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平成21年度秋季解答
問題56
情報セキュリティポリシに関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 企業のセキュリティポリシは、会社法の規定に基づき、株主総会で承認を得なければならない。 |
イ | 企業のセキュリティポリシは、導入するシステムごとに定義する必要がある。 |
ウ | セキュリティポリシ策定の要因となっている情報システムの脆弱性を対外的に公表しなければならない。 |
エ | 目標とするセキュリティレベルを達成するために、遵守すべき行為及び判断についての考え方を明確にすることが必要である。 |
解答:エ
<解説>
情報セキュリティポリシとは、企業などの組織における情報資産の情報セキュリティ対策について、総合的・体系的かつ具体的にとりまとめたものである。
ア | × | 企業のセキュリティポリシは、会社法の規定には存在しない。したがって、株主総会で承認を得る必要はない。 |
イ | × | 企業のセキュリティポリシは、企業全体で定義するものである。したがって、導入するシステムごとに定義する必要はない。 |
ウ | × | セキュリティポリシ策定の要因となっている情報システムの脆弱性を対外的に公表する必要はない。脆弱性を公表することで、不正アクセスや脆弱性を突いた攻撃を受けることになる。 |
エ | ○ | 目標とするセキュリティレベルを達成するために、遵守すべき行為及び判断についての考え方を明確にすることが必要である。 |
問題57
フラッシュメモリを用いたSSD(Solid State Drive)は、ハードディスクの代わりとして期待されている記憶装置である。このSSDを用いるときに留意すべき点はどれか。
ア | 書込み回数に上限がある。 |
イ | 書込みより読出しが遅い。 |
ウ | 振動や衝撃に弱い。 |
エ | ファイルの断片化による性能悪化が著しい。 |
解答:ア
<解説>
SSD(Solid State Drive)は、フラッシュメモリーを利用した外部記憶装置。フラッシュメモリーの低価格化を受けて、主に携帯用のノートパソコンなどが、ハードディスクの代替として採用している。
ハードディスクと比べて消費電力が低く衝撃耐久性に優れ、起動時間、重さなどでもメリットがあるが、高価、書き換え回数の上限などのデメリットもある。
ア | ○ | 書込み回数に上限がある。 |
イ | × | 書込みより読出しが早い。 |
ウ | × | 振動や衝撃に強い。 |
エ | × | ファイルの断片化による性能悪化はない。 |
問題58
インターネットなどのネットワークを介して、自分自身の複製を電子メールに添付して勝手に送信したり、ネットワーク上のほかのコンピュータに自分自身をコピーしたりして、自己増殖するプログラムはどれか。
ア | クッキー |
イ | スパイウェア |
ウ | トロイの木馬 |
エ | ワーム |
解答:エ
<解説>
ア | × | クッキーは、WebブラウザーがアクセスしたときにWebサイトから送信され、利用者のパソコンのハードディスク上に保存される情報ファイルのことである。 |
イ | × | スパイウェアは、パソコン内にあるユーザーの情報を収集し、インターネットを経由して外部に送信する機能を持つプログラムである。 |
ウ | × | トロイの木馬は、一見正当なプログラムを装っている不正なプログラム(バックドア機能などを持つ)である。 |
エ | ○ | ワームは、インターネットなどのネットワークを介して自己増殖する機能を持った不正プログラムである。 |
問題59
OSの機能の一つである仮想記憶方式の目的はどれか。
ア | OSが使用している主記憶の領域などに、アプリケーションプログラムがアクセスすることを防止する。 |
イ | 主記憶の情報をハードディスクに書き出してから電力供給を停止することで、作業休止中の電力消費を少なくする。 |
ウ | 主記憶の容量よりも大きなメモリを必要とするプログラムも実行できるようにする。 |
エ | 主記憶よりもアクセスが高速なメモリを介在させることによって、CPUの処理を高速化する。 |
解答:ウ
<解説>
仮想記憶方式は、主記憶のデータを磁気ディスクなどに移して,主記憶の見かけ上の拡大を図る方式である。
ア | × | 記憶保護機構 |
イ | × | ハイバネーション |
ウ | ○ | 仮想記憶方式 |
エ | × | キャッシュメモリー |
問題60
“甘味"、“うま味"、“塩味"、“酸味"、“苦味"の5種類の味覚を、6ビット(2進数で6けた)の数値で符号化する。これらを組み合わせた複合味を、数値の加減算表で表現できるようにしたい。たとえば、“甘味"と“酸味"を組み合わせた“甘酸っぱい"という複合味を、それぞれの数値を加算して表現するとともに、逆に“甘酸っぱい"から“甘味"成分を取り除いた“酸味"を減算で表現できるようにしたい。味覚の符号として、適切なものはどれか。
解答:ウ/エ
<解説>
ア | × | ・うま味(000001)+塩味(000010)=酸味(000011) ・甘味(000000)+酸味(000011)=酸味(000011) |
イ | × | ・甘味(000001)+うま味(000010)=塩味(000011) ・甘味(000000)+酸味(000100)=苦味(000101) |
ウ | ○ | ・甘味(000001)+酸味(001000)=甘酸っぱい(001001) ・甘酸っぱい(001001)-甘味(000001)=酸味(001000) |
エ | ○ | ・甘味(000001)+酸味(001111)=甘酸っぱい(010000) ・甘酸っぱい(010000)-甘味(000001)=酸味(001111) |
※IPAより「選択肢の「ウ」を正解として公表してきたが「エ」も正解となるのでいずれも正解として取り扱う。」との発表あり。
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