必ず受かる情報処理技術者試験

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平成29年度春季解答

問題11

15Mバイトのプログラムを圧縮した状態でフラッシュメモリに格納している。プログラムの圧縮率が40%、フラッシュメモリから主記憶への転送速度が20Mバイト/秒であり、1Mバイトに圧縮されたデータの展開に主記憶上で0.03秒が掛かるとき、このプログラムが主記憶に展開されるまでの時間は何秒か。ここで、フラッシュから主記憶への転送と圧縮データの展開は同時には行われないものとする。

0.48秒
0.75秒
0.93秒
1.20秒

解答:ア

<解説>

  1. フラッシュメモリの容量を計算する
    15MB×0.4=6MB
  2. 主記憶への転送にかかる時間を計算する
    6MB × 1 = 0.3秒
    20MB/秒
  3. 主記憶上での圧縮データを展開する時間を計算する
    6MB×0.03秒/Mバイト=0.18秒
  4. 合計の所要時間を計算する
    0.3+0.18=0.48秒

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問題12

WebシステムにおけるCDN(Content Delivery Netowork)に関する記述として、適切なものはどれか。

Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバの三つの構成要素に分けることによってコンテンツの検索を容易にすると同時に、システムの拡張性も高める。
コミュニティ型のWebサイト及びネットワークサービスによって、人と人のつながりを促進するコンテンツを共有する。
動画再生や音楽再生に必要なプログラム部品をインターネット経由で入手し、Webブラウザに組み込む。
動画や音声などの大容量のデータを利用する際にインターネット回線の付加を軽減するようにサーバを分散配置する。

解答:エ

<解説>

CDN(Content Delivery Network:コンテンツ配信ネットワーク)とは、ウェブコンテンツをインターネット経由で配信するために最適化されたネットワークのことである。 インターネット上にキャッシュサーバーを分散配置し、エンドユーザーに最も近い経路にあるキャッシュサーバーから画像や動画などのWebコンテンツを、オリジナルのWebサーバーに代わって配信する。

× 3層アーキテクチャの説明である。
× SNSの説明である。
× Webブラウザプラグインの説明である。
CDNの説明である。

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問題13

CPUと磁気ディスク装置で構成されるシステムで、表に示すジョブA、Bを実行する。この二つのジョブが実行を終了するまでのCPUの使用率と磁気ディスク装置の使用率との組み合わせのうち、適切なものはどれか。ここで、ジョブA、Bはシステムの動作開始時点ではいずれも実行可能状態にあり、A、Bの順で実行される。CPU及び磁気ディスク装置は、ともに一つの要求だけを発生順に処理する。ジョブA、Bとも、CPUの処理を終了した後、磁気ディスク装置の処理を実行する。

解答:イ

<解説>

  1. 問題の内容をタイムテーブルにすると次のようになる。
  2. CPUの使用率は、(3+12)÷25=0.6である。
  3. ディスクの使用率は、(7+10)÷25=0.68である。

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問題14

コンピュータシステムの性能評価法の一つであるモニタリングの説明として、適切なものはどれか。

各プログラムの実行状態や資源の利用状況を測定し、システムの構成や応答性能を改善するためのデータを得る。
システムの各構成要素に関するカタログ性能データを収集し、それらのデータからシステム全体の性能を算出する。
典型的なプログラムを実行し、入出力や制御プログラムを含めたシステムの総合的な処理性能を測定する。
命令を分離し、それぞれの使用頻度を重みとした加重平均によって全命令の平均実行速度を求める。

解答:ア

<解説>

モニタリングとは、システム・業務を含めビジネス全般のオペレーションが遅滞なく実行されているかどうかを監視すること、またはその仕組みのことである。

モニタリングのデータを分析して、プログラムやシステムの改善に活用する。

モニタリングの説明である。
× カタログデータ評価の説明である。
× ベンチマークの説明である。
× 命令ミックス(インストラクションミックス)の説明である。

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問題15

図に示す二つの装置から構成される並列システムの稼働率は幾らか。ここで、どちらか一つの装置が稼働していればシステムとして稼働しているとみなし、装置A、Bとも、MTBFは450時間、MTTRは50時間とする。

0.81
0.90
0.96
0.99

解答:エ

<解説>

  1. 装置の稼働率を計算する
    450÷(450+50)=0.9
  2. 稼働率から故障率を計算する
    故障率=1-0.9=0.1
  3. 問題文、「どちらか一つの装置が稼働していればシステムとして稼働している」より並列システムの稼働率である。並列システムの故障率を計算する
    0.1×0.1=0.01
  4. 稼働率を計算する
    1-0.01=0.99

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