必ず受かる情報処理技術者試験

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平成30年度秋季解答

問題26

社員と年の対応関係をUMLのクラス図で記述する。 二つのクラス間の関連が次の条件を満たす場合、a、bに入る多重度の適切な組合せはどれか。 ここで、“年”クラスのインスタンスは毎年存在する。

[条件]

(1)すべての社員は入社年を特定できる。

(2)年によっては社員が入社しないこともある。

解答:イ

<解説>

全ての社員は入社年を特定できるため、社員が決まると入社年が一つに決まる。したがって.1人の社員に対応する入社年は一つだけであり,bは「1」となる。

年によっては社員が入社しないこともあるため.入社年が決まってもその入社年に対応する社員が1人もいないことがある。また,年内に入社する社員の人数に上限はありません。したがって.一つの入社年に対応する社員は0人以上であり,かつ何人でもよいため,aは「O ..* 」になる。

したがって、イが正解である。

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問題27

自然数を除数とした剰余を返すハッシュ関数がある。 値がそれぞれ571、1168、1566である三つのレコードのキー値を入力値としてこのハッシュ関数を施したところ、全てのハッシュ値が衝突した。 この時使用した除数は幾つか。

193
197
199
211

解答:ウ

<解説>

571,1168.1566は.それぞれ差を求めると,どれも199の倍数になる。

  • 1566-1168=398
  • 1168-571= 597
  • 1566-571 =995

したがって,正解はウである。

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問題28

第1、第2、第3正規形とそれらの特徴a~cの組合せとして、適切なものはどれか。

解答:ウ

<解説>

データの正規化とは,データの重複をなくすことにより,データの管理を容易にしたり,データを多様な目的に用いるのに有効な方法で,データベースの構築の基本になる技法である。

通常、正規化は第1正規形~第3正規形の3段階で行う。

  • 第1正規化:繰り返し部分を別レコードとして分離し固定長レコードにする。
  • 第2正規化:レコードの主キーに完全従属する属性と、主キーの一部分にのみ部分従属する属性を別のレコードとして分離させる。
  • 第3正規化:主キー以外の属性に従属する属性を別レコードに分割する。

したがって、ウが正解である

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問題29

“部品”表のメーカーコード列に対し、B+木インデックスを作成した。 これによって、“部品”表の検索の性能改善が最も期待できる操作はどれか。 ここで、部品及びメーカーのデータ件数は十分に多く、“部品”表に存在するメーカーコード列の値の種類は十分な数があり、かつ、均一に分散しているものとする。 また、“部品”表のごく少数の行には、メーカーコード列にNULLが設定されている。 実線の下線は主キーを、破線の下線は外部キーを表す。

メーカーコードの値が1001以外の部品を検索する。
メーカーコードの値が1001でも4001でもない部品を検索する。
メーカーコードの値が4001以上、4003以下の部品を検索する。
メーカーコードの値がNULL以外の部品を検索する。

解答:ウ

<解説>

解説省略

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問題30

データベースシステムにおいて、二つのプログラムが同一データへのアクセス要求を行うとき、後続プログラムのアクセス要求に対する並行実行の可否の組合せのうち、適切なものはどれか。 ここで、表中の〇は二つのプログラムが並行して実行されることを表し、×は先行プログラムの実行終了まで後続プログラムは待たされることを表す。

解答:エ

<解説>

データベースにアクセスするプログラムは,データベースへのアクセスモードを変更して.他のプログラムからのアクセスを制限する。アクセスの終了後、そのデータベースの制限を解除し,他のプログラムがデータベースにアクセスできるようにする。

アクセスモードの種類には,共用モードと排他(占有)モードがあります。

  • 共用モード:他のプログラムからの共用モードによるアクセスは許容し,並行して実行させる。排他モードによるアクセスは排除し,待たせる。
  • 排他モード:他のプログラムからの共用モードによるアクセス,排他モードによるアクセスをともに排除し,待たせる。

共用モードのデータベースに対して、別のプログラムからの新たな共用モードの処理は認められるので、工が正解となる。

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