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平成26年度秋季解答
問題26
関係R(A, B, C, D, E, F)において、関数従属A→B、C→D、C→E、{A、C}→Fが成立するとき、関係Rの候補キーはどれか。
ア | A |
イ | C |
ウ | {A、C} |
エ | {A、C、E} |
解答:ウ
<解説>
関係Rの属性間の関係を図にすると次のようになる。
したがって、関係Rの候補キーは{A、C}となる。
問題27
その月に受注した商品を、顧客ごとにまとめて月末に出荷する場合、受注クラスと出荷クラスとの間の関連のa、bに入る多重度の組合せはどれか。 ここで、出荷のデータは実績に基づいて登録される。 また、モデルの表記にはUMLを用いる。
解答:ウ
<解説>
問題28
分散データベースシステムのデータディクショナリ/ディレクトリの配置方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア | 集中管理方式では、データディクショナリ/ディレクトリを保有するサイトに負荷が集中することはない。 |
イ | 集中管理方式では、データディクショナリ/ディレクトリを保有するサイトの障害が、分散データベースシステムの重大な障害になる。 |
ウ | 分散管理方式で、各サイトにデータディクショナリ/ディレクトリを重複保有しない形態では、表の構造の変化が発生した場合、全てのサイトで内容を変更する必要がある。 |
エ | 分散管理方式で、各サイトにデータディクショナリ/ディレクトリを重複保有する形態では、問合せに対して、他のサイトの内容を調べることがある。 |
解答:イ
<解説>
分散データベースシステムのデータディクショナリ/ディレクトリの配置方式には、「集中管理方式」と「分散管理方式」があります。
- 集中管理方式
- データディクショナリ/ディレクトリを単独のサイトにのみ配置する。そのサイトにアクセスが集中するため、サイトの障害が分散データベースの重大な障害になる
- 分散管理方式
- データディクショナリ/ディレクトリを全てのサイトに配置する
- ●重複保有あり
- 同じ内容のデータディクショナリ/ディレクトリを各サイトが重複してもつ形態。
・自サイトにすべての情報が存在するため、問合せ時に自サイトの内容を調べるだけでよい。
・内容に変化が生じた場合、全てのサイトを更新する必要がある。 - ●重複保有なし
- それぞれ異なる内容のデータディクショナリ/ディレクトリを各サイトが重複してもつ形態。
・自サイトには、全てのサイトに関する情報が存在しないため、問合せ時に自サイト以外を調べる必要がある。
・内容に変化が生じた場合、変化したデータに関係するデータディクショナリ/ディレクトリをもつサイトだけ、更新対象にする。
ア | × | 集中管理方式では、データディクショナリ/ディレクトリを保有するサイトに負荷が集中する。 |
イ | ○ | 集中管理方式では、データディクショナリ/ディレクトリを保有するサイトの障害が、分散データベースシステムの重大な障害になる。 |
ウ | × | 分散管理方式で、各サイトにデータディクショナリ/ディレクトリを重複保有しない形態では、表の構造の変化が発生した場合、変化したデータに関係するデータディクショナリ/ディレクトリをもつサイトで内容を変更する必要がある。 |
エ | × | 分散管理方式で、各サイトにデータディクショナリ/ディレクトリを重複保有する形態では、問合せに対して、自サイトの内容を調べる必要がある。 |
問題29
データマイニングの説明はどれか。
ア | 検索効率を高めるために、大規模データベースの一部をあらかじめ用途に合わせて抽出し、データの要約などの加工をしておくこと |
イ | 大規模データベースから、統計や推論の手法を使って、意味のある情報を見つけ出すこと |
ウ | 大規模データベースにおけるスタースキーマを実装するのに適した、索引ファイルを作成すること |
エ | 大規模データベースにおけるメタデータを効率よく管理すること |
解答:イ
<解説>
データマイニングとは、明示されておらず今まで知られていなかったが、役立つ可能性があり、かつ、自明でない情報をデータから抽出することである。
ア | × | データマートの説明である。 |
イ | ○ | データマイニングの説明である。 |
ウ | × | ビットマップ索引の説明である。 |
エ | × | データディクショナリの説明である。 |
問題30
VoIP通信において8kビット/秒の音声符号化を行い、パケット生成周期が10ミリ秒のとき、1パケットに含まれる音声ペイロードは何バイトか。
ア | 8 |
イ | 10 |
ウ | 80 |
エ | 100 |
解答:イ
<解説>
ペイロードとは、1つのパケットに搭載可能なデータの最大量のことである。
次のように計算することができる。
- 8kビット/秒の音声符号化を行うので、1秒間に8kビットの音声データが生成される。
- パケット生成周期が10ミリ秒=0.01秒なので1秒間に1(秒)÷0.01(秒/パケット)=100パケットが生成される。
- 1秒間に生成される8kビットの音声データを100パケットに分けるので、8000ビット(8kビット)÷100=80ビット=10バイト
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