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平成29年度秋季解答
問題66
半導体ファブレス企業の説明として、適切なものはどれか。
ア | 委託者の依頼を受けて、自社工場で半導体製造だけを行う。 |
イ | 自社で設計し、自社工場で生産した製品を相手先ブランドで納入する。 |
ウ | 自社内で回路設計から製造まで全ての設備をもち、自社フランド製品を販売する。 |
エ | 製品の企画、設計及び開発は行うが、半導体製造の工場は所有しない。 |
解答:エ
<解説>
ファブレスとは、自社で工場などの設備を持たず、外部の協力企業に完全に生産を委託しているメーカーのことである。
ア | × | EMS(Electronics Manufacturing Service)の説明である。 |
イ | × | OEM(Original Equipment Manufacturer)の説明である。 |
ウ | × | SPA(Speciality store retailer of Private label Apparel)の説明である。 |
エ | ○ | 半導体ファブレス企業の説明である。 |
問題67
営業部門で設定するKPIとKGIの適切な組合せはどれか。
解答:エ
<解説>
- KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)
- 戦略目標がどの程度まで達成されたかを確認するための指標のことです。
当期純利益や当期営業利益。解約率など,定量的に表現可能な値が使用されます。
※訪問件数(新規顧客訪問件数,既存顧客顧客訪問件数),解約件数,歩留り率などもKPIに該当する。 - KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)
- 各視点に応じたビジョンを実現するための目標です。財務の視点では,企業の財務状況を改善し,企業の収益をより多く上げることが目標になります。
※売上高(新規顧客売上高,既存顧客売上高),利益率,市場占有率,成約件数などがKGIに該当する。
したがって、
ア | × | 既存顧客売上高は、KPIではなくKGIである。 |
イ | × | 新規顧客訪問件数は、KGIではなくKPIである。 |
ウ | × | 新規顧客売上高は、KPIではなくKGIである。 新規顧客訪問件数は、KGIではなくKPIである。 |
エ | ○ | 正しい。 |
のようになる。エが正解である。
問題68
CRMを説明したものはどれか。
ア | 卸売業者・メーカが、小売店の経営活動を支援してその売上と利益を伸ばすことによって、自社の取引拡大につなげる方法である。 |
イ | 企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し、経営の高効率化を図るための手法である。 |
ウ | 企業内のすべての顧客チャネルで情報を共有し、サービスのレベルを引き上げて顧客満足度を高め、顧客ロイヤリティの最適化に結び付ける考え方である。 |
エ | 生産、在庫、購買、販売、物流などのすべての情報をリアルタイムに交換することによって、サプライチェーン全体の効率を大幅に向上させる経営手法である。 |
解答:ウ
<解説>
CRM(Customer Relationship Management)は、企業内のすべての顧客チャネルで情報を共有し、サービスのレベルを引き上げて顧客満足度を高め、収益向上に結びつける考え方である。
ア | × | リーテルサポートの説明である。 |
イ | × | ERPの説明である。 |
ウ | 〇 | CRMの説明である。 |
エ | × | SCMの説明である。 |
問題69
ISO、IEC、ITUなどの国際標準に適合した製品を製造及び販売する利点として、適切なものはどれか。
ア | WTO政府調達協力の加盟国では、政府調達は国際標準の仕様に従って行われる。 |
イ | 国際標準に適合しない競合製品に比べて、技術的に優位であることが保証される。 |
ウ | 国際標準に適合するために必要な特許は、全て無償でライセンスを受けられる。 |
エ | 輸出先国の国内標準及び国内法規の規制を受けることなく製品を輸出できる。 |
解答:ア
<解説>
ISO(国際標準化機構),IEC(国際電気標準会議),ITU(国際電気通信連合) などの国際標準は,世界の多くの国で通用する。国際標準に適合した製品を製造·販売することで.自国だけでなく外国に製品を輸出するとき,製品の構成や機能を作り替えたりする必要がなくなる。
ア | 〇 | WTOの政府調達に関する協定(GPA:Agreement on Government Procurement)により,政府機関等による産品の調達には内国民待遇の原則. 無差別待遇の原則が適用され,産品を提供する国によって待週を区別しないこ とを定めている。政府調達で製品を購入する場合,国際標準の仕様に沿っているものだけが選定される。自国だけで通用する規格の製品しか購入しないようにすると.他国の製品を締め出してしまうことになり,無差別待遇の原則に反する。 |
イ | × | 国際標準への適合と,技術的な優位性は関係ない。 |
ウ | × | 国際標準に適合するための特許を。無償で取得できるとは限らない。 |
エ | × | 国際標準に適合していても,輸出対象国内の法規によって輸出が制限されることがある。 |
問題70
構成表の製品Aを300個出荷しようとするとき、部品bの正味所要量は何個か。 ここで、A、a、b、cの在庫量の在庫表のとおりとする。 また、ほかの仕掛残、注文残、引当残などはないものとする。
ア | 200 |
イ | 600 |
ウ | 900 |
エ | 1,500 |
解答:イ
<解説>
- 製品Aを300個出荷するのに,在庫が100個なので,300個出荷するには、300-100=200個生産する必要がある。
- 製品Aは、1個あたり部品a×3個と部品b×2個で構成されている。200個製造するには、
部品a : 200×3=600個 部品b : 200×2=400個
必要である。 - 部品aの在庫が100個,部品bの在庫が300個あるので、
部品a : 600-100=500個 部品b : 400-300=100個
生産する必要がある。 - 部品aは、1個あたり部品b×1個と部品c×2個で構成されている。部品bの正味所要量は500+100=600個となる。
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