平成21年度春季問題
問題6
自然数をキーとするデータを、ハッシュ表を用いて管理する。キーxのハッシュ関数h(x)を
h(x)=x mod n
とすると、キーaとbが衝突する条件はどれか。ここで、nはハッシュ表の大きさであり、x mod nはxをnで割った余りを表す。
ア | a+bがnの倍数 |
イ | a-bがnの倍数 |
ウ | nがa+bの倍数 |
エ | nがa-bの倍数 |
問題7
文字列を引数とする関数len、first、butfirstを用いて、関数compを再帰的に定義した。comp(“11",“101")を呼び出したとき、返されるものはどれか。
[関数の定義] | |||
len(S) | : | 文字列Sの長さを返す。Sが空文字列のときは0を返す。 | |
first(S) | : | 文字列Sの先頭の1文字のASCIIコードを返す。 Sが空文字列のときはエラーを返す。 |
|
butfirst(S) | : | 文字列Sの先頭の1文字を除いた残りの文字列を返す。 Sが空文字列のときはエラーを返す。 |
comp(A,B) begin if len(A)=0 and len(B)=0 then return 0; if len(A)=0 and len(B)≠0 then return 1; if len(A)≠0 and len(B)=0 then return -1; if first(A)<first(B) then return 1; if first(A)>first(B) then return -1; return comp(butfirst(A),butfirst(B)) end
問題8
相異なるn 個のデータが昇順に整列された表がある。 この表をm 個のデータごとのブロックに分割し、各ブロックの最後尾のデータだけを線形探索することによって、目的のデータの存在するブロックを探し出す。 次に、当該ブロック内を線形探索して目的のデータを探し出す。 このときの平均比較回数を表す式はどれか。 ここで、m は十分大きく、n はm の倍数とし、目的のデータは必ず表の中に存在するものとする。
問題9
複数のデータに対して、1個の命令で同一の操作を同時並列に行う方式で、マルチメディアデータなどを扱うCPUに採用されているものはどれか。
ア | MIMD |
イ | MISD |
ウ | SIMD |
エ | SISD |
問題10
外部割込みの要因となるものはどれか。
ア | 仮想記憶管理における存在しないページにアクセスしたときのページフォールト |
イ | システム管理命令を一般ユーザモードで実行したときの特権命令違反 |
ウ | ハードウェア異常などによるマシンチェック |
エ | 浮動小数点演算命令でのオーバフローなどの演算例外 |
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