは、出荷後1ヶ月あたりの利用者からの改良要求件数である。 →ソフトウェアの機能性(合目的性)の評価指標である。 |
問題55
サービス提供時間帯が毎日6~20時のシステムにおいて、ある月の停止時間、修復時間及びシステムメンテナンス時間は次のとおりであった。 このとき、この月の可用性は何%か。 ここで、1か月の稼働日数は30日、可用性(%)は小数第2位を四捨五入するものとする。
[停止時間、修復時間及びシステムメンテナンス時間]
- システム障害によるサービス提供時間内の停止時間:7時間
- システム障害によるサービス提供時間外の修復時間:3時間
- サービス提供時間外のシステムメンテナンス時間:8時間
ア | 95.7 |
イ | 97.6 |
ウ | 98.3 |
エ | 99.0 |
解答:ウ
<解説>
解説省略お問い合わせ