必ず受かる情報処理技術者試験

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平成26年度秋季解答

問題51

WBS(Work Breakdown Structure)を利用する効果として、適切なものはどれか。

作業の内容や範囲が体系的に整理でき、作業の全体が把握しやすくなる。
ソフトウェア、ハードウェアなど、システムの構成要素を効率よく管理できる。
プロジェクト体制を階層的に表すことで、指揮命令系統が明確になる。
要員ごとに作業が適正に配分されているかどうかが把握できる。

解答:ア

<解説>

WBS(Work Breakdown Structure)とは、プロジェクトマネジメントで計画を立てる際に用いられる手法の一つで、プロジェクト全体を細かい作業に分割した構成図である。WBSでは、プロジェクトの成果物をできるだけ細かい単位に分解し、階層的に構造化していく。

WBSを作成することでプロジェクトで行うべき作業を明確にすることができる。

WBS(Work Breakdown Structure)に関する説明である。
× システム構成ドキュメントに関する説明である。
× プロジェクト体制図に関する説明である。
× 要因マネジメント計画書に関する説明である。

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問題52

ソフトウェア開発プロジェクトで行う構成管理の対象項目として、適切なものはどれか。

開発作業の進捗状況
成果物に対するレビューの実施結果
プログラムのバージョン
プロジェクト組織の編成

解答:ウ

<解説>

ソフトウェア開発における構成管理とはソフトウェア開発プロジェクトをその成果物を通して制御・管理する方法論である。ソースコードや文書などの成果物の変更履歴を管理し、製品のバージョンやリビジョンに個々の成果物のどのバージョンが対応しているかを識別し、任意のバージョンの製品を再現可能とする。

したがって、ウが正解である。

× 進捗管理の対象である。
× 品質管理やプロジェクト管理の対象である。
構成管理の対象である。
× 人的資源管理の対象である。

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問題53

プロジェクトの進捗を金銭価値に換算して、コスト効率とスケジュール効率を評価する手法はどれか。

アーンドバリューマネジメント
クリティカルパス法
ファンクションポイント法
モンテカルロ法

解答:ア

<解説>

アーンドバリューマネジメントとは、プロジェクトやシステムの工数を「費用」すなわち金銭価値でとらえることによって、プロジェクトのスケジュールの遅れやコストの超過などを具体的な数値で可視化する進捗管理手法である。
× クリティカルパス法とは、アローダイアグラムを作成して、クリティカルパス(一番時間のかかる経路かつ1日でも遅れると全体に影響を与える経路)を明らかにして作業の優先順位やリソースの追加投入などでプロジェクト完了を早める手法である。
× ファンクションポイント法とは、外部入力,外部出力,内部論理ファイル,外部インターフェース,外部照会の5つの要素をもとにソフトウエアの規模や開発工数を見積もるための手法である。
× モンテカルロ法とは、乱数を応用して,求める解や法則性の近似を得る手法である。

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問題54

工期を短縮させるために、クリティカルパス上の作業に“ファストトラッキング”技法を適用した対策はどれか。

時間外勤務を実施する。
生産性を高められる開発ツールを導入する。
全体の設計が完了する前に、仕様が固まっているモジュールを開発する。
要員を追加投入する。

解答:ウ

<解説>

ファストトラッキングとは、所要期間を短縮するための手法である。

アローダイアグラム中の作業のうち、前倒しが可能なものを前倒ししたり、大きな作業を小さな複数の作業に分割して並行実行したりしてスケジュールの短縮を図る。

× クラッシングの手法である。
× クラッシングの手法である。
ファストトラッキングの手法である。
× クラッシングの手法である。

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問題55

SLAに記載する内容として、適切なものはどれか。

サービス及びサービス目標を特定した、サービス提供者と顧客との間の合意事項
サービス提供者が提供する全てのサービスの特徴、構成要素、料金
サービスデスクなどの内部グループとサービス提供者との間の合意事項
利用者から出されたITサービスに対する業務要件

解答:ア

<解説>

SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証制度)とは、サービス提供者(プロバイダ)とサービス委託者(顧客)との間で契約を行う際に、提供するサービスの内容と範囲、品質に対する要求(達成)水準を明確にして、それが達成できなかった場合のルールを含めて、あらかじめ合意しておくことである。

SLAに記載する内容である。
× サービスデスクとITサポート部門の役割分担は自社内で決めることである。顧客との合意事項ではない。
× 顧客が契約する内容に絞ってSLAに記載するべきであり、すべてのサービスの特徴、構成要素、料金について記載する必要はない。
× 利用者から出されたITサービスに対する業務要件は合意させたわけではないのでSLAには記載しない。

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