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平成21年度秋季解答
問題46
あるプロジェクトの関係者6人が、それぞれ1対1で情報の伝達を行う必要があるとき、情報の伝達を行うために必要な経路の数は少なくとも幾つになるか。
ア | 6 |
イ | 9 |
ウ | 15 |
エ | 30 |
解答:ウ
<解説>
6人から1対1で組合せが何組できるかを問われている。よって、組み合わせの公を使用する。
6C2=(6×5)/(2×1)=30/2=15通りとなる。
【別解】
組合せを列挙する。
- Aさん:経路の数は5
- A-B,A-C,A-D,A-E,A-F
- Bさん:経路の数は4
- B-C,B-D,B-E,B-F
- Cさん:経路の数は3
- C-D,C-E、C-F
- Dさん:経路の数は2
- D-E,D-F
- Eさん:経路の数は1
- E-F
上記より、5+4+3+2+1=15通りとなる。
問題47
オブジェクト指向設計の特徴はどれか。
ア | オブジェクト指向設計によってプログラムの再利用性や生産性が向上することはない。 |
イ | オブジェクトに外部からメッセージを送れば機能するので、利用に際してその内部構造や動作原理の詳細を知る必要はない。 |
ウ | 個々のオブジェクトは細分化して設計するので、大規模なソフトウェア開発には使用されない。 |
エ | プロジェクトは処理手順に従って設計され、データの集合はできるだけプログラムと関連付けない。 |
解答:イ
<解説>
オブジェクト指向設計とは、現実世界を「オブジェクト」によってモデル化し、それによってソフトウェアの設計を行う手法のことである。
ア | × | オブジェクト指向設計によって、既存のオブジェクトを再利用することができるので、プログラムの再利用性や生産性が向上する。 |
イ | ○ | オブジェクトに外部からメッセージを送れば機能するので、利用に際してその内部構造や動作原理の詳細を知る必要はない。 |
ウ | × | 個々のオブジェクトは細分化して設計するので、再利用しやすく、大規模なソフトウェア開発には適している。 |
エ | × | プロジェクトは処理手順に従って設計されない。また、データの集合をクラスとしてプログラムと関連付ける。 |
問題48
システム開発における、エラーを検出した時期とその不具合の修正にかかる対応費用の関係を最も適切に示したグラフはどれか。
解答:ア
<解説>
システム開発では、下流工程でエラーが検出された場合、上流工程でエラーが検出された場合よりも費用は大きくなる。
理由としては、修正の影響範囲が大きくなるのと、作業の後戻りが発生するためである。したがって、工程の後戻りが発生しないように各工程終了時点でレビューを行い品質を高めた後に次工程に進む。
よってアが正解である。
問題49
内部統制に関する記述として、適切なものはどれか。
ア | 内部監査人は、経営者による内部統制の整備や運用に対して監督責任をもつ。 |
イ | 内部統制に関するリスクは、発生頻度でなく発生した場合の財務情報への影響度で評価する。 |
ウ | 内部統制の評価法として、業務実施部門がチェックリストで自らの業務がルールどおりに行われているかを評価する独立的モニタリングがある。 |
エ | 内部統制は、経営者が組織目的の達成について合理的な保証を得るためのマネジメントプロセスである。 |
解答:エ
<解説>
内部統制とは、組織の業務の適正を確保するための体制を構築していくシステムのことであり、組織がその目的を有効・効率的かつ適正に達成するために、その組織の内部において適用されるルールや業務プロセスを整備し、運用することである。
ア | × | 内部監査人は、経営者による内部統制の整備や運用に対して監督責任はない。 |
イ | × | 内部統制に関するリスクは、発生頻度と発生した場合の財務情報への影響度で評価する。 |
ウ | × | 内部統制の評価法として、業務実施部門がチェックリストで自らの業務がルールどおりに行われているかを評価する日常的モニタリングがある。なお、業務の実施部門から独立した第三者が業務を評価することを独立モニタリング,自ら業務を評価することを日常的モニタリングと呼ぶ。 |
エ | ○ | 内部統制は、経営者が組織目的の達成について合理的な保証を得るためのマネジメントプロセスである。 |
問題50
あるシステムの開発において、単体テスト、結合テスト、システムテスト、運用テストの順に実施することにした。システムテストのテストケースの作成者として適切なのはだれか。
ア | 外部設計の担当者 |
イ | 内部設計の担当者 |
ウ | プログラム開発の担当者 |
エ | 利用部門の担当者 |
解答:ア
<解説>
開発工程とテスト工程は次のように関連付けられる。
開発工程 | : | 基本設計 | → | 外部設計 | → | 内部設計 | → | プログラム設計 |
テスト工程 | : | 運用テスト | → | システムテスト | → | 結合テスト | → | 単体テスト |
ア | ○ | 外部設計の担当者は、システムテストを行う。 |
イ | × | 内部設計の担当者は、結合テストを行う。 |
ウ | × | プログラム開発の担当者は、単体テストを行う。 |
エ | × | 利用部門の担当者は、運用テストを行う。 |
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