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平成26年度秋季解答
問題66
“情報システム・モデル取引・契約書”によれば、ユーザ(取得者)とベンダ(供給者)間で請負型の契約が適切であるとされるフェーズはどれか。
ア | システム化計画フェーズから導入・受入支援フェーズまで |
イ | 要件定義フェーズから導入・受入支援フェーズまで |
ウ | 要件定義フェーズからシステム結合フェーズまで |
エ | システム内部設計フェーズからシステム結合フェーズまで |
解答:エ
<解説>
経済産業省の「情報システム・モデル取引・契約書」では開発フェーズの分け方と契約類型の違いをまとめている。
従って、エが正解である。
問題67
特定顧客、特定製品のセグメントに資源を集中し、専門化を図る戦略はどれか。
ア | チャレンジャ戦略 |
イ | ニッチ戦略 |
ウ | フォロワ戦略 |
エ | リーダ戦略 |
解答:イ
<解説>
業界における競争地位は次の4類型に分類され、競争地位に応じた戦略を採用する。
- リーダ戦略
- 業界内最大の市場占有率を誇る企業が採用する戦略。利潤、名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として、市場内のすべての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。
- チャレンジャ戦略
- リーダに果敢に挑戦し、市場占有率の拡大を狙う企業が採用する戦略。上位企業の市場シェアを奪うことを目標に、製品、サービス、販売促進、流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
- フォロワ戦略
- リーダに挑戦せず、現状を維持しあえて危険を冒さない企業が採用する戦略。目標とする企業の戦略を観察し、迅速に模倣することで、開発や広告のコストを抑制し、市場での存続を図る。
- ニッチャ戦略
- リーダが扱わない分野もしくは気がついていない分野に資源を集中させる企業が採用する戦略。潜在的な需要がありながら、大手企業が参入してこないような専門特化した市場に、限られた経営資源を集中する。
したがって、イが正解である。
問題68
新規ビジネスを立ち上げる上で実施するフィージビリテイスタディはどれか。
ア | 新規ビジネスに必要なシステム構築に対するIT投資を行うこと |
イ | 新規ビジネスの採算性や実行可能性を、投資前に分析し、評価すること |
ウ | 新規ビジネスの発掘のために、アイディアを社内公募すること |
エ | 新規ビジネスを実施するために必要な要員の教育訓練を行うこと |
解答:イ
<解説>
フィージビリティスタディとは、計画された新規事業や新製品・サービス、プロジェクトなどが、実現可能かどうかを事前に調査し、検証することである。
実行可能性調査/企業化調査とほぼ同義で用いられる。
例えばあるメーカーが新商品の発売を検討する場合、意思決定を行う前段階において、市場性や採算性をはじめ、社内のオペレーション体制、資金の確保、法的規制など、多角的な視点で調査・分析し、その実現可能性を調査する。
したがって、イが正解である。
問題69
部品や資材の調達から製品の生産、流通、販売までの、企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理して、リードタイムの短縮、在庫コストや流通コストの削減などを実現しようとする考え方はどれか。
ア | CRM |
イ | ERP |
ウ | MRP |
エ | SCM |
解答:エ
<解説>
ア | × | CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)とは、顧客満足度と顧客ロイヤルティの向上を通して、売上の拡大と収益性の向上を目指す経営戦略/手法である。 |
イ | × | ERP(Enterprise Resources Planning)とは、企業の持つ様々な資源(人材、資金、設備、資材、情報など)を統合的に管理・配分し、業務の効率化や経営の全体最適を目指す手法。また、そのために導入・利用される統合型(業務横断型)業務ソフトウェアパッケージ(ERPパッケージ)のことである。 |
ウ | × | MRP(Materials Requirements Planning:資材所要量計画)とは、企業の生産計画達成を前提に、部品表と在庫情報から発注すべき資源の量と発注時期を割り出すものである。 |
エ | ○ | SCM(Supply Chain Management:供給連鎖管理)とは、供給業者から最終消費者までの業界の流れを統合的に見直し、プロセス全体の効率化と最適化を実現するための経営管理手法である。 |
問題70
コア技術の事例として適切なものはどれか。
ア | アライアンスを組んでインタフェースなどを策定し、共通で使うことを目的とした技術 |
イ | 競合他社がまねできないような、自動車エンジンのアイドリングストップ技術 |
ウ | 競合他社と同じCPUコアを採用し、ソフトウェアの移植性を生かす技術 |
エ | 製品の早期開発、早期市場投入を目的として、汎用部品を組み合わせて開発する技術 |
解答:イ
<解説>
コア技術とは、自社が独自開発したり、長年の実績の積み重ねによって取得した他社がまねできないような専門性の高い技術やノウハウなどのことである。
したがって、イが正解である。
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