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平成29年度秋季解答
問題56
バックアップ処理には、フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。 差分バックアップ方式による運用に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 障害から復旧時に差分だけ処理すればよいので、フルバックアップ方式に比べて復旧時間が短い。 |
イ | フルバックアップのデータで復元した後に、差分バクアップのデータを反映させて復旧する。 |
ウ | フルバックアップ方式と交互に運用することはできない。 |
エ | フルバックアップ方式に比べ、バックアップに要する時間が長い。 |
解答:イ
<解説>
データベースのバックアップ処理には、フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。
- フルバックアップ方式
- すべてのデータをバックアップする手法である。全データがあるので、復元はしやすい。
- 差分バックアップ方式
- 初回はフルバックアップを行ない、以降は変更されたファイル(差分)だけをバックアップする手法である。
ア | × | フルバックアップのデータで修復した後に、差分を加えて復旧するので、フルバックアップ方式に比べて復旧時間は長い。 |
イ | ○ | フルバックアップのデータで修復した後に、差分を加えて復旧する。 |
ウ | × | 差分バックアップ方式はフルバックアップ方式と交互に運用する。 |
エ | × | 差分のみバックアップするので、バックアップに要する時間は短い。 |
問題57
空調計画における冷房負荷には、“外気負荷”、“室内負荷”、“伝熱負荷”、“日射負荷”などがある。 冷房負荷の軽減策のうち、“伝熱負荷”の軽減策として、最も適切なものはどれか。
ア | 使用を終えたらその都度PCの電源を切る。 |
イ | 隙間風や換気による影響を少なくする。 |
ウ | 日光が当たる南に面したガラス窓をむやみに大きなものにしない。 |
エ | 屋根や壁面の断熱をおろそかにしない。 |
解答:エ
<解説>
ア | × | 室内負荷とは、「室内」で発生する熱負荷の総称で、使用を終えたら,その都度PCの電源を切ることは、“室内負荷”の軽減策である。 |
イ | × | 外気負荷とは、室内と温度差のある「外気」を導入することで発生する熱負荷の総称で、隙間風や換気による影響を少なくすることは"外気負荷"の軽減策である。 |
ウ | × | 日射負荷とは日射の影響で発生する熱負荷のことで、日光が当たる南に面したガラス窓をむやみに大きなものにしないようにすることは"日射負荷"の軽減策である。 |
エ | 〇 | 電熱負荷とは、室内に,屋根や壁を伝わって室外の熱が伝導する熱負荷の総称で、屋根や壁面の断熱をおろそかにしないことは"電熱負荷"の軽減策である。 |
問題58
システム監査の改善指導(フォローアップ)において、被監査部門による改善が計画より遅れていることが判明したとき、システム監査人が採るべき行動はどれか。
ア | 遅れを取り戻すために、具体的な対策の実施を、被監査部門の責任者に指示する。 |
イ | 遅れを取り戻すために、被監査部門の改善活動に参加する。 |
ウ | 遅れを取り戻すための方策について、被監査部門の責任者に助言する。 |
エ | 遅れを取り戻すための要員の追加を、人事部長に要求する。 |
解答:ウ
<解説>
システム監査人は、監査の結果に基づいて所要の措置が講じられるよう、適切な指導を行う役割をもつ。 改善指導(フォローアップ)とは、システム監査後に監査人が被監査側に対して行う改善の助言を行う。
ア | × | 被監査部門の責任者に指示する権限はない。 |
イ | × | 被監査部門の改善活動に参加する権限はない。 |
ウ | 〇 | 遅れを取り戻すための方策について、被監査部門の責任者に助言する。 |
エ | × | 遅れを取り戻すための要員の追加を、人事部長に要求する権限はない。 |
問題59
開発プロジェクトにおて、開発検討フェーズ、プログラムテストフェーズ、移行判定フェーズを対象とし、それぞれのフェーズ終了時に監査を実施する場合、移行判定フェーズで実施することが適切な監査手続きはどれか。
ア | 開発目的や開発体制があらかじめ検討されたうえで開発が実施されたことを確認するために、開発計画書を閲覧する。 |
イ | システムの実現方法や代替案を検討したことを確認するために、フィージビリティスタディ報告書を閲覧する。 |
ウ | システムの品質が本場稼働にとって問題ないことの判断資料が作成されていることを確認するために、品質報告書を閲覧する。 |
エ | テスト計画が策定されたうえでプログラムテストに着手されたことを確認するために、プログラムテスト計画書を閲覧する。 |
解答:ウ
<解説>
移行判定フェーズとは、システムの移行が実施できるかどうかを判定するプロセスである。受入テストによって移行の可否を判断し、移行本番や業務利用の確認に進むフェーズである。
ア | × | 開発検討フェーズで実施する監査手続きである。 |
イ | × | 開発検討フェーズで実施する監査手続きである。 |
ウ | 〇 | 移行判定フェーズで実施する監査手続きである。 |
エ | × | プログラムテストフェーズで実施する監査手続きである。 |
問題60
在庫管理システムを対象とするシステム監査において、当該システムに記録された在庫データの網羅性のチェックポイントとして、適切なものはどれか。
ア | 設定された選定基準に従って、自動的に購入業者を選定していること |
イ | 適正在庫高であることを、責任者が承認していること |
ウ | 適正在庫量を維持するための発注点に達したときに、自動的に発注していること |
エ | 入庫及び出庫記録に対して、自動的に連番を付与していること |
解答:エ
<解説>
データの完全性は次の観点に注目して確認する。
- 網羅性
- データがもれなく管理され、重複したデータがないこと
- 正確性
- データの内容に正当性があり正確であること
- 妥当性
- 管理者などがデータの内容の承認をしていること
- 整合性
- データと他のデータの間に矛盾がないこと
ア | × | 正確性のチェックポイントである。 |
イ | × | 妥当性のチェックポイントである。 |
ウ | × | 整合性のチェックポイントである。 |
エ | ○ | 網羅性のチェックポイントである。 |
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