必ず受かる情報処理技術者試験

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平成21年度秋季解答

問題11

キャッシュメモリのアクセス時間が10ナノ秒、主記憶のアクセス時間が60ナノ秒、キャッシュメモリのヒット率が90%であるときの、実効アクセス時間は何ナノ秒か。

15
25
35
55

解答:ア

<解説>

  1. 実行アクセス時間は次の式で計算することができる。
    実行アクセス時間=(1-ヒット率)×主記憶のアクセス時間+ヒット率×キャッシュメモリのアクセス時間
  2. ヒット率が0.9,主記憶のアクセス時間が60ナノ秒,キャッシュメモリのアクセス時間が10ナノ秒なので
    (1-0.9)×60+0.9×10=6+9=15ナノ秒

したがって、アが正解である。

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問題12

USB2.0の特徴として、適切なものはどれか。

CPUと内臓磁気ディスクドライブ、DVDドライブなどを接続するためのATAインタフェース規格の一つである。
PCと磁気ディスク装置などを接続するためのインタフェース規格の一つであり、別名FireWireとも呼ばれる。
データ転送速度が最大のモードは、ハイスピードモードである。
データ転送速度が最大のモードは、フルスピードモードである。

解答:ウ

<解説>

× シリアルATAの特徴である。
× IEEE1394の特徴である。
USB2.0の転送速度には、ロースピードモード(1.5Mbps),フルスピードモード(12Mbps),ハイスピードモード(480Mbps)がある。
データ転送速度が最大のモードは、480Mbpsのハイスピードモードである。
× フルスピードモードが転送速度の上限なのは、USB1.0である。USB2.0では、ハイスピードモード(480Mbps)がデータ転送速度の最大のモードである。

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問題13

液晶ディスプレイの特徴として、適切なものはどれか。

電圧を加えると発行する有機化合物を用いる。
電子銃から発射された電子ビームが蛍光体に当たり発光する。
光の透過を画素ごとに制御し、カラーフィルタを用いて色を表現する。
放電によって発生する紫外線と蛍光体を利用する。

解答:ウ

<解説>

× 有機ELディスプレイの特徴である。
× ブラウン管ディスプレイの特徴である。
液晶ディスプレイの特徴である。
× プラズマディスプレイの特徴である。

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問題14

現状のHPC(High Performance Computing)マシンの構成を、次の条件で更新することにした。更新後の、ノード数と総理論ピーク演算性能はどれか。ここで、総理論ピーク演算性能は、コア数に比例するものとする。

[現状の構成]
(1) 一つのコアの理論ピーク演算性能は10GFLOPSである。
(2) 一つのノードのコア数は8個である。
(3) ノード数は1,000である。

[更新条件]
(1) 一つのコアの理論ピーク演算性能を現状の2倍にする。
(2) 一つのノードのコア数を現状の2倍にする。
(3) 総コア数を現状の4倍にする。


解答:イ

<解説>

HPC(High Performance COmputing)は、スーパーコンピュータや並列化したワークステーションクラスタやパーソナルコンピュータークラスタによって高速な計算を実行する技術である。

サーバやPCなどのコンピュータを「ノード」,各ノードに含まれるCPUなどの機器を「コア」という。

【現状の構成】

  1. 総コア数を計算する。
    8×1,000 8,000個
  2. 総理論ピーク演算性能を計算する。
    10 GFLOPS×8,000 80,000GFLOPS
      80 TFLOPS

【更新後の構成】

総コア数を現状の4倍の32,000(8,000×4)コアに,一つのノードのコア数を現状の2倍の16(8×2)コアにする。

  1. 更新後のノード数を計算する。
    32,000コア÷16コア 2,000ノード
  2. 総理論ピーク演算性能を計算する。
    ※更新後の一つのコアの理論ピーク演算性能を現状の2倍の20GFLOPSにする。
    20 GFLOPS×32,000コア 640,000GFOLPS
      640 TFLOPS

したがって、イが正解である。

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問題15

フェールセーフの考え方として、適切なものはどれか。

システムに障害が発生したときでも、常に安全側にシステムを制御する。
システムの機能に異常が発生したときに、すぐにシステムを停止しないで機能を縮退させて運用を継続する。
システムを構成する要素のうち、信頼性に大きく影響するものを複数備え、システムの信頼性を高める。
不特定多数の人が操作しても、誤動作が起こりにくいように設計する。

解答:ア

<解説>

フェールセーフとは、故障や操作ミス、設計上の不具合などの障害が発生することをあらかじめ想定し、起きた際の被害を最小限にとどめるような工夫をしておくという設計思想のことである。

フェールセーフに関する説明である。
× フェールソフトに関する説明である。
× フォールトトレラントに関する説明である。
× フールプルーフに関する説明である。

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