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平成21年度秋季解答
問題11
インターネットなどのネットワークを介してコンピュータを利用する場合において、不正アクセス禁止法で禁止されている行為はどれか。
ア | 他人のIDとパスワードを、本人の許可なく、その利用方法を知っている第三者に教えること |
イ | 他人のPC操作を盗み見るなどして、他人のIDとパスワードを入手すること |
ウ | 本人の了解を得ることなく、他人のメールアドレスを第三者に教えること |
エ | 本人の了解を得ることなく、不正に他人のメールアドレスを入手すること |
解答:ア
<解説>
不正アクセス禁止法とは、「ID・パスワードの不正な使用」や「そのほかの攻撃手法」によってアクセス権限のないコンピュータ資源へのアクセスを行うことを犯罪として定義する法律である。
不正アクセス行為の禁止等に関する法律の第4条では、次のように定義されている。
第四条
何人も、アクセス制御機能に係る他人の識別符号を、その識別符号がどの特定電子計算機の特定利用に係るものであるかを明らかにして、又はこれを知っている者の求めに応じて、当該アクセス制御機能に係るアクセス管理者及び当該識別符号に係る利用権者以外の者に提供してはならない。
すなわち、特定のアクセス制御を有する端末に関しての、識別符号(ID・パスワードなど)をその端末利用者や管理者以外の人間に漏らしたり流布することは禁止されている。
問題12
A社では企業理念に基づいてビジネス戦略を策定し、実行するための手順を考えた。重要成功要因の抽出、ビジネス環境の分析、ビジネス戦略の立案、ビジョンの設定を図のように順序付けて行うとき、図の④で行うものはどれか。
ア | 重要成功要因の抽出 |
イ | ビジネス環境の分析 |
ウ | ビジネス戦略の立案 |
エ | ビジョンの設定 |
解答:ア/ウ
<解説>
※IPAより選択肢の「ア」を正解として公表したが、「ウ」も正解となり得る(重要成功要因の抽出」と「ビジネス戦略の立案」は同時並行的に行われるもの)ため、「ア」と「ウ」のいずれも正解とするとの連絡あり。
- ビジョンの設定:企業の目標・目的などの未来像を設定する。
- ビジネス環境の分析:競合他社の動向や自社の現状などビジネス環境を分析する。
- ビジネス戦略の立案:分析した結果を元にビジネス戦略を立案する。
- 重要成功要因の抽出:重点的に取り組むべき重要成功要因(CSF:Critical Success Factors)を抽出する。
問題13
損益計算資料から求められる損益分岐点となる売上高は何百万円か。
ア | 160 |
イ | 250 |
ウ | 300 |
エ | 360 |
解答:ウ
<解説>
- 損益分岐点は、次の式で計算される。
損益分岐点 = 固定費÷(1-変動費率) - 固定費を計算する。
固定費 = 製造固定費+販売固定費 = 100+20=120 - 変動比率を計算する。
変動比率 = 変動費÷売上高 = (140+100)÷400 = 0.6 - 1の式に2,3の各値を当てはめて、損益分岐点となる売上高を計算する。
120÷(1-0.6) = 300
よって300百万円が正解である。
問題14
業務で利用するデータの構造を分析し、抽出したエンティティとエンティティ間の関係をE-R図などで整理する手法はどれか。
ア | データクリーニング |
イ | データクレンジング |
ウ | データマイニング |
エ | データモデリング |
解答:エ
<解説>
ア | × | データクリーニングとは、データベースの中から誤りや重複を洗い出し、異質なデータを取り除いて整理することである。 ※データクリーニングは、データクレンジングとも呼ばれる。 |
イ | × | データクレンジングとは、データベースの中から誤りや重複を洗い出し、異質なデータを取り除いて整理することである。 ※データクレンジングは、データクリーニングとも呼ばれる。 |
ウ | × | データマイニングとは、データベースに蓄積されている大量の生データに対し、統計やパターン認識などの手法を用いることによって、認識されていなかった規則性や関係性を導き出す技術である。 |
エ | ○ | データモデリングとは、業務で利用するデータの構造を分析し、抽出したエンティティとエンティティ間の関係をE-R図などで整理する手法である。 |
問題15
CRMの導入効果として、最も適切なものはどれか。
ア | 売掛金に対する顧客の支払状況を把握しやすくなる。 |
イ | 顧客が発注してから納品するまでの時間を短縮しやすくなる。 |
ウ | 顧客に対するアプローチ方法を営業部門全体で共有しやすくなる。 |
エ | 顧客のニーズや要求に対する理解が深まり長期的な関係を築きやすくなる。 |
解答:エ
<解説>
CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)とは、営業活動に IT を活用して営業の効率と品質を高め,売上・利益の大幅な増加や,顧客満足度の向上を目指す手法・概念である。
ア | × | 会計ソフトの導入効果である。 |
イ | × | SCM(Supply Chain Management)の導入効果である。 |
ウ | × | SFA(Sales Force Automation)の導入効果である。 |
エ | ○ | CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)の導入効果である。 |
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